レジデンツは、元は、堀で囲まれた小さな城として、1385年に建築されました。その後、徐々に、ヴィッテルスバッハ家によって拡大され、1918年まで宮殿として使われていました。1918年に起きたドイツ革命により、バイエルン王国が廃止され、1920年より、王宮は公開施設となりました。以来、ヨーロッパで、最も美しい博物館の一つに数えられています。第2次世界大戦では、大被害を受けましたが、1945年から再建工事が行われとともに、多くの芸術品ができるだけオリジナルに近い場所に帰されました。
ヴィッテルスバッハ家は、数世紀に渡り、膨大な数の陶器、銀製品、絵画、彫刻、タペストリーなど、多種多様の芸術品を収集していました。博物館では、16~19世紀の、これらの特出する素晴らしい芸術品が展示されています。また、長さ68mの壮麗な「アンティークヴァリウム」や「石の部屋」、各々の部屋の類を見ない装飾、稀有で貴重な家具、時計やシャンデリアなどの調度品も目を見張るものがあります。博物館の見学とともに、庭と噴水の見学もできます。1613年に造園が始まり、数世紀に渡ってデザインしなおされてきた美しい庭です。16世紀作の噴水も必見です。