【世界自然遺産登録へ】いま注目の西表島を知ろう!楽しもう!
2021年7月、念願の世界自然遺産の登録になる見通しの西表島。手つかずの自然が残る島でマングローブ林に行きたい!マリンアクティビティがしたい!と考えている方も多いはず。
沖縄県でもちょっと遠いこの島は旅をするにはハードルが高いと思われがちですが、以外にも石垣島からの日帰りが主流な観光スタイルです。この記事では、世界遺産ってよく聞くけどそもそも何?や西表島の王道の遊び方やより思い出に残るツアー情報をご紹介します。
※2021年7月26日、ユネスコより「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の登録が決定となりました。
改めて世界遺産を知ろう
世界遺産って何?
世界遺産は 過去から未来へと受け継がれる人類の共通の遺産 を指し、1972年のユネスコ総会で採択された世界遺産条約の中で定義されています。元をたどればナミビア遺跡を水没の危機から救う活動から広がり世界遺産条約へ、そしてその 条約締約国は193か国 にもぼります。現在では各国の世界遺産は旅をする1つの理由にもなっています。
どんな種類があるの?
一度は聞いたことのある 「文化遺産」 と 「自然遺産」 の他に、 「複合遺産」 の3種類があります。顕著な普遍的価値を有する、記念物や建造物群、地形、生態系など文化遺産と自然遺産の両方を兼ね備えているものが複合遺産となります。
日本にはいくつある?
2021年6月現在、 4つの自然遺産と17の文化遺産 が登録されています。最初の登録は1993年の法隆寺地域の仏教建造物の文化遺産から始まり、最後の登録は2017年の「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の文化遺産となっています。
悲願の登録へ!7月に正式登録の見通し
申請の経緯と評価内容
西表島と並び世界自然遺産の候補地となっている奄美大島、徳之島、沖縄島北部は 日本最大級の亜熱帯照葉樹林と今もなお独自の進化を遂げている固有種や絶滅危惧種の多様な生態系が見られる貴重な地域 であることが評価され、申請の運びとなりました。
慎重な審査プロセスと度重なる延期を経て
すでに2017年に世界自然遺産候補に推薦、2018年には登録を目指していましたが、同年に推薦地域の調整が必要などの理由により登録延期となりました。その後、政府は見直しを測り2019年2月に再推薦も新型コロナウィルスの影響により世界遺産登録自体の延期などもあり、2年分の登録審査を行うこととなり、 今回の正式登録の見通し です。
西表島のさらなる地域活性化を目指す
これまでは沖縄や奄美といば 青い海と白い砂浜のビーチリゾートのイメージ が強く、観光やオプショナルツアーツアーはマリンスポーツが多く、人気もあります。しかし、今後登録となれば 手つかずの自然と希少な動植物が生息する内陸への注目も高まる ことが予想されており、西表島の観光産業のさらなる発展にも繋がることが期待されています。
観光で楽しむならこれ!
カヌーまたはトレッキングでマングローブ林を進む
カヌーやトレッキングでマングローブの奥深くまで進んで行きます。どちらも非日常感を味わいながら、カヌーはマングローブを静かに観察できて、トレッキングはその自然の偉大さに直接触れることができます。また西表島にはいくつもの滝があり、 マングローブを進んだ先にはユツン三段滝や幅が約30mもあるサンガラの滝 などで動いた汗をリフレッシュできる滝遊びもできます。
6月~7月で見ることができる一夜限りの花「サガリバナ」
6月~7月に西表島を訪れる場合はぜひ見ていただきたいのが、限られた時期にしか見ることができない花 「サガリバナ」 。咲く時期も限られていますが、なんと 咲いて散るのもまた一瞬 。夜に咲き、朝に散る儚いこの花は、水面に散り、浮かんでいる姿もまた神秘的です。
宿泊したからこそ体験できる、朝晩の絶景
石垣から日帰りで観光できる西表島をあえて宿泊するのもおすすめ。手つかずの自然が残る 西表島の満天の星や夜の動植物の活動、そして明け方の様子 は宿泊するからこそ体験できます。たまには日常を忘れ、自然の中に身を置いてみるのも良い機会です。
今こそ、世界遺産の西表島へ
今では検定があるほど人気な世界遺産ですが、様々な背景をもって登録となることを知ると、実際に現地を訪れた際は深い知識を得たり、より記憶に残る旅となるはず。ただ、世界遺産に登録されると嬉しい事ばかりではなく、オーバーユース(過剰利用)となる懸念もあります。そうならないためには、一人ひとりのマナーや環境保護の意識をもって楽しむことが何よりも大切です。西表島の大自然を楽しみつつ、環境について考える機会・学びの場としても意識を持ちたいですね。
出典・参考
やってみよっか?