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長崎県北部、アジの水揚げ量日本一を誇る「アジフライの聖地」松浦。古くは水軍・松浦党が駆け抜けた歴史を持ち、豊かな海と素朴な農村風景、人懐っこい人情が今も色濃く残る、食と交流のまちです。
松浦の旅で出会うのは、豪華なホテルではなく、地元のお母さんたちが笑顔で迎える「民家の食卓」。いりこ出汁の香りに包まれながら、地域の旬を使った料理を共に作る、温かな時間が流れています。
「気取らぬ日常」という
旅の体験
教育旅行の受け入れが盛んで、修学旅行生を我が子や孫のように迎えてきたこの地の方々にとって、おもてなしとは「気取らない日常」を分かち合うこと。忙しい現代人がふと肩の力を抜き、「ここだから話せる」と自然体に戻れるような、ざっくばらんな交流を何より大切にしています。
「孤食」が増える現代だからこそ、世代を超えて食卓を囲む喜びを再発見してほしい、そんな願いも背景に。失われつつある郷土料理を守り、いりこで出汁をとる丁寧な時間を共有する。そこには、一人で食べる食事では得られない、優しい時間が流れています。
単なる観光を超え、誰かと共に「おいしいね」と笑い合う体験は、効率を優先する日常で疲れた心に深い癒しを与える「フードリトリート」となります。松浦の食卓に流れる温かな空気は、訪れる人の心に一生の記憶として刻まれるはずです。

まつうらの"お母さん"
松瀬綾子
田舎に帰ってきたごたる気持ちで、ゆっくりしてもらえたらうれしかです。
気張らんで、ふらっと来てくれたらよかです。
















