ならまちは、平城京の「外京」にあたり、当時の道筋を元に発展し長い歴史をもつ町です。平城京での遷都以降にまちづくりが始まり、南都と呼ばれる社寺のまち、商業のまち、観光のまちへと様々な時代背景の中、発展と衰退を繰り返してきた町でもあります。鎌倉時代には、大寺院の保護のもと、北市、南市、室町時代には、中市が開かれ商業が発達していきました。さらに社寺と結びついて手工業も発達して、郷に住む人々の経済力・政治力が向上しました。しかし、室町時代の後半には、下克上の風潮がおこり支配層の混乱があった為、次第に社寺の支配から離れ自治意識が高くなりました。中世以降元興寺の旧境内に様々な産業(筆・墨・蚊帳・晒・布団・刀・酒・醤油など)が発達し、江戸時代には、奈良奉行がおかれると、まちに活気を取り戻しました。奈良奉行の17世紀末の調査では、3万5千人の人口になっていました。
現在では、町屋の原型を保ちつつ、現代風に改装された飲食店・雑貨店に公共文化施設、社寺が点在することから、奈良の新観光スポットとして注目を集めています。細かく入り組んだ跡地を歩いていくと、歴史的風情を楽しむ観光客たちで賑わっています。しかし、伝統的町屋がハウスメーカーによる近代的住宅に建て替える事例が散見され、景観形成上課題となっています。また極端な高齢化も進み貸家やアパートが少なく活力の維持が緊急の問題になっています。
その日はいいお天気に恵まれ、奈良公園から東大寺にかけて、佐々木さんにご案内していただきました。鹿や大仏にまつわる逸話をして下さり、とても勉強になりました。
また、途中で鹿さん達を呼んでくれて、鹿せんべいをあげる事も出来ました。すれ違う人達... 続きを読む