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【ガーデニング】水耕栽培でも育てられる!スイセンの育て方や注意点をご紹介

凛とした立ち姿と白い花が特徴のスイセンは、日本にも自生していて昔から育てられている球根植物です。花が咲くと、甘くて優しい香りを楽しむことができます。

スイセンは土だけではなく、水耕栽培でも簡単に育てることができます。

ガーデニング初心者でも育てやすい、スイセンの育て方や花言葉、注意点などを詳しくご紹介します。

初心者でも育てやすいスイセンとは

古くから日本に自生してよく見かけるスイセンは、雪中四友の一つに数えられている冬を代表する ヒガンバナ科の球根植物 です。原産国はヨーロッパなどの地中海で 園芸品種として人気が高く、スイセンの種類は1万を超えています。

種類によって開花時期は異なりますが、 11月〜4月まで甘く優しい香りを放ちながら開花 します。花色は白、黄色が多いですが、ピンクやオレンジ色などもあります。

よい香りがするので、香料の原料にも使われています。

スイセンの花言葉

スイセンの花言葉は 自己愛、神秘、自惚れ です。

花言葉の由来はギリシャ神のナルキッソスに由来します。絶世の美男子だったナルキッソスは水の精霊に惚れられましたが、冷たくあしらってしまったため「自分に恋をする」呪いをかけられてしまいました。池の水面を覗き込んだナルキッソスは、自分自身に恋をして池に落ちてしまいました。

池のほとりには一輪の花が水面を覗き込むようにして咲いていたことから、ナルキッソス(スイセン)と呼ばれるようになったそうです。

にらと間違えやすいスイセンの注意点

スイセンの葉は にらと似ている ので、 間違えて食べてしまい食中毒を起こす 事故が起きています。

スイセンには、 リコリン、タゼチン、ガランタミンなどのアルカノイド系の毒性がスイセン全体に 含まれています。

加熱しても毒性は消えないので注意が必要です。間違えて誤飲してしまうと、 嘔吐、下痢、頭痛などの中毒症状を起こし大量に摂取してしまうと命を落とす原因になってしまいます。

人間だけではなく、 犬や猫のペットも誤飲してしまうと危険 です。誤飲したら、かかりつけの病院に連れて行きましょう。

スイセンを植えるときは名札を必ずつけてわかるようにし、間違えやすい植物と一緒に植えないようにしましょう。ペットがいたずらしないよう柵などを設置し、誤飲させないように気を付けたいですね。

スイセンを水耕栽培で育ててみよう

スイセンは球根植物なので、水耕栽培で育てることができます。水耕栽培は、土を使わずにガラス瓶に入れた水で育てる方法です。土を使わないので衛生的で、お手入れも簡単です。

水耕栽培のやり方

  1. 球根と容器を用意する
  2. 球根の尖っている方を上にして、容器に乗せる
  3. 球根が水につからないように気を付けながら水を入れて暗い所で発根を待つ
  4. 発根したら、日の当たる明るい窓辺などに容器を移動させる
  5. 3日〜1週間ごとに容器の中の水を交換する

1か月ほどでスイセンの花が咲きます。透明な瓶で育てると根の成長などが観察できて楽しいですよ。水耕栽培を並べて育てると、おしゃれなインテリアになるので癒されますね。

スイセンの育て方

球根を植えつけたらほったらかしにしても花が咲く、ガーデニング初心者でも育てやすいスイセンは冬の庭を彩ってくれます。

スイセンを上手に育てるコツは、水はけのよい土に植えることと日当たりです。初心者でもわかりやすいスイセンの育て方をご紹介します。

置き場所

スイセンは日光が大好きですが、 休眠期である夏の日差しは苦手 です。花が咲いている時は、 日当たりのよい場所に置きましょう。 日陰だと日照不足になってしまい、花付きが悪くなります。

夏は、西日が当たらない 涼しい場所で管理する と夏越ししやすいです。地植えの場合は庭木の根元など明るい日陰に植えると育てやすいです。

水やり

スイセンの水やりのコツは、 鉢の土が乾いたら鉢底穴から水が出るぐらいたっぷりと与えることです。 スイセンは、球根に水分を溜めることができるので 乾燥に強くなっています。

また、 水を与えすぎると球根や根が腐る原因に なります。

蒸れに弱いので、乾かし気味に水やりしましょう。水やりする時間帯は朝から昼にしましょう。夜の冷え込みでの凍結を防ぐことができます。夏の水やりは、休眠期になるのであまり水分を必要としません。断水気味に管理するとよいでしょう。

地植えの場合は振雨に任せてしまって大丈夫です。雨が降らない日が続いて、乾燥が気になるようなら様子を見て水やりをします。

用土と肥料

スイセンは、 水はけのよい土を好みます。 粘土質よりは砂のようなサラサラとした土が向いています。

市販の花と草の培養土でも十分育ちますが、球根用の用土も販売されているので、そちらを使うと土に悩まなくて済みます。 自分で土を作りたい場合は赤玉土7:腐葉土3 、または 草花用培養土6:腐葉土3:堆肥1 の割合で混ぜ合わせます。

肥料は植え付けのときに、 マグアンプなどの緩効性化成肥料 を土に混ぜ合わせておきます。芽が出てきたらリンが多めの肥料を追肥します。スイセンなどの球根は窒素分が多いと球根が腐りやすくなるので注意してください。

肥料選びに迷ったら、 球根専用に配合された肥料が販売されている のでそちらを使うとよいでしょう。

スイセンにつきやすい病害虫

スイセンは病害虫の被害にあいにくい丈夫な植物ですが、管理方法が悪いと病気になりやすいです。

スイセンがかかりやすい病気に、 軟腐病やモザイク病 があります。

軟腐病は春先にかかりやすく、 窒素が多いことや水はけや通気性が悪いことが株を腐らせる原因になってしまいます。 軟腐病にかかってしまった株は元に戻ることはないので、感染した株を引き抜いて土を消毒しておきましょう。

春先には アブラムシ がつくことがあります。植物の柔らかい部分に寄生して植物の汁を吸って株を弱らせてしまいます。厄介なのはアブラムシが出す排泄物をカビ菌が媒介し、モザイク病などにかかりやすくなってしまうことです。

見つけ次第駆除しましょう。植え付けのときに、オルトランを土に混ぜておくと害虫がつきにくくなります。

寄せ植えにも使いやすいスイセンを育ててみよう

ガーデニング初心者でも育てやすいスイセンは、寄せ植えに使ったり水耕栽培で育てたりと様々な楽しみ方があります。夏の暑さに気を付ければ、植えっぱなしにしても元気に育ってくれます。

数株でコンパクトに育ててもよいですが、スペースに余裕があるなら群生にしてみましょう。スイセンの花が群生で咲いたときは息を吞むほどの美しさです。

育てやすいスイセンを育てて冬を楽しんでください。

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