上信越長野ICから30km、車で約一時間、戸隠山の麓に戸隠森林植物園はあります。約71ヘクタールの園内はのその3分の1程が湿地帯となっており、季節の花や鳥が生息し、豊かな森林を形成しています。白樺、ハンノキの林の中にはバリアフリーの木道が整備されており、のんびりと１時間30分ほどで散策できます。中央広場入り口の八十二森のまなびやでは、戸隠の自然や生き物について、マルチビジョンシアター、ジオラマなどを通じて戸隠の自然を学ぶ事ができます。
歴史
森林植物園は昭和39年5月に長野県で開かれた第15回国土緑化大会および植樹行事を記念して設けられました。県民のレクリエーションや自然探索、自然や森林に関する知識の普及を図る場として設置されました。また、平成10年には自然への理解と普及啓発の促進を図るため、その学習拠点として学習館「もりのまなびや」が設置されました。毎年多くのバードウォッチャーが訪れる日本屈指の野鳥観察フィールドとしても有名となりました。
見どころ
戸隠森林植物園では、特に春の雪解け頃、カタクリの花、ニリンソウなど春の山野草が湿原を彩ります。木道沿いに広がる水芭蕉の群生は50万株にもおよび、例年5月の連休以降に見頃となります。そのダイナミックさは人々に大きな感動を与え、毎年訪れるという人も少なくありません。また戸隠森林植物園は国内でも有数の野鳥観察の場として名を馳せており、見られる野鳥の種類は年間120以上。すぐに手が届きそうな場所でさえずる野鳥の姿を求めて全国から多くのバードウォッチャーが訪れます。
