世界的な観光地でありながら、豊かな自然が息吹くハワイ・オアフ島。その大地で育まれる特別なラム酒があるのをご存知でしょうか? それが、サトウキビから作られるハワイアン・ラム「コハナ・ラム」です。まだ日本では知る人ぞ知る存在ですが、欧米のラム愛好家からは絶大な人気を誇るコハナ・ラム。この記事では、その奥深いストーリー、おすすめツアー、そしておすすめの楽しみ方やアレンジまで、魅惑のコハナ・ラムの魅力をご紹介します。
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コハナ・ラムのストーリー~ハワイの大地と情熱が紡いだ一杯~
ハワイの大地と職人技が宿るコハナ・ラムが誕生するまで

オアフ島中央部、のどかでノスタルジックな雰囲気が漂うクニア地区。かつて砂糖産業で栄え、ハワイの農業文化を支えてきたこのエリアには、今もサトウキビ畑が悠々と広がります。そんな歴史を歩んできた地で製造されているのが、「コハナ・ラム(Kōhana Rum)」です。

「Kō(コー)」はハワイ語で「サトウキビ」を表します。コハナ・ラムの原料となるハワイ原産の伝統的なサトウキビ、実は元々はポリネシア人が持ち込んだ外来種でした。その後、この「Kō」はハワイの風土に根付き、甘味料、薬、そして儀式の供物として、古代のハワイの人々によって大切に受け継がれてきました。しかし、近代の砂糖産業の繁栄とともに、欧米からプランテーション用の品種が持ち込まれると、古くからの品種は一時絶滅の危機に。そんな中、コハナ・ラム蒸留所の共同創業者ロバート・ドーソンさんとジェイソン・ブランドさんは、ハワイで育まれたサトウキビを大切に保護し、その恵みを最大限に引き出すことで、今や世界から愛されるラム酒=コハナ・ラムを生み出しました。

「Hana(ハナ)」はハワイ語で「仕事」や「クラフトマンシップ(職人技)」を表します。コハナ・ラムの製造工程には、まさにこの「Hana」の精神が息づいています。広大な畑でのサトウキビの栽培から、手作業での収穫。そして繊細な調整が必要な蒸留から、厳選された樽での熟成。そして最後の一滴まで品質を追求した瓶詰めに至るまで、全ての工程において人の手と熟練の技が宿ります。
まさに、ハワイの豊かな大地が育んだ「Kō」、真摯に向き合う人々の「Hana」が生み出した一杯が、「コハナ・ラム(Kōhana Rum)」なのです。
コハナ・ラム蒸留所のこだわりとSDGsへの想い

蒸留所は、サトウキビやレタスの畑が広がる、景観豊かな場所にあります。ラム酒の熟成に使う樽を多用した内装は、モダンでありながら温かみがあり、訪れる人々を優しく迎え入れてくれます。東京ドーム約3個分にも及ぶ広大な敷地では、34種類のサトウキビを栽培し、人工的な加工を一切せず、それぞれの品種が持つ個性や風味を追求しています。

また、コハナ・ラムの特徴ともいえるのが、世界でわずか約2%しか製造されていない製法で作られた「アグリコールラム」であることです。一般的なラム酒が、砂糖の製造過程で生成される糖蜜から作られるのに対し、アグリコールラムは、新鮮なサトウキビのしぼり汁を原料に作られます。そのため、サトウキビ本来のフレッシュで豊かな風味が生み出されるのです。栽培から蒸留までを一貫して行うコハナ・ラムだからこそ、この貴重な製法が可能になり、唯一無二の味わいを生み出す源となっています。

さらに注目すべきは、彼らが実践するSDGsへの取り組みです。蒸留所では、ラム酒製造だけでなく、レタスの水耕栽培とティラピアの飼育を行っています。レタス栽培に使用した水をティラピアの水槽に活用する「アクアポニックス」という農法を取り入れ、循環型農業を積極的に推進しています。そして、このレタスやティラピアは、地域のスーパーやフードバンクに届けられ、地産地消にも大きく貢献しています。美しい自然環境を守り、持続可能なサイクルを続けるコハナ・ラムは、ローカルの人からも愛される存在となっています。
\知られざるハワイの奥深さに触れる体験/
コハナ・ラムの蒸留所見学とテイスティングが楽しめる、とっておきの日帰りツアーをご紹介
ハワイでコハナ・ラムの魅力を存分に体感したいなら、ハワイ最大手のツアー会社「ロバーツハワイ(Roberts Hawaii)」が実施する日本語ツアーに参加するのがおすすめです。 車の運転の心配をせずに、コハナ・ラム蒸留所の見学とテイスティングが楽しめるほか、個人では行きにくいノースショア方面の人気観光スポットも合わせて巡ることができます。充実のツアーの詳細と、ロバーツハワイについてご紹介します。
ツアーの流れ
ツアーはワイキキでのお迎えからスタート。出発は10時過ぎとゆっくりめなので、ツアー前に朝ごはんを食べたり、ビーチを散策したりと、朝の時間を有効活用できるのが嬉しいポイントです。

まずはワイキキから移動し、パイナップルでお馴染みの「ドール」が運営する人気観光スポット「ドールプランテーション」へ。ここでは、ギフトショップでのショッピングを楽しんだり、食べ歩きグルメを楽しめます。特に、名物のパイナップル味ソフトクリーム「ドールホイップ」はおすすめです。

次は、世界的なサーフィンの聖地・ノースショアの玄関口として知られる「ハレイワタウン」へ。ここでは、オールドハワイの雰囲気漂う町を散策したり、ハワイアン雑貨店でショッピングしたり、ガーリックシュリンプやシェイブアイスなどのローカルグルメを楽しむことができます。

オアフ島北部の観光名所を巡った後は、いよいよ「コハナ・ラム蒸留所」へ。まずは原料となるサトウキビについて学びます。コハナ・ラムでは34種類ものサトウキビを栽培しており、それぞれのサトウキビが持つ特徴や、それらがラム酒の味わいにどう影響するのかなど、興味深い説明を聞くことができます。

その後は、モダンでおしゃれな雰囲気の蒸留所内部へ。目の前で行われる蒸留の様子や、樽を使った熟成の工程を間近で見学できます。

特に注目したいのは、樽の素材へのこだわりです。かつてハワイ王家の家具やサーフボードなどに使用していたハワイを象徴する木「コアウッド」をはじめとした木材を使用しています。様々な種類の素材の樽を使い、短期間の熟成でもしっかりとした味わいを生み出すための実験が続けられていて、コハナ・ラムの味への情熱を感じることができます。

そして、お待ちかねのテイスティング! まずは、搾りたてのフレッシュなサトウキビの果汁を試飲します。自然な甘みと爽やかさに驚くことでしょう。

その後、丁寧に造られたコハナ・ラムを4種類ほど試飲します。それぞれのラム酒が持つ香りや味わいの違いを感じ取ってください。お酒が飲めない方やお子様でも楽しめるよう、サトウキビから作られた美味しいジェラートも用意されています。家族みんなで楽しめる配慮が嬉しいですね。その他にも、ラム酒に合うチョコレートが提供されることもあり、コハナ・ラムの作り出す味をしっかりと堪能できます。

ギフトショップでは、コハナ・ラムのボトルはもちろん、マイタイやダイキリといった人気のラムベースのカクテルや、樽で熟成させたハチミツ、ラム酒入りチョコレート、ロゴ入りのグラスといったお土産も販売されています。日本では手に入らない限定品もあるので、ぜひお気に入りのボトルやグッズを見つけて、旅の思い出を持ち帰りましょう。

また、ツアー参加者はロゴ入りのグラスがお土産としてプレゼントされます。自宅に帰ってからも、この特別なグラスでコハナ・ラムの余韻を楽しめるのは嬉しいポイントですね。
蒸留所での体験が終わったあとは、ワイキキへ。夕方にはワイキキ地区のホテルに帰着するため、コハナ・ラムのテイスティングで心地よくほろ酔い気分になった後に、ハワイの美味しいディナーを楽しむことができます。
もっと詳しい情報を知りたい方へ
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安心と信頼のハワイ旅行のパートナー「ロバーツハワイ(Roberts Hawaii)」

ハワイの旅をもっと快適に、もっと楽しくしてくれるのが、現地最大手のツアー会社「ロバーツハワイ」。1941年の創業以来、オアフ島・ハワイ島・マウイ島・カウアイ島の4島で、空港送迎から日帰り観光ツアーまで幅広く展開しています。
送迎バスは900台以上、スタッフは1,400名超という充実の体制と、地元を知り尽くしたドライバー兼ガイドによる丁寧な案内で、ハワイ旅行の頼れるパートナーのように安心して利用することができます。

コハナ・ラムの楽しみ方やおすすめのアレンジ

コハナ・ラムは、そのままでじっくりと味わうだけでなく、様々な飲み方で楽しむことができます。
ストレートまたはロック
コハナ・ラム本来の繊細な風味や複雑な香りを最大限に楽しむには、ストレートまたはロックがおすすめです。ゆっくりと時間をかけて、その奥深さを堪能してください。
カクテル
ラム酒を使った定番カクテルのモヒートやハワイを象徴するカクテルのマイ・タイに、コハナ・ラムの「ケア」を使えば、いつもとは一味違う、洗練された大人の味わいを楽しめます。
大人のデザート
チョコレートのように濃厚な「ココレカ」は、アイスクリームにかけて、贅沢な大人のデザートとして楽しむのがおすすめです。
ハワイが紡ぐ奇跡の一杯を、ぜひ

コハナ・ラムは、単なるラム酒ではありません。ハワイの大地の恵み、文化、そして人々の情熱が詰まった、奇跡の一杯です。次回のハワイ旅行では、ぜひ奥深いコハナ・ラムの世界に触れ、その特別な体験を味わってみてはいかがでしょうか。
\奇跡の一杯を味わう旅へ/




