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福井県の中央部に位置する鯖江市は、西に越前海岸、東に山々を望む、四季の彩り豊かな街。冬は雪がしんしんと降り積もり、その厳しさが人々の忍耐強さと繊細な手仕事を育んできました。

福井県・鯖江
福井県・鯖江

雪深い農村の副業として始まった「眼鏡づくり」は、今や国内シェアの9割を占める世界的な産業へと成長しました。他にも漆器や繊維といった伝統の技が息づく、「ものづくりの聖地」のひとつです。

福井県・鯖江

唯一無二の価値を求め、
産地の未来を拓く挑戦

福井県鯖江市に住む竹内さんは、祖父の遺志を継ぎ家業の道へ進みました。高校生の時から図面書きのバイトで培ったデジタル技術と、プロを目指したスノーボードの感性を融合させ、独自のオーダーメイド眼鏡を製作しています。

安価な大量生産品にはない「修理して長く使う」価値を重視し、顧客の曖昧なイメージを形にする「お任せ」のスタイルを確立。また、自社ブランドを持つことで、効率化を求められるOEMとは異なる独自の表現を追求しています。 かつては排他的とも捉えられた鯖江の産地も、現在は「街全体を盛り上げる」連携の時代へと変化。鯖江が産地だからこその付加価値と誠実なものづくりで、次世代の職人の在り方を提示しています。

福井県・鯖江
福井県・鯖江

眼鏡をかけることに抵抗の少なくなった今の時代、ファッションや用途に応じて数本を多様に使いこなす方も増えてきました。竹内さんのお話を伺い、とっておきの1本のために、鯖江を訪れてみたくなりました。ベルトラ 武部

サンオプチカル株式会社 眼鏡職人 竹内也人さん

サンオプチカル株式会社
眼鏡職人 竹内也人さん

私自身、18歳まで眼鏡の町・鯖江で生まれ育ちました。当時はあまりに田舎で、それが当たり前すぎて、正直うんざりしていたのも本音です。けれど他県や海外に出て、あらためて鯖江に戻ってきた時、初めてこの町が積み重ねてきた歴史や風土、そして本当の魅力に気づきました。
実際に訪れてくださる方には、鯖江ならではの「ものづくりと向き合う感覚」を少しでも感じてもらえるよう、日々工夫を重ねています。ぜひ、鯖江の魅力とあなただけの眼鏡を見つける旅にお越しください。