北京発・敦煌2泊3日 午後便利用＜日本語ガイド／宿泊付き／食事付き／1名催行＞

かつては沙州と呼ばれました。
四方を砂漠で囲まれたオアシスです。
漢の武帝が西域経営のために設けた、武威、張掖、酒泉、敦煌の西域四郡の最西端の砦で、西域に対する最前線の軍事基地としての役割を担っていました。
西には西域に、南は青海からチベットへ。
古代よりシルクロードの交易、軍事の要衝でした。

敦煌の西北85キロ。
漢の時代（前116年一前105年）に開かれ、ホータンの玉の入り口にちなみ玉門関と名づけられました。
陽関とともに、西域への起点であって、西域北道（天山北路）へは玉門関を経由し、西域南道へは陽関を経由しました。
唐の李白の代表作のひとつに数えられる詩に「子夜呉歌」と題された詩があります。長安（西安）を舞台にした詩ですが、そこに玉門関が登場しました。
長安　一片の月
万戸　衣をうつの声
秋風　吹き尽くさず
総べてこれ玉関の情
いずれの日か胡虜を平らげて
良人は遠征を罷めん
妻は、長安に残され、月を見、砧の音を聞き、秋風を肌に感じています。

敦煌の南西65キロ。
漢の時代（前107年）に設けられた関で、玉門関の陽(南)に位置するので陽関と言われます。
玉門関が西域北道への起点であったのに対して、陽関は西域南道への起点でした。
今残っているのは、烽火台の址で、陽関そのものは沙漠の中に埋もれています。
唐代の詩人・王維が作成した有名な詩があります。
渭城の朝雨軽塵をうるおし
客舎青々柳色新たなり
君に勧む更に尽くせ一杯の酒
西の方，陽関を出ずれば故人無からん
三蔵法師玄奘も、インドからの帰途にこの関を通りました。

漢武帝元狩二年（前121年）に建てられ、太初四年（前101年）まで，増築に20年かかりました。
現在の敦煌市西郊外から、疎勒河に沿って玉門関、張掖、武威などを経て、黄河を渡って寧夏に入ります。
甘粛省内の全長は1000キロ余り。
千年を経て、依然としてゴビ砂漠の中にそびえ立っており、中国で最も完全に保存されている漢代万里の長城の一つと言えます。

敦煌の西60キロ、玉門関まで15キロ。
疏勒河に沿って築いた軍用倉庫ですので、河倉城と名付けられました。
東西の長さは約132メートル、南北の幅は約17メートル、3つの倉庫に仕切られています。
西漢から魏・晋までの間、陽関や玉門関、長城などの関所へ軍需品を供用し、往来の兵士達へも食料や衣類、軍馬飼料なども提供していました。

沙州夜市は敦煌市陽関東路に位置し、敦煌市最大の夜市。
夜市は地方料理、工芸品と農産品などの経営区に分けられています。
地方料理エリアには、はにかみ麺、糊水麵、餡餅、羊肉串などさまざまな軽食があります。
農産品には杏、ナツメ、桃、梨、白ブドウ、メロンなどがあります。
敦煌特有の水晶石眼鏡、水晶石アクセサリー、シルク絨毯、壁画複製品、夜光杯などは特に有名。

羊肉とお餅の煮物

驢馬肉面

芸術の至宝。
492 の洞窟のほとんどに描かれており、総数は 4500 体余りに達しています。そのイメージは多様で、各朝代において異なるスタイルを呈しています。インド文化、西域文化、中原文化が共に醸成した結晶であり、極めて高い芸術的価値を持っています。

特別窟とは、一般開放ではなく、有料でご案内する石窟のことです。一般窟に比べて保存状況が良く、特に芸術的な価値があるのは特典です。

西北の天気に恵まれ、葡萄や棗、杏など果物がお薦めです。

敦煌の町から南へ5キロ、東西40キロ、南北20キロにわたり砂丘が続きます。
特徴は砂の粒子が細かいこと。その細かい粒子の砂の山々が描く稜線は美しい。
日向と日陰の明暗を曲線でクッキリと描き出します。

鳴沙山の砂の山々の間に、東西200メートル、南北50メートルの半月型の泉があります。
その形から「月牙」泉と呼ばれています。
周囲は延々と砂漠が続いてますが、ここの泉の水は涸れたことがありません。