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【ガーデニング】園芸初心者でも育てやすシュウカイドウの花言葉や育て方、注意点を紹介

薄ピンクで半日陰で育つシュウカイドウは、涼しくなった秋頃に見ごろを迎えます。古くから日本の山に自生していては、冬越しができるベゴニアの仲間ですよ。

丈夫で病気知らずのシュウカイドウはガーデニング初心者でも育てやすい花のひとつです。この記事では、秋の花であるシュウカイドウの花言葉や育て方、注意点など詳しくご紹介します。

シュウカイドウ(秋海棠)とは

シュウカイドウは、 シュウカイドウ科の多年草でベゴニアの仲間 です。

日本に自生しているポピュラーな植物です。日本に自生していますが原産国は中国で、江戸時代に日本に渡り繁殖したと伝えられています。

耐寒性が強く日本の気候に合っていて、秋になると零余子(むかご)という種のようなものを地面に落として、繫殖します。

開花時期は8月~10月頃で、垂れ下がるように薄ピンクの花を咲かせます。 花の形が春に咲くカイドウに花が似ているので、シュウカイドウ(秋海棠)という名前の由来になりました。

秋の俳句の季語にもなっているシュウカイドウは、松尾芭蕉も俳句を読んでいますね。

シュウカイドウの花言葉

シュウカイドウの花言葉は、 恋の悩み、片思い、生命力 です。

シュウカイドウは繫殖力が強く群生で育つことや、垂れ下がるように伸びた茎の先端に雄しべと雌しべをつけるので、片思いで恋煩いをしているように見えることが花言葉の由来になったそうですよ。

海外だとハート型の葉っぱは、天使の羽に見えることから生命力の象徴にもなっています。

シュウカイドウの注意点

シュウカイドウには、 蓚酸カルシウムやベゴニンという有毒成分が草全部に含まれています。 特に球根には強い毒性があり、誤飲してしまうと、 嘔吐、下痢、激しい腹痛 を起こしてしまうので気を付けましょう。

もちろん人間だけじゃなく、犬や猫のペットにも影響があります。ペットがシュウカイドウを誤飲してしまうと、 口内炎や口唇炎、大量のよだれの症状がでます。 庭で育てる時はペットが誤飲しないように柵などを設置して近づけないように対策しましょう。

シュウカイドウの育て方

夏の終わりから秋にかけて咲くシュウカイドウは、手間がかからないのでガーデニング初心者でも育てやすい品種です。

シュウカイドウをうまく育てるコツは、育てる場所と乾燥させないようにすることです。強い生命力を持っているシュウカイドウは、基本的に病害虫にも強いのでそう簡単に枯れないですよ。

それでは、初心者でも分かりやすいシュウカイドウの育て方をご紹介します。

置き場所

シュウカイドウは、ほかの植物と違って 強い日光は苦手 です。自生している場所を見ても、山の中の明るい日陰で育っています。 家で育てるときも、明るい日陰や植木の下などで育てましょう。

夏の直射日光に当たってしまうと、葉焼けを起こしてしまいうまく育つことができません。ひどい場合は枯れてしまう原因になってしまいます。乾燥が苦手なシュウカイドウは、風が吹き付ける場所や極度に乾燥しやすい場所は得意ではないです。

水やり

シュウカイドウは 水が大好きな植物 です。 鉢植えなら鉢の土が乾いたらたっぷりと水やりします。 真夏の水やりは、気温が高い昼間は避けて涼しい朝と夕方に水やり水やりするようにしましょう。涼しい時間に水やりすることで、鉢の中が高温なりにくくなり根を守ることができますよ。

地植えの場合は、基本的に雨に任せて大丈夫 です。日照りが続いて葉が垂れ下がってきたら、水が欲しいサインになりますので水やりをしてあげましょう。

使う土と肥料

シュウカイドウに使う土は、 保水性が高い土が好きです。 市販の山野草の用土を使うと簡単です。

自分で土を作りたい場合は、 赤玉土小粒:7、腐葉土:3の割合 で混ぜ合わせるか、 市販の花と野菜の培養土に軽石小粒を混ぜたもの を使うとよいでしょう。

肥料ですが、 シュウカイドウはあまり肥料を必要としません。 植え付けのときにマグアンプなどの緩効性の化学肥料を撒いておくだけでも元気に育ってくれますよ。

逆に肥料を与えすぎてしまうと、葉っぱだけが育ってしまい花が咲かないなどのトラブルや肥料焼けを起こしてしまい枯れる原因になってしまいます。

シュウカイドウの増やし方

増やし方ですが、シュウカイドウは年々球根を大きくして育ちますが、この球根からは増やすことができません。

冬以外の季節ならいつでも増やすことができます。 脇芽から出ている零余子(むかご)を秋にとっておき、土の上に撒いておきます。 春になったら、新芽ができて元気に育ってくれますよ。シュウカイドウは繫殖力が強いので脇芽を土にさしても簡単に増やすことができます。

冬越し方法

シュウカイドウは耐寒性があるので外での冬越しが可能です。 地植えの場合は、霜に当てないように寒冷紗を被せておきましょう。地上部は寒さに当たると枯れてしまいますが、地下の球根は生きていて休眠状態にあります。

間違っても枯れてしまったと思って掘り起こして捨てないようにしてください。冬の水やりは地植えと鉢植えどちらも控えめにしましょう。休眠期なので、水はあまり必要ないです。

シュウカイドウに付きやすい病害虫

丈夫で病気知らずのシュウカイドウですが、管理方法が悪いと病害虫の被害にあいやすくなってしまいます。

特に、シュウカイドウがかかりやすい病気は、立枯病です。

高温多湿の梅雨時期に多く発生しやすく、土壌に潜んでいるカビ菌が植物に感染して枯らしてしまう病気です。症状は水やりをしても葉が萎れてしまい、下葉が黄色く変色していきます。対処法として、症状が出ている株を抜いて消毒剤を撒いておきましょう。

シュウカイドウに付きやすい害虫は、アザミウマです。 別名スリップスとも呼ばれています。アザミウマは7月~9月に発生しやすく、新芽などに寄生して植物の汁を吸って弱らせてしまう害虫です。

厄介なのはアブラムシと違って、植物の内部に侵入したり、汁を吸った部分がにやすり状の傷を残したりと見た目も悪くしてしまいます。対処法として、殺虫剤を散布するか、青いものに取り付きやすいのでテープなど設置しましょう。

シュウカイドウを育ててみませんか

ハート形の葉とピンクの花が可愛らしいシュウカイドウは、垂れるように花を咲かせるのが特徴です。

ほかのベゴニアと違って耐寒性が高いので、外での冬越しが可能です。日当たりと水やりに気を付ければ、手間がかからなくて庭でも育てやすいですよ。簡単に増やすことができるので群生に育てると綺麗です。

ガーデニング初心者でも育てやすいシュウカイドウをぜひ育ててみてください。

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