エルキャピタンは、アメリカ合衆国のカリフォルニア州、ヨセミテ渓谷の北側のヨセミテ国立公園にある、垂直にそびえる岩層です。花崗岩のモノリスは、地表から頂上まで約900メートルで、ロッククライマーやベースジャンパーに、世界で最も人気のあるチャレンジスポットの一つとなっています。1851年にこの地を探索していたマリポサ・バタリオンによって、エルキャピタンと名づけられました。頂上には、ヨセミテ渓谷の登山道から、ヨセミテの滝の横を西へ抜けると、ハイキングで到達することができます。クライマーにとっては、切り立った岩面を登るのはチャレンジで、たくさんのクライミングルートがありますが、どれも険しいものです。
歴史
エルキャピタンのソロ・クライミングに初めて成功を収めたのは、1968年に登ったロイヤル・ロビンスです。女性では、1973年のビバリー・ジョンソンが、ノーズルートからの登頂に成功しています。また、スピードクライミングも盛んに行われており、2012年にアレックス・ホンノールドとハンス・フロラインが、2分23秒46の記録を作りました。
見どころ
エルキャピタンの見どころは、過酷な挑戦に打ち勝って、到達した頂上から眺める景色です。かつては、登ることは不可能とされていましたが、現在は、ビッグウォール・クライミングのスタンダードとなっています。エルキャピタンには、南西と南東の2つの面があり、その間が突き出た形となっており、最も人気のクライムルートとなっています。