バコン寺院は、881年にインドラヴァルマン1世により、ロリュオス都城の中心寺院として建てられました。ヒンドゥー教の最初のピラミッド型寺院です。何度か崩壊し、そのたびに再建されています。外堀は一辺700m、内堀は東西150m、南北120mの広さです。ピラミッド型の5層の基壇の上には紅色砂岩造りの祠堂が一基中央にあります。中央祠堂の規模が基壇に比べて小さいですが、後世にレンガから石造に修復したものです。ピラミッド型の最高部までは65mあります。
バコン寺院の見どころは、アンコール遺跡群の中でも古い時代のものでありながらも、壮大なスケールを感じさせるところです。ピラミッド型寺院の各層には構造物が少なく、基壇の重量感に比べて中央祠堂が小さく目立つところも、より壮大に感じさせます。アンコール遺跡によく見られるレリーフ類も少なく、参道脇にある蛇神ナーガ像も原初的な荒々しさがあり、魅力になっています。また、中央祠堂からの展望は素晴らしく、特に夕日がきれいに見えることで人気のスポットです。
ベンメリアはおすすめ。「ジャングルの中の遺跡」を一番体感できた。ガイドの説明も詳しく、ためになった。