オーストリアの王族であったハプスブルク家の歴代皇帝が代々、結婚式を挙げた教会です。教会は王宮の中にあるとされています。教会の内部は白を基調としたシンプルな造りです。ゴシック様式で建設された教会は、アーチ型の天井も高く気品のある教会としています。天井から多く吊り下げられたシャンデリアは外からの日の光を受けて美しく輝いているといいます。教会の地下には王族の心臓を銀製の壺に代々保管し祀られているとされています。
歴史
14世紀に建立された教会です。キリスト教の中にあるアウグスティヌス派として建設されました。オーストリア王宮の宮廷教会として17世紀より使用されているとしています。1736年にハプスブルク家の皇帝フランツ1世とマリア・テレジア、1810年にフランス皇帝ナポレオン1世とマリー・ルイーズ、1854年にオーストリア皇帝フランツヨーゼフ1世とエリザベートなど歴代の一族が結婚式を行った教会とされています。
見どころ
【地下納骨堂】階段を下りた地下に納骨堂があります。ハプスブルク家一族の心臓を祀っているとされています。見学には事前に予約が必要としています。【パイプオルガン】1730年に作られた金色を豪華にあしらったパイプオルガンです。ロココ様式の影響を受けたパイプオルガンは、荘厳さにあふれているといいます。【マリア・クリスティーナ記念碑】アントニオ・カノーヴァ作の大理石でできた彫刻です。マリア・テレジアの四女として生を受け夫であったアルベール公がクリスティーナの死を悼み制作した碑とされています。