この地には、もともと10世紀にラジェンドラバルマン王が建てたヒンドゥー寺院を建設しました。それをアンコール朝最盛期と言われた12世紀末のジャヤーヴァルマン7世の時代に改築して、仏教寺院のバンテアイ・クディを建てました。さらに13世紀後期のジャヤーヴァルマン8世の時代にヒンドゥー教の国になり、仏像は壊されました。2001年に上智大学の調査団が寺院修復を行い、ヒンドゥー教に改宗した際に破壊された仏像が地下に埋められていたのを発見しました。
バンテアイ・クディの見どころは、かなり修復されているところです。木組みで支えられているところやワイヤーで補強されている部分もありますが、壁面の彫刻や柱のアプサラ像やデンバーのレリーフなどの装飾は、細部まで楽しむことが出来ます。また、窓が多い寺院で明るい光や風が多く入り、屋根部分が崩壊しているところもあるため、開放的な雰囲気がある遺跡になっています。塔門には、同じくジャヤーヴァルマン7世が建設したバイヨンの寺院跡と同様に、観世音菩薩の四面像が刻まれています。
日本語ガイドのソカさんの丁寧で分かりやすい解説により、遺跡の歴史と見どころがよく分かりました。とにかく彫刻がアンコールワットやアンコールトムよりも素晴らしかった。
アンコールトム、タプロームの半日ツアーに参加。コロナで観光客少なく、ゆっくりと見るとこができました。
ガイドさんも親切で楽しく観光できました。ありがとうございました。また、参加したいと思います。