ヨセミテ国立公園はカリフォルニア州の中東部、シェラネバダ山脈の山麓に広がる自然公園です。シエラネバダ山脈の隆起によって西側に広がる高原地帯、東側には激しい傾斜の山肌が形成されました。この傾斜により激しさを増した川の流れは、急峻な渓谷を造り出します。この多様性に富んだ自然は多くの動植物を育んでいます。アメリカで2番目に登録された国立公園であり「アメリカの自然保護運動の聖地」とされ、多くの人々の努力によって保護された「手つかずの自然」を見ることができるのです。
歴史
この地域には、かつてネィティブインディアンが住んでいました。1851年にインディアンを追ったアメリカ陸軍の部隊がやってきます。そして、1855年、初めて白人の旅行者がこの地を訪れました。後に書かれた旅行記とスケッチによって、多くの人々がヨセミテを知ることとなります。人気の観光地となったヨセミテ。しかし観光地化が進むことによる乱開発を懸念した議員らは保護を訴え、その法案が通過、承認されます。1864年リンカーン大統領がこれに署名。ヨセミテ・グラントが設立されました。1984年には、ユネスコの世界遺産に登録されました。
見どころ
年間350万もの人が訪れるヨセミテ国立公園の雄大な自然、その景観は訪問者に驚きと感動を与えます。ヨセミテのシンボル、半球を縦に割ったような形の花崗岩のハーフドーム。ロッククライミングの人気スポット、巨大な花崗岩の一枚岩、エル・キャピタン。高さ100ｍに及ぶ、ジャイアント・セコイアが建ち並ぶジャイアント・セコイアの森。数多い滝の中でも739ｍ落差があるのヨセミテの滝など魅力的なスポットが沢山。またヨセミテバレー直上の展望地グレーシャーポイントは、ハーフドーム、ヨセミテ滝、エル・キャピタン、ネバダ滝、バーナル滝など多くの名所を一望することができます。
