江差市にあり、土方歳三ら率いる旧幕府軍との戊辰戦争の際、当時最強と言われながら江差沖で沈没した旧幕府軍所有の軍艦「開陽丸」を復元して展示してあります。開陽丸は、江戸幕府時代の幕末に1863年から約3年かけてオランダで造られました。徳川幕府の旗艦として働くのですが、幕府が力を失った後、徳川の家臣たちは開陽丸を奪って北海道へ逃亡します。榎本武揚は開陽丸で箱館に入港して五稜郭に入り、 松前から江差へ進軍する陸兵を援護するために、開陽丸は江差沖に到着しますが、15日夜半に暴風雪のため座礁、約10日後に沈没してしまいました。現在開陽丸記念館では、沈没から100年以上たって、1975年から始まった海底遺跡の発掘調査により、海底からさまざまな遺物が引き揚げられた遺物約33000点のうち、大砲や拳銃、医療品、食器、間違えられた葵の紋など約3000点を展示してます。その他音による大砲発射体験、ゲーム感覚の操船シミュレーションや砲弾の重量当て体験、実際に寝てみて当時の船員の船内生活が体験できるなど幕末時代の乗船したような体験ができます。
歴史
開陽丸は1866年10月オランダで造られ、1867年3月日本に到着しました。それから、その時の政府・徳川幕府の旗艦として働くのですが、徳川幕府が力を失い、天皇が政治の実権を握るようになったため、徳川家の家臣たちは、開陽丸を奪い北海道へ逃亡します。しかしながら、その抵抗も長続きせず、最後には開陽丸も江差で座礁・沈没したのです。
見どころ
開陽丸 青少年センター。維新にゆれた激動の時代である幕末期、徳川幕府が所有した悲運の軍艦に、「開陽丸」がありました。戊辰戦争時、暴風のため江差沖で座礁、沈没してから140年の年月を経て、原寸大で再現されました。海底より引き揚げられ、または、発掘された遺物は約33000点にも及び、その内3000点を、復元された船内にて展示公開しています。日本の近代化に著しく貢献し、オランダ留学を果たした、「榎本武揚」はじめ、大きな激動の時代のうねりの中を生きてきた人々の、ありし日の姿を、貴重な資料や、遺品の数々から肌で感じることができる体験型資料館です。