まだ間に合う!大阪万博で行くべき、注目度抜群の感動パビリオン6選
2025年、大阪の夢洲(ゆめしま)で開催されている「大阪・関西万博」は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、最先端の技術やアイデアが集結した世界的なイベントです。
環境、医療、食、宇宙といった多様な分野の展示があり、子どもから大人まで、あらゆる世代が楽しめる工夫が凝らされています。また、誰もが快適に過ごせるよう、会場全体がユニバーサルデザインに基づいて設計されているのも魅力です。車いすやベビーカーを利用する方、高齢の方も安心して楽しめるよう、スロープやエレベーター、多目的トイレなどが完備されています。
この記事では、2025年10月13日の最終日を前に、まだ万博を訪れていない方や、もう一度行きたいとお考えの方へ、特に注目度が高く、いまからでも行くべきパビリオンを6つ厳選してご紹介します。
※各パビリオンの運営方針や展示内容は、本記事の情報から変更になる可能性があります。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
【アメリカ】NASAと歩む冒険、自由とイノベーションの力!
アメリカパビリオンが掲げるテーマは、「The Power of Freedom and Innovation(自由とイノベーションの力)」。アメリカが世界に誇る最先端技術と、その多様性を肌で感じられるパビリオンとなっており、自由な発想と、果敢に挑戦する精神が、この空間のいたるところに息づいています。
宇宙・AI・エネルギーといった分野の展示から、未来社会に向けた新しい価値観や、発想を体感することができます。また、アメリカの国旗をモチーフにした青、白、赤のストライプと星のデザインの外観は、会場の中でもひときわ大きく、圧倒的な迫力です。
月面着陸から宇宙旅行まで!実物大ロケットに大興奮
館内に一歩踏み込むと、NASAとのパートナーシップにより、宇宙探査や月面着陸をテーマにした壮大な展示に引き込まれます。実物大のロケット模型や、バーチャルリアリティでの月面探査体験など、子どもから大人まで科学への好奇心をかき立てられる工夫が満載です。アメリカがリードする民間宇宙開発の紹介もあります。
ここを訪れることで、未来の宇宙旅行が現実味を帯びて感じられるのではないでしょうか。ニュースなどで目にする未来の社会が、もうすぐそこまで来ている!といった感覚も。宇宙や未来の技術に興味がある方はもちろん、お子さんと一緒に新しい発見や感動を体験したい方にも、ぜひ訪れていただきたいパビリオンです。
【イタリア】心躍る!万博で食と芸術の本場を体感!
イタリアパビリオンのテーマは「アートは人生を再生する」。パビリオンのデザイン設計を手がけたのは、ボローニャとミラノに拠点を持つMCAマリオ・クチネッラ・アーキテクツ、環境に配慮した設計と持続可能性を重視したデザインを特徴としており、建築設計、都市計画、デザインなど幅広い分野で活動している建築事務所です。
ルネサンス時代の理想都市の概念をもとにデザインされたイタリアパビリオン館内には、イタリア都市文化の象徴とも言える劇場や列柱廊(ポルティコ)、広場、庭園などが巧みに配置されており、見どころのひとつになっています。
万博史上初! カラヴァッジョ『キリストの埋葬』を超至近距離で
劇場エリアでは、午後、ディナータイムが始まる前の食前酒の時間に、多様なライブパフォーマンス(タンゴ・ジャズ・ブルース等)が開催され、観客も演出に参加するインタラクティブ空間になっています。屋上はイタリア式庭園で構成されており、迷路のような設計で18州の地方料理を味わえるレストランも併設されています。
広場にはファルネーゼのアトラスという2世紀に制作された大理石像(約2m)が展示されており、実物を間近で見られる貴重な機会です。カラヴァッジョ『キリストの埋葬』は万博史上初めてバチカンが出展し、30cmの超近距離で鑑賞可能です。ガラスケース越しではない"本物"の臨場感を、ぜひ現地にて体感してください。
「美しさ」と「創造性」を大切にするイタリアパビリオンの展示は、全館の鑑賞を通して、感動とインスピレーションを与えてくれます。建築、インテリア、ファッションなどの日常に溶け込むイタリアの洗練されたデザインと芸術を、パビリオン全体から味わえるのがイタリア館の大きな魅力です。
【オーストラリア】五感で巡る、太陽を追いかける冒険の旅へ!
オーストラリア館は、その独創的なデザインと没入型の体験で来場者を魅了するパビリオンのひとつです。
テーマは、「Chasing the Sun(太陽を追って)」。パビリオンの外観は、オーストラリアのシンボルでもあるユーカリの花から着想を得たデザインとなっています。さまざまな色や形に、ダイナミックに成長するユーカリは、オーストラリアの活気と多様性を象徴しているそうです。
持続可能性にも配慮されており、過去の国際的な大規模イベントで使用された建築資材などが再利用されています。
コアラが誘う森から、星降る空、サンゴ礁の海へ!
館内では、没入型体験を通して、オーストラリアを横断する太陽を追いかけながら、新たなオーストラリアの一面を発見する「冒険の旅」が楽しめます。
① 森ゾーン(入口付近)
ユーカリの香りが漂う森の中で、オーストラリア固有の動物たちを探す体験ができます。木に埋め込まれたモニターには、親子のコアラなどが映し出され、まるで森の中を探検しているような感覚を味わえます。
② 空ゾーン
天井には、南半球の美しい星空が映し出され、広大な夜空に包まれるような没入体験が楽しめます。
③ 海ゾーン(展示の最後)
壁一面のスクリーンには、世界最大のサンゴ礁「グレートバリアリーフ」の鮮やかな海中世界が広がります。少し後ろからご覧いただくと、全体がよく見え、より美しい映像を楽しむことができます。
音、光、香り、そして映像が一体となった3つのゾーンは、まるで森の中を散策しているかのような感覚に!五感を通じた大自然の中での非日常体験を味わいたい方に、おすすめのパビリオンです。
【フランス】愛がテーマ、ファッション好き必見!
フランス館は、「愛の讃歌」をテーマに、五感で感じるアートとファッションの世界を展開しています。一歩足を踏み入れると、「赤い糸の伝説」をモチーフにした愛に包まれた幻想的な空間が、広がります。館内では、Dior、CHANEL、CELINEといったフランスを代表する有名ブランドの展示が来場者を魅了し、ファッションファンにはたまらない特別な体験を、提供しています。
フォトジェニックな映えスポット、トワルのインスタレーション
特に注目を集めるのは約400点の真っ白なトワル。トワルとは、本物のドレスを縫う前に作られる試作品、ドレスを作るための設計図の役割を果たしています。壁一面にトワルが並ぶインスタレーションは、シルエットの美しさを立体的に体感できる見応えのある展示となっています。他にも写真に収めたくなるスポットが多数あり、SNS映えの写真を狙う方には必見です!
このパビリオンの最大の魅力は、トランクや服といった具体的な展示品を見るだけでなく、空間全体で心に残る余韻が感じられること。多くのパビリオンが「未来」や「技術」をテーマに掲げる中、フランス館は一貫して「愛」をテーマに据えているのが特徴のひとつと感じます。家族愛、郷土愛、そして人間愛など、多様な「愛」の形に触れることで、それが未来社会にどう繋がるのか、愛が持つ力について深く考えるきっかけにもなるのではないでしょうか。
【大阪ヘルスケア】AI診断から有名ブランドのヘアケアまで!未来の健康を体験しよう
大阪ヘルスケアパビリオンでは、「健康寿命をのばす」ための最新技術や研究が体験できます。AI診断、バーチャル健康チェック、食と運動のバランスを見直すコーナーなどが充実しています。自分の健康状態を知るだけでなく、将来どんな医療や福祉が進んでいくかも学べます。
「健康寿命をのばす」ミライのヘルスケア体験
このパビリオンでぜひ、体験していただきたいのが「リボーン体験」。腕に「リボーンバンド」を装着し、カプセルのようなカラダ測定ポッドに入ると、わずか6分で心血管、筋骨格、髪、肌、視覚、脳、歯の7つの項目が測定されます。測定結果は目の前のスクリーンに映し出され、自分の身体の状態を詳細に把握することができます。
また、有名なMILBONのブースでは、髪のうねりやツヤの測定結果に基づき、自分に最適なヘアケア製品のサンプルがもらえます。髪のお手入に特にこだわりのある方には、ぜひ立ち寄っていただきたいブースです。
ヘルスケアは私たちの生活や将来にも直結することから、多くの人々の強い関心を集める普遍的なテーマです。最新の技術や取り組みを体験することで、自分自身の健康意識を高め、「いのち輝く未来社会」を、より身近によりリアルに感じることのできるパビリオンです。
【パソナパビリオン】iPS細胞と共に、誰もが挑戦できる社会へ
パソナパビリオンでは、”いのちの象徴”である心臓を作り上げるips心筋シート等の最新テクノロジーをはじめ、「からだ・こころ・きずな」をテーマに様々な展示を行っています。
いのちの歴史、からだ、そして、こころに踏み込む空間
館内は3つのゾーンで構成されています。
①「いのちの歴史ゾーン」
「生命進化の樹」が展示され、生命の進化の歴史と未来の可能性を垣間見ることができます。
②「からだゾーン」
iPS細胞を活用した「iPS心臓」が実際に動いている様子を間近で鑑賞でき、最先端の再生医療技術を体感できます。
③「こころ・きずなゾーン」
「NATUREVERSEショー」を通じて、テクノロジーが融合した未来の暮らしを想像する展示が楽しめます。
AIが提案する未来の睡眠を実際に体験できるほか、身体機能が低下した方向けの「装着型サイボーグHAL」の体験も提供しています。少子高齢化が進み、健康に過ごす未来についての意識が高まりつつある今、AIが個人の健康をサポートする未来体験はとても貴重で、興味深いものです。テクノロジーが未来の私たちの生活にどう活かされるかを、実感しにこのパビリオンを訪れてみてはいかがでしょうか。
閉幕まで、あとわずか!2025年大阪でしかできない体験を!
閉幕まであとわずかとなった万博ですが、万博全体、そして、各パビリオンでも閉幕に向けて様々なイベントが開催される模様です。その皮切りに、9月10月には「EXPO Thanks 花火大会」、「Japan Fireworks Expo」と2つの花火大会が予定されています。日程を確認して、スケジュールを立ててみてはいかがでしょう。
大阪・関西万博の閉幕まで残りわずか!万博の夜空を彩る「EXPO Thanks 花火大会」開催決定!
2025年の万博、日本、大阪・関西で開催!テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。
こちらの記事でご紹介したように、大阪・関西万博には、それぞれのパビリオンに個性と魅力がぎゅっと詰まっています。宇宙のロマンに触れる米国館、おしゃれなイタリア館、癒やしのオーストラリア館、そして心温まる「愛」のフランス館。さらに、私たちの健康や暮らしに直結する大阪ヘルスケアパビリオンやパソナ館など、どのパビリオンも、単に「見る」だけでは終わらない、特別な体験を提供しています。
開催期間終了まで、残すところあとわずか。この記事が読者の皆様の、万博へ足を運ぶきっかけとなれば、幸いです。
やってみよっか?