美術館の発祥は、16世紀にフィレンツェ美術学校が設立されたことが始まりです。創設者はイタリア・フィレンツェの実質的な支配者であり、芸術家のパトロンとして知られるメディチ家のコジモ1世で、自ら初代総裁に就任しました。1784年トスカーナ大公レオポルドによって美術館が設立され、美術学校の資料館的な役割を果たしました。1874年、ヴェッキオ宮殿前に設置されていた「ダヴィデ像」を劣化による損傷を防ぐ目的で美術館へ移設されます。後に「ダヴィデ像」のために特別展示室が設計され、そちらに設置されて今日に至ります。
見どころとして外せないのは、一番の目玉であるミケランジェロ作「ダヴィデ像」です。写真で目にする機会の多いこの作品ですが、実物は高さ約4m、重量約19tと圧巻のスケールを誇ります。さらに「パレストリーナのピエタ」は未完成の作品ですが、サンピエトロ大聖堂のピエタを製作したことで有名なミケランジェロが、生涯で4体のみ製作したピエタのうちの一つとして知られています。他にこれも未完成ですが4体の「奴隷像」も収蔵されています。ミケランジェロの作品以外でも13~16世紀のフィレンツェ派の絵画など多くの収蔵品があります。
平日だから並ばないかなと思っていたのですが、まさかの大行列。
フィレンツェの観光客の多さからも事前に予約しておいて大正解でした。
チケットは引き換えも簡単でわかりやすかったです。