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東京から2時間!夏も楽しめる雪国・六日町の魅力をご紹介

「雪国」と聞くと寒さ厳しい冬のイメージが強いですが、実は夏にも様々な魅力が詰まっています。冬の静けさとは打って変わって、豊かな緑がキラキラと輝くこの季節は、日頃の忙しさを忘れてのんびりと過ごすにも、アクティブに自然を満喫するにも最適。

雪解け水が田畑を潤し、農作物やきのこ・山菜等、食べ物が美味しいのも特徴です。この記事では新潟県南魚沼市六日町の古民家ホテル『ryugon』を拠点としたおすすめの過ごし方をご紹介します。

夏だからこそ見える雪国の景色

まずはこちらの2枚の写真をご覧ください。

上の写真は2022年1月末の大雪の日、下の写真は5月末の雨上がりに 同じ場所で撮ったもの です。
パッと見ただけでこの2つが同じ場所だという印象を受ける方は少ないのではないでしょうか。モノクロのような静けさを感じる冬の写真に対し、もう1枚の写真は青々とした草木に透明度の高い魚野川、背景には雪の日には見えなかった山の稜線がくっきりと見え、色鮮やかな風景が広がります。

新潟と言ったら、スキー、スノーボード、温泉、お米、日本酒…

もちろんそういった定番の体験や商品も新潟観光の魅力の一部ですが、 季節が変わると、景色も、過ごし方も、楽しみ方も変わる。 それが雪国の大きな魅力です。

六日町の荘厳な古民家ホテル『ryugon』で雪国文化を体感

新潟県南魚沼市六日町。新潟と聞くと首都圏からはなんとなく遠い印象があるかもしれませんが、実は新幹線と電車で簡単にアクセス可能です。東京駅から上越新幹線で越後湯沢駅まで約70~80分。六日町駅まではJR上越線もしくはほくほく線に乗り換えて、さらに20~25分。 東京駅から乗り換え1回、2時間以内で到着 できます。

『ryugon』は、2019年に老舗旅館『温泉御宿 龍言』からリニューアルした、 雪国の文化を体感できる古民家ホテル です。約1,500坪の敷地内にある建物の大半は、約200年前の庄屋や豪農の館や屋敷を移築したもので、将棋の竜王戦の舞台として使われたお部屋もあります。

六日町周辺は日本有数の豪雪地帯で、古くは縄文時代から雪と共生し、育まれてきた独自の歴史と文化があります。『ryugon』では館内の展示物やお食事、様々な体験プラン等を通して、 雪国の暮らしの知恵や文化を身近に感じる ことができます。

『ryugon』では元の建物の良さや情緒を活かしつつ、室内でも大きな窓やテラスから外の空気が伝わってくる造りになっています。冬は窓の外の静かな雪景色を眺めがら、夏は風や虫が奏でる音に耳を澄ませながら、 日頃の慌ただしさから離れ、リラックスして過ごすのがおすすめ です。
宿泊はもちろん、デイタイムでの温泉入浴とラウンジ利用や、体験プランも充実しているので、気になる方は まずは日帰りで 気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。

雪国を五感で感じるおすすめアクティビティ

館内でゆったりと過ごしたり、『ryugon』近くの田んぼ道や魚野川沿いをのんびりと散歩したり、過ごし方は人それぞれです。せっかくの機会なら、もう一歩進んで雪国の文化や六日町の魅力を感じてみませんか?

ここでは筆者が実際に体験した感想も交えて、 おすすめのアクティビティやツアー をご紹介します!

郷土料理名人のおばあちゃんと楽しくお料理!土間クッキング

地元在住、郷土料理名人の関アツ子さんと『ryugon』伝統の土間で一緒にお料理をする体験です。かまどを使って 南魚沼の新鮮な野菜や旬の食材 をふんだんに使った汁物作りと、 契約農家から直接仕入れた南魚沼産コシヒカリの一等米 をふっくら炊き上げます。
火を入れるところから関さんがしっかり教えてくれるので、 かまどでの調理が初めての方でも安心 です。

薪の替わりに使うのは割り箸。『ryugon』のダイニングで使用された割り箸を、洗って除菌・乾燥させたものです。関さんによると、短時間での体験調理には、太い薪よりも割り箸の方が適しているそう。 廃棄物の削減・再利用に取り組むSDGsの観点にも合った試み ですね。

かまどと羽釜の力であっという間に炊き上がったごはんはツヤツヤ。「思ったより簡単!」と感じる方もいれば、「炊飯器も冷蔵庫もなく毎日これをしていたなんて… 」と昔の生活との違いに驚く方も。そんな感想を互いに話しながら料理をしていると、 参加者同士の仲も深まり、普段の旅行とは一味違う楽しい思い出に なるのではないでしょうか。

ごはんと汁物の完成に合わせて、関さんお手製の煮物や雪国ならではの食材保存の知恵が詰まったお惣菜が並びます。 ここでしか食べられない郷土料理名人のお料理 もこの体験の魅力です。

「ごぼうは柔らかく、豆は固く」といったお料理のポイントや調理のコツも、惜しみなく教えてもらえます。 お話上手、聞き上手の関さんとの会話も楽しく 、関さんにまた会いに来るリピーターの方もいるほど。炊きたてのごはんと、アツアツの汁物、彩り豊かな絶品料理に、お箸とお喋りが止まりません。
ボリュームたっぷりなので、ぜひお腹を空かせて参加してくださいね!

雪国を五感で堪能!田んぼの中で味わう雪国グルメ&田んぼポタリング

伝統的に雪国で食べられてきた食材や、民俗文化を受け継いだ料理等をベースにした、 食事を通して雪国の文化を感じる体験 を、『ryugon』では 「雪国ガストロノミー」 と呼んでいます。
雪のない季節には近くの田んぼにテーブルを設けて特製ランチを楽しむことができ、六日町の四季をダイレクトに感じるのにぴったりです。

山々に雪が残り新緑が芽吹き出す春先、田んぼに水が張られたばかりの初夏、青々とした稲が揺れる夏や視界が一面黄金色に染まる秋…日々少しずつ移り変わってゆく南魚沼の里山の風景を全身で感じながら、外でいただくランチは格別です。

お味はもちろん、四季折々の風や自然の香りと共に、 雪国のごっつぉ(ごちそう)を五感で存分に味わってください

雪国の自然と風景をのんびり楽しむのにもう一つおすすめなのが、 田んぼポタリング

ポタリングとは、英語のputter/potter(うろつく、ブラブラする)から派生した言葉で、目的地を決めたサイクリングよりも気軽に、 散歩するような感覚で自転車での散策を楽しむこと

『ryugon』では e-bikeを音声ガイドアプリ「POP GUIDE」付きでレンタル できるので、当てもなく自然の中を走ったり、六日町商店街で気になるお店を覗いてみたり、雲洞庵など周辺の歴史あるスポットまで足を伸ばしてみたりと、様々な楽しみ方ができます。忙しい生活をしばし忘れ、適度に体を動かして リフレッシュするのに最適 です。

上述の田んぼの中のランチ会場までは『ryugon』の車での送迎がありますが、気候が良い日にはレンタサイクルでのんびりと田んぼ道を走って向かうのもおすすめですよ。

六日町のあたたかな人と文化に出会える まちぶら散歩

「まちぶら散歩」は、その名のとおり ガイドと一緒に六日町を楽しく散策する約2時間のウォーキングツアー です。雪国ならではの街づくりの工夫や、地元の方に愛される坂戸山、橋の下を流れる魚野川の歴史や成り立ちなどを、歩きながら楽しく知ることができます。

途中で立ち寄る『金城酒販』では 魚沼の銘酒八海山の様々なお酒を試飲できる 他、100年以上続く『今成漬物店』で 秘伝の漬物蔵の見学と試食ができる 等、このツアーでしかできない体験も魅力的。店主直々に語られる商品の成り立ちや、六日町との関わりの歴史を知ると、どんどんこの街への興味も膨らみます。
地元の方だからこそご存知のディープなストーリー を、ぜひお楽しみください。

このツアーは通年開催なので、 雪の季節に参加するとまったく趣が異なる のも面白いポイントです。春から秋にかけて、季節毎の美しさを感じながら散歩するのも、雪が降り積もった道の上をザクザクと音を立てながら歩くのも、どちらも楽しいですよ!

ものづくりの街 燕三条へのショートトリップ

ゆったりと心と体をリラックスさせる旅も良いですが、 普段の生活では出会えない人や文化に触れることも旅の醍醐味の一つ ですよね。そこでおすすめしたいのが、『ryugon』から車で約1時間30分ほど離れた、 燕三条エリアへの日帰りツアー です。

燕三条は古くからものづくりで栄え、江戸時代以降も職人の技術や伝統が現代まで受け継がれてきました。このツアーではそんな技術を感じることのできる『玉川堂』、『庖丁工房タダフサ』、『諏訪田製作所』などの工場を巡ります。 伝統の職人技を間近で見て、感じられる 他、ガイド付きなので気になることはぜひ質問もしてみてください。

ランチで訪問するレストラン『燕三条イタリアンBit』では、 食器やカトラリーも燕三条の製品を使用 しているので、お食事中にも燕三条の技術の粋を感じていただくことができます。移動は貸切タクシーなので、道中も混み合うことなく快適です。

フォトジェニックな星峠の棚田への半日旅行

トレッキングや写真がお好きな方には、『ryugon』から少し足を伸ばた先、十日町の 「星峠の棚田」 もおすすめのスポットです。

六日町駅からほくほく大島駅まで、ローカルな鉄道に揺られて約30分。現地在住のガイドと一緒に歩くトレッキングツアーでは、 通常の観光客は入れないスポットや、絶景ポイントまで案内 してもらえます。自然や歴史、この土地の文化についての解説が聞けるのも醍醐味。愛用のカメラを持って出かけてみてはいかがでしょうか。

過ごし方は自由!心を研ぎ澄ませる雪国の旅へ

ここまでアクティブな過ごし方を多くご紹介しましたが、居心地の良い座席が複数用意されているラウンジでまったり過ごしたり、肌にやさしい温泉にじっくりと浸かったり、はたまたホテルを飛び出して、人気観光スポットの 清津峡渓谷トンネル や開催中の「 越後妻有 大地の芸術祭 (開催日程:2022年11月13日まで)」を巡ったりと、『ryugon』を拠点とした過ごし方は様々です。

広々とした館内や敷地内の庭や森では、心地よい静寂と共に、季節ごとに自然が生み出す音が響いています。実際に滞在してみた筆者は、不思議と頭の中がクリアになり、いつもよりも自分の心の声に耳を傾けられるような感覚がありました。

冬とは異なる魅力があふれる雪国で、ぜひお好みの過ごし方を見つけてみてください。

出典・参考

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