鳥羽市相差(おおさつ)の神明神社には25柱の神が祀られています。その中の一つに、参道にある小さな社石神さんと親しまれている女神があります。ご祭神は、神武天皇の母 玉依姫命です。海女たちが古くから「女性の願いなら一つは必ず叶えてくれる」と密かにお参りを続けていました。いつしか全国から参拝客の絶えることがない社になったそうです。 <アクセス>相差町1385にあり、鳥羽バスセンターからカモメバス『国崎』行きで34分、相差下車、徒歩5分になります。
歴史
神明神社に神木のクスノキの祠があります。言い伝えによると、平安時代末期源氏と平家が戦った石橋山の戦いで敗れた、源氏がこのクスノキの洞穴に身を潜めたとも言われ、古くから長寿の守りとして、クスノキを祭ってきました。今まで、屋外に祭ってあったため、風雨による傷みが激しいことから、この程、木造の保護覆屋が整備されました。ご神木を中央で支えるように、伊勢神宮から神事用の御用材の提供を受けるなどして完成しました。木にさわると、ご利益があるようにと一部触っていただけるようにもなっています。
見どころ
神明神社には、海女の磯着に見立てた麻布に貝紫色で文字書きした手づくりの石神さんのお守りが売られています。ご神体は神武天皇の母「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」です。願いがかないますようにという意味をこめて、口紐は「叶い結び」にしているそうです。石神さんの携帯ストラップも発売されているようです。金メダルを獲った、マラソンランナーの野口みずきさんも持っていたそうです。