プリア・コー寺院は879年に、インドラヴァルマン1世により両親に捧げる意味で建てられました。この両親とはアンコール王朝の創始者ジャヤヴァルマン2世のことで、中央伽藍に祀られています。アンコール朝で先祖を供養するために最初に作られて寺院でもあり、その後の王たちも同様に、先祖の供養を目的に寺院を建設するようになりました。シヴァ神に捧げられたレンガ造りの寺院でもあり、祠堂を拝む形でシヴァ神の乗り物である聖牛ナンディの石造が置かれています。
プリア・コー寺院の見どころは、アンコール朝の最初の時代のものでありながら、精巧なレリーフが見られるところです。祠堂はレンガ造りのため崩壊が激しく、現在は修復が行われています。しかし、石で出来ているレリーフは無事で、数多くの壁面にあるレリーフは細部まで残っていて見ることが出来ます。寺院の名前の由来となった聖牛ナンディが祠堂を向いて置かれ、祠堂入口には獅子が左右に並びます。獅子のたてがみが長く、胴が短い姿も綺麗に残っています。
ベンメリアはおすすめ。「ジャングルの中の遺跡」を一番体感できた。ガイドの説明も詳しく、ためになった。