世界遺産として知られる法隆寺ですが、法隆寺の所在地である斑鳩の里には中宮寺や法輪寺など創建が7世紀にまで遡る非常に古い寺院が存在しています。法起寺もその一つであり、かつてこの地は法華経を講じた岡本宮の跡地である、と伝わっています。聖徳太子の遺言で、息子の山背大兄王が岡本宮を寺に改めたのが、法起寺の歴史の始まりであり、とも伝わっているのです。天平19年の法起寺縁起によると、聖徳太子建立七寺として池後尼寺が挙げられており、この尼であらが法起寺と同一の寺と考えられています。
法起寺に訪れた際には必ず見学しておきたい建物、それが三重塔です。建立時期につていては706年ごろとされており、およそ24メートルもの高さを誇っています。三重塔としては日本最古であり、薬師寺東棟という特異な形状の例外を除くと、日本最大の三重塔でもあります。国宝にも指定されている、非常に貴重な建築物なのです。法起寺には他にも重要文化財に指定されている木造十一面観音像があり、こちらも非常に貴重な仏像となっています。見どころ満載な寺院といえるでしょう。
見どころを要領よく案内頂き説明も楽しくわかりやすかったでした。またタクシーの移動中でエピソードなど飽きさせないお話をして頂き、楽しく奈良観光ができました。
ありがとうございました。