【京都で優雅なお香体験】香りから見つける京都の文化とおしゃれなお土産

ちりめん細工の包みに入ったお香と折り鶴

旅行後も京都の雰囲気が味わえるお香は、人気のお土産の1つです。でも、どうせなら自分だけのお気に入りの香りを見つけませんか?

この記事では、気軽に挑戦できるお香体験と香りを楽しむ京都の見どころを紹介します。ぜひ新たな視点でおしゃれな京都を再発見してくださいね。

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目次

京都のお香はどんな種類があるの?

長い歴史を持つ京都のお香文化のひとつである焼香

長い歴史とともに京都で育まれた香りの文化は、さまざまな種類や用途のお香を生み出しました。京都でお香体験を申し込む前に、まずはどのような種類があるか確認しましょう。

実際にお香を使うシーンも紹介しますので、お土産選びや調香の参考にしてみてはいかがでしょうか?

匂袋(においぶくろ)

匂袋とは香料を入れた小さな袋のこと。海外ではサシェと呼ばれ、ハーブやドライフラワーを香料として入れる場合が多いです。しかし、京都の匂袋は趣向が少し異なります。

日本の匂袋は植物の白檀(びゃくだん)や動物由来の麝香(じゃこう)など、さまざまな香料を組み合わせて香りを楽しみます。布袋は錦織や紬など、和を感じさせる織物が使われることも多く、京都のお土産としてとても人気です。

匂袋には、以下のようなさまざまな大きさ・形状があります。

  • 箪笥に入れたり持ち歩いたりできる小さいサイズ
  • 床の間に置く大きいサイズ
  • 飾り紐で釣り下げて使用するタイプ

デザイン面も、京都で長く愛されてきたオーソドックスな形から、洋スタイルに合うモダンスタイルまでさまざまです。香りだけではなく、見た目も楽しめるよう工夫されています。

使用状況にもよりますが、持ち歩きタイプは3ヵ月ほど、インテリアとしての据え置きタイプは6ヵ月ほど匂いが持続します。効果が薄くなったと感じたら、中身の香料を交換・補充し使い続けることが可能です。

筆者のおすすめはやっぱり持ち歩きができる匂袋。お気に入りの香りを見つけ、お香と共に京都観光を楽しんでみてはいかがでしょうか?和服との相性も抜群ですので、着物に合う香りを選ぶのもよいでしょう。

着物がレンタルできるプランも、京都観光ツアーには用意されています。匂袋を一緒に使えるかどうかは、あらかじめ店舗に確認をしましょう。

文香(ふみこう)

文香は手紙に付けるお香です。日本は古くから手紙の文化があり、平安時代の京都では文に香りを漂わせ、文章だけではなく匂いからも自分をイメージさせることが風流とされていました。

ほかのお香と同じく、文香も天然香原料を使用します。白檀や丁字(ちょうじ)・桂皮(けいひ)・龍脳(りゅうのう)などの香料を細かく刻み調合し、お気に入りの香りを紙に包むのです。

文香を選ぶ際は、包み紙に描かれたイラストにもぜひ注目しましょう。さまざまな絵がプリントされていますが、特に花や風景は季節の便りを出すときに活躍しますよ。お財布や手帳に挟むのもおすすめです。

今では手紙を書く機会も少ないかもしれませんが、封を開けたときにほのかに香る匂いはずっと記憶に残るもの。使い勝手も良いので、ぜひ京都のお土産として候補に入れてみてくださいね。

塗香(ずこう)

塗香は粉末状の香料を調合したお香です。身体に塗ることで邪気を払うことができ、古くから修験者に使用されてきました。ご本尊にお供えすることもある、仏教では身近なお香の1つです。

身を清める効果があるため、寺院や神社に参拝する前に手首や手のひらに刷り込むのが一般的な使い方。自身の言動や考えから邪気を払うため、ほんの少しだけ口に含む人もいます。少量でも十分に香るため、ひとつまみが適量です。

写経をするときにも、塗香をお忘れなく。使えば心身共に邪気を払い、落ち着いた心で書写に集中できるでしょう。

京都では写経体験ができるお寺も多いです。お寺に塗香を持っていくときには、ケースに入れていきましょう。栓を抜いて塗香を振り出す専用の入れ物もありますので、まだ持っていない人はぜひお香の本場・京都で見つけてみてください。

線香(せんこう)

線香とは、香料を練りこみ棒状に乾燥させたお香のことです。燃焼させることにより香りが煙と共に広がります。お寺やお仏壇には欠かせないお香のため、馴染みがある人も多いかもしれません。

線香は細長い棒状が一般的。しかし、近年は円錐型や渦巻型など、用途や使用環境に合わせたさまざまな形状の線香も販売されています。以下の表にタイプごとの線香の違いをまとめましたので、ぜひご確認ください。

線香の形状特徴
棒状・スティックタイプ・一般的な線香のスタイル
・長さにより燃焼時間が調整可能
・燃焼する面積が均一なので、香りがムラなく広がる
円錐型・コーンタイプ・燃焼する面積が広がっていくため時間と共に香りが強くなる
・短時間で香りが広がる
・お香の形そのままに灰が残るため散らばりにくい
渦巻型・燃焼時間が長いため香りを長く楽しめる
・広い部屋や風通しのよい場所に適している

和室だけでなく、洋風の部屋にも合うデザインや色も増えてきています。ぜひお土産選びの参考にしてください。

練香(ねりこう)

練香とは、粉末状の香料に蜜や梅肉などを加え、練り合わせた珍しいお香です。薫物(たきもの)とも呼ばれ、加熱することで香りを楽しみますが、直接火は付けません。練香にはさまざまな楽しみ方があります。

  • 灰の上に置いてゆっくり熱し、静かな香りを楽しむ
  • 熱した炭の近くに置き、香りを強めに出す
  • ガラス片(銀葉)を通して温めることで、ほのかに香らせる
  • 炭や灰を必要としない電子香炉で手軽に楽しむ

平安時代には最もポピュラーなお香で、材料を組み合わせ自分だけの練香を作るのが貴族の嗜みでした。その様子は当時から伝えられる「薫集類抄(くんじょうるいしょう)」や「むくさのたね」といった書物から伺えます。また、古くから人気のあった香りは六種の薫物(むくさのたきもの)と呼ばれ、お土産としても人気です。

練香はお茶の席で使われることも多いため、実際に京都で茶道体験をする場合は茶室に香る匂いにも注目してみてくださいね。正座が苦手な人には、立礼席も選べるこちらの茶道体験プランもおすすめです。

焼香(しょうこう)

焼香とは、仏様や亡くなった人に対してお香を焚いて拝む供養の1つです。その儀礼に使われる、香木や香草を細かく刻み混ぜ合わせたお香のことも指します。葬儀に用いられることも多いため、ご存知の人も多いかもしれません。

焼香では炭火に灰を被せ、その上に焼香を載せて香りを出します。主に仏教で使用され、邪気を払い身体を清める効果があると言われています。次に説明する抹香を代わりに用いることもあるようです。

抹香(まっこう)

抹香は非常に細かい粉末状のお香で、仏前で使うことが多いです。焼香の火種として使われたり、焼香の代わりに供養として用いたりします。

燃焼時間が決まっている線香とは異なり、粉末状のため時間調整がしやすいのがポイント。香炉の中で螺旋状などに形を整えることで、燃焼時間を長くすることができます。なお、抹香は主に寺院で用いられます。

印香(いんこう)

粉末状の香料を練り、型に入れて押し固めた1cmほどのお香です。作り方は練香に似ていますが、乾燥させる点が異なります。可愛らしい形や色をしており、まるで干菓子のような見た目です。

熾した炭の上に灰を被せ、その上に印香を置くことで間接的に温めて使います。近年は線香のように直接火を付けることもでき、香炉や炭がなくても楽しめるタイプも出てきました。

印香は香道で使われるほか、お茶の席で5月~10月に使われることが多いです。お寺で用いられることは滅多にないため、実際に使われるところを見るには、茶道体験がおすすめ。

実際にどのようなお香が使われるかは、季節や状況によります。京都にお越しの際には、ぜひ印香の香りとおいしいお茶を楽しんではいかがでしょうか。

京都のさまざまなお香体験

松栄堂の香りのさんぽで聞香・組香体験

京都では長い歴史と共にお香が発展し、茶道や華道のように「香道」が古くから存在します。香道では香りを嗅ぐのではなく「聞く」と表現し、香りを鑑賞する「聞香(もんこう)」と香りを聞き分ける「組香(くみこう)」でお香を楽しみます。

お香体験と聞くと「香りの調合」をイメージするかもしれませんが、香道の「聞香・組香」を体験するプランもあります。お時間があれば、ぜひどちらも体験してみてくださいね。

【注意点】

お香体験はお香を取り扱っている老舗などで開催されることが多いですが、コロナ禍により中止または不定期開催とするお店も多いです。以下は2023年3月時点で体験ができるお店を、可能性が高い順に紹介しています。

オリジナル匂袋調合体験!京都の香りをお土産に「京都ハンディクラフトセンター」

京都ハンディクラフトセンターでは、香木チップを組み合わせオリジナルの匂袋を作る体験ができます。簡単に作業ができるようセッティングされているため、40分ほどで自分好みのお香が作れます。

京都駅からは少し距離があり、平安神宮の裏手に位置。参拝がてら体験することができ、国内外の観光客に広く利用されています。匂袋以外のアクティビティも開催されていますので、さまざまな体験をしてみたい人にはおすすめです。

施設名京都ハンディクラフトセンター
所在地京都府京都市左京区聖護院円頓美町17
連絡先075-761-8001
時間10時~18時(土日祝含)
(ただし体験の電話受付は平日11時~16時)
駐車場
公式サイト京都ハンディクラフトセンター

京都ハンディクラフトセンターで匂袋体験を行う際には、以下のようなツアーをご利用ください。

香りを聞く・合わせる体験「山田松香木店 京都本店」

山田松香木店は、江戸時代に薬種取り扱いを始め、安永時代に香りに特化する香木業に移行した香りの老舗です。東京の半蔵門にも店舗を構えていますが、そちらでは休止中の聞香体験が楽しめます。

山田松香木店・京都本店で体験できるコースは2種類です。それぞれの特徴をまとめましたので、ぜひ気になるコースを体験してみてくださいね。

  • 聞香コース
    • 聞香実践体験:香炉を使った香木の焚き方を実践できます
    • 源氏香体験(休止中):複数の香木の香りを聞き分ける源氏香体験ができます
  • 調香コース
    • 匂袋作り体験:複数の香料を組み合わせ、自分だけの匂袋を作ります
    • 薫物(煉香)作り体験:香料を練り合わせ、オリジナル練香を作ります

調香コースでは、日付や曜日によってどちらのお香が作れるか決まっています。旅行スケジュールとお店の体験カレンダーをしっかり確認しておきましょう。

施設名山田松香木店 京都本店
住所京都府京都市上京区勘解由小路町164
連絡先075-441-1123
時間体験日はカレンダーにより異なる
午後3時~50分ほど 予約推奨
(ただし体験の電話受付は平日10時~17時30分)
体験について●1週間前までに電話予約が必要だが、当日空いていれば体験できることも
●価格
・聞香コース/2,750円
・匂袋作り/2,200円
・薫物(煉香)作り/2,750円
駐車場京都本店前3台香房前4台
公式サイト山田松香木店 京都本店

オリジナルの香りを調合してもらえる「山田松香木店 お誂え香房」

こちらでは、香りのプロがオーダーメイドでお香を調合してくれるサービスです。自分だけの特別な香りを作成するため、来店前にカウンセリングシートを準備し、当日は香りを確認しながら最終調整を行います。

残念ながら、貯蔵期間が必要なので当日に持ち帰ることはできませんが、1ヵ月ほどで完成し、郵送で自宅に届きます。すぐに使えないのは難点かもしれませんが、京都旅行が終わってもお香が届く楽しみが続くのは嬉しいですね。

作成したお香は調合レシピがお店に保管されるため、自宅から同じお香を注文することもできます。そのため「自分の香り」をずっと使い続けたい人におすすめです。

施設名山田松香木店 お誂え香房
住所京都府京都市上京区勘解由小路町164
連絡先075-441-1123
時間平日のみ午後2時~70分ほど 要予約
(ただし体験の電話受付は平日10時~17時30分)
体験について●1週間前までに電話予約が必要
●1日1組のみ
●価格(変動あり)
・匂香100g~/8,800円~
・練香50g~/11,000円~
駐車場京都本店前3台
香房前4台
公式サイトお誂え香房

素敵な香りに包まれる「松栄堂」京都本店

松栄堂は創業300年のお香の老舗です。宗教向け・茶道向け・お座敷向けなどさまざまなお香の作成・販売を行っています。店構えは数寄屋風の和の佇まい。清潔な店内に漂う優雅な香りに心が癒されます。

残念ながら、オリジナルお香セットを作ることができた店舗・嵐山香郷は2022年12月に閉店してしまいました。現在は京都では本店にて不定期に体験アクティビティが開催されています。「聞香を楽しむ会」やミニサロン 「ひととき」・2階にある「香房見学」をはじめお香の魅力が溢れるお店ですので、ぜひ立ち寄ってくださいね。

また、京都本店の隣りに位置する松栄堂・薫習館(くんじゅうかん)も忘れずに。こちらは2018年に建物をリノベーションしオープンしました。こちらにはさまざまな香りが気軽に体験できる展示があり、お香について楽しく学ぶことができます。

施設名松栄堂 京都本店
住所京都府京都市中京区烏丸通二条上ル東側
連絡先075-212-5590
時間店舗9時~17時(年中無休/年始を除く)
体験について不定期イベントのため、公式HPを要確認
駐車場
公式サイト松栄堂 京都本店
施設名松栄堂 薫習館
住所京都府京都市中京区烏丸通二条上ル東側
連絡先075-212-5590
時間10時~17時(不定休)
料金入館料無料
駐車場有(車いす利用者専用駐車スペース有)
公式サイト松栄堂 薫習館

【休業中】歴史ある鳩居堂で香りを楽しむ「聞香処」

1663年に創業した鳩居堂は、薫香・文房四宝・和紙製品の老舗です。日本の伝統文化を大切にし、長く紡がれてきた「本物のよさ」を守りつつも、新しい商品を開発しています。

残念ながら、体験アクティビティができる「聞香処(もんこうどころ)」は2022年12月1日よりしばらく休業となりました。聞香処では、煎茶と菓子付きの聞香体験が好評だったとのこと。開業時期は未定ですが、ぜひ公式HPをチェックして確認してみてくださいね。

施設名京都鳩居堂 聞香処
住所京都府京都市中京区寺町通二条下ル妙満寺前町464
連絡先075-231-0510
時間休業中
本店 京都鳩居堂京都市中京区寺町姉小路上ル下本能寺前町520
075-231-0510
駐車場なし

京都でお香体験をするときに気をつけたいポイント

京都の街並みを背景に着物を着た女性が笑顔で佇む

お香の体験は、難しい作業や力を必要とせず、子どもから大人まで手軽に楽しめます。時間も1時間ほどで終わる体験が多く、初めての京都でのアクティビティにもおすすめです。

しかし、どの体験にも言えることですが、体験プランを考えるときには注意点があります。この章では京都旅行に体験を盛り込むポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

時間にゆとりを持つ

京都にはたくさんの素敵な観光地や見どころがあります。あれもこれも……と、行きたい場所を盛り込む気持ちはよくわかります。

でも、時間に追われて焦っていては、京都の歴史ある街並みを見てもお香を聞いても楽しめません。「次の時間までに急がないと!」と慌ただしい心を持たないよう、時間に余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。

また、ゆとりを持つのは旅行日程だけではありません。体験プランの予約も、余裕を持った申込みがおすすめです。特にお香体験は、お店によっては1週間以上前に予約を入れなければならない場合もあります。あらかじめプランをしっかり決め、「当日訪れてダメだった……」と後悔しないように予約や営業時間を確認しておきましょう。

訪れる地域を絞る

体験アクティビティを観光旅行に取り入れる場合、予約時間に遅刻するのはどうしても避けたいもの。そのため、京都旅行を計画するときには、訪れる地域を絞るのがおすすめです。

京都は大きく6つの地域に分けられます。

洛中京都駅・烏丸・河原町エリア
京都御所・西陣・北野エリア
洛東祇園・東山・清水寺エリア
洛北貴船・鞍馬・大原エリア
洛西嵐山・高雄・金閣寺エリア
洛南伏見・宇治・山科エリア

エリア間をまたいで移動する場合は時間がかかります。特に観光シーズンは道路も電車も混むため、訪れる地域を絞りましょう。

体験を中心に旅行プランを立てる場合も、行きたい観光地の近くで体験を探す場合も、エリア別にアクティビティを検索するとスケジュールが立てやすいです。どんな体験やレジャーがあるのか、ぜひチェックしてみてくださいね。

電車やバス以外の移動手段を知る

京都は広いため、さまざまな移動手段があります。公共の電車やバスが主要ですが、訪れる季節やエリアによっては非常に混雑することも多いです。慣れない街歩きやアクティビティで疲れたとき、混んでいる移動手段を使うのは少し億劫ですよね。

公共の交通機関以外の移動手段を知れば、より快適に旅行を楽しめます。「観光しながら移動できる」という魅力的なサービスもありますよ。ここではそんなおすすめの移動手段を紹介するので、ぜひチェックしてください!

観光タクシー

観光タクシーは、座りながら移動できる観光専用のタクシーです。京都の街並みや景色を眺めながら移動できるのは魅力的。地元の運転手がガイドを務め、京都の見どころやおすすめのお店を余すことなく教えてくれます。

京都のどこをどのように回るかは、対応エリアとプランによります。観光タクシーは時間制の貸し切りのためある程度融通が利きますが、体験アクティビティを入れる場合は「フリープラン」を選ぶと安心です。

筆者も利用したことがありますが、重たい荷物を持って歩き回らなくてもよいのが嬉しいところ。ご年配の人やお子様連れにもおすすめの移動方法です。

ハイシーズンは現地で手配しようと思っても、観光タクシーの空きがない場合もあります。あらかじめ予約をしておきましょう。

観光バス

京都には見どころが多いため、いくつかの観光スポットをまとめて回る観光バスも人気です。食事付きや拝観料込みなど、プランによって詳細は異なります。中には人気のトロッコ列車や川下りがセットになったツアーも人気です!

筆者のおすすめは乗り降り自由な観光バス。ツアーバスのようにガイドが付きっきりで案内してくれるわけではありませんが、2階建てのオープントップのバスを足代わりに、好きな停留所で降りることができます。自由行動の移動手段として使えますので、体験アクティビティとの相性も抜群です。

さまざまなバス会社がツアーを企画していますので、以下リンクからぜひチェックしてみてください。

トロッコ列車

京都で自然を楽しみたいなら、嵐山エリアを観光しましょう。特に、車窓から美しい桜や紅葉を愛でながら進むトロッコ列車はとても人気。ハイシーズンでは当日券を入手するために、多くの観光客が集まります。トロッコ列車で景色を楽しみながら嵐山に向かう場合は、あらかじめ予約すると安心でしょう。

トロッコ列車はある程度プランが決まっているものが多いため、自由度は少ないです。体験プランを別途入れる場合は、自由行動時間があるかもしっかりチェックしましょう。

※2023年4月現在保津川下りは運休中。事前に運行状況をご確認ください。

人力車

ちょっと変わった移動手段を楽しみたいなら、京都ではおなじみの人力車はいかがでしょうか。車やバスよりも街並みをゆっくり楽しむことができ、その場の雰囲気を肌で感じることができますよ。

ツアーガイドは人力車を運転する車夫が務め、客の要望に応じて観光スポットを回ります。移動しながらもテンポよくトークを繰り広げ、タクシーやバスとは違う楽しみが感じられるはず。

体験場所に向かうだけでなく、着物をレンタルし人力車で街を散策するのもおすすめです。着物と人力車は本当によく似合い、記憶にも写真にもずっと残る京都旅行となるでしょう。

京都の文化から学ぶお香の使い道

和風な家にあるお香入れ

お香は4,000年以上の歴史があると言われています。特に平安時代の京都ではお香は重要な位置を占め、朝廷への献上品や交易の要となっただけでなく、貴族の生活の中にも身近なものでした。

ここではお香の使い道を紹介します。お香をお土産で買ったのに、ずっと仕舞い込んでいるなんてもったいないです!ぜひ旅行が終わってからも、香りを積極的に楽しんでいきましょう。

自分の心を整えるために使う

平安時代では、誰もが自分の「香り」をもっていました。さまざまな種類の香料を調合し、他の人とは異なるお香を作り出す美的センスを競う様子は、今でも多くの書物からうかがえます。

お気に入りの香りを身に付ければ、心が落ち着きリラックスしやすいです。緊張するシーンで「いつもの自分の匂い」を嗅げば、冷静さを取り戻す手助けになります。

あえて香りを変えることで気分をリフレッシュしたり、集中したり。気分を上げ、心の持ちようを整えるツールとして利用することもおすすめです。

匂袋や塗香を香水代わりに使うほか、手紙に文香を入れることで相手に自分を連想させるなど、使い方はさまざまです。ぜひ心と生活に「香り」を取り入れてみましょう。

生活の知恵として活用する

お香は古くから生活の一部に溶け込み、実用的な目的のためにも使われてきました。特に昔はお風呂に頻繁に入れなかったため、体臭をごまかすために利用されることも。現代では、汗ばんだときなどに塗香を活用することもあります。

また、匂袋を箪笥に入れ、服の虫除けを行うのは有名です。洋服にお香の匂いが移り、防臭効果も期待できます。

現代はさまざまな部屋用消臭剤・芳香剤が発売されていますが、お香を代わりに使うのもおすすめです。例えば料理後の臭い消しや、梅雨時期の湿気をごまかすため、来客前のフレグランス効果など、お香が活躍できるシーンはたくさんあります。

筆者の家には和室はありませんが、クローゼットに匂袋を釣り下げて置いてみたり、室内干しの嫌な臭いを払ったりと、日常生活の一部にお香が溶け込んでいます。

ご自身の生活スタイルに合わせ、ぜひお香を活用してくださいね。

宗教として:邪気を払う

線香や焼香を始め仏教とも密接な関わりがあるお香は、使用者の身を清め邪気を払う意味も。また、お仏壇やお墓に供えるお香は、故人を敬い死後の世界での安寧を願うためにも使われます。

近年は煙が少ないタイプやアロマのような爽やかな香りのお線香も増えています。邪気を払い、先祖や故人のことを偲び手を合わせる……という供養を、現代の生活に取り入れる人も多いです。

写経前に身を清めるためにも、お香は使われます。京都では実際にお寺で写経体験ができ、落ち着く香りの中で心を鎮めることが可能です。似たような香りを持つお香をお土産に買えば、家でも写経体験を振り返るきっかけになるかもしれません。

ぜひお香をうまく活用し、自身の生活に香りの彩りを与えてくださいね。

おまけ:お香の保存方法

気に入った香りのお香を手に入れても、保存方法が悪ければ香りが変わってしまうこともあります。せっかく手に入れたお香を長く楽しめるよう、保存にはしっかり注意をしましょう。お香の保存で気をつけるポイントは、以下の3つです。

  • 高温多湿を避けて保管する
  • 急激な気温の変化を避ける
  • 直射日光が当たらない場所に保管する

特に湿気はカビが生える原因にもなります。高温多湿な場所や、急激に気温が変わり結露しやすい冷蔵庫などには保管しないようにしましょう。湿っている練香でも、ビニール袋に入れれば乾燥は防げます。無理な加湿もおすすめできません。

また、天然香料から作られているお香は、直射日光に当たることで悪臭を放つ可能性もあります。管理が甘かったので捨てざるを得ない……という状況は本当に悲しいことです。しっかりとお香を保管しましょう。

まとめ|京都で優雅なお香体験

3つの匂い袋

京都とお香は深い関係があり、古くから続く香りの文化を知ることで、見慣れた観光名所でも新たな発見があります。お香の調合や聞き比べなど、京都には嗅覚を刺激するアクティビティも多いです。五感をフル活用して、ぜひ京都を大いに満喫してくださいね。

お香の調合が初めての場合、気軽に手ぶらで参加できるこちらのプランがおすすめです。

また、京都ならではの文化体験を探しているのでしたら、ぜひベルトラサイトにて検索をしてみてください。たくさんのアクティビティから、きっとあなたにぴったりのプランがみつかるはずです。

よくある質問

お線香とお香の違いは何ですか?

香りを嗜むものの総称が「お香」であり、なかでも香料を練りこみ棒状に乾燥させたお香は「線香」と呼ばれます。

お香を楽しむことを何と言う?

お香を楽しむことを、「香りを聞く」と書いて「聞香」といいます。嗅ぐのとは異なって、香りにじっくりと耳を傾け、心でその香りを味わうことを意味します。

薫習館(香老舗 松栄堂 京都本店)の入館料金は?

薫習館への入館料は無料です。薫習館は2018年にオープンした香りにまつわる体験ができる話題のスポットで、香りで満たされた箱に入って不思議な体験ができる「かおりBOX」などが人気です。

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