【台湾・高雄】ベルトラスタッフ旅行記｜人気観光スポット・グルメ・交通手段を徹底解説

高雄国際空港から始まる台湾南部の旅

バンコクで別の用事があったので、バンコクから高雄への深夜フライトを利用しました。香港やマカオなど近隣都市を中心に、アジア各都市から高雄着のフライトが早朝から運航されています。日本から高雄までのフライトはエバー航空の成田線・関空線・福岡線をはじめ、日本各地から直行便が運行されていていて、2025年に直行便の本数が一気に増えたことで台湾南部への利便性が大幅に向上しました。

高雄国際空港に着陸後、入国審査、預け荷物の受取まで約30分。便数が多く、空港が広い台北の桃園国際空港と比べて、かなりスムーズです。また高雄国際空港は高雄市内からわずか6kmの位置にありますので、市内への移動も短時間で済みます。

高雄国際空港から市内へはタクシーやバスなどの交通機関もありますが、空港に地下鉄（MRT）が乗り入れていて、市内中心部の美麗島駅までは直通電車で約15分、30元（約150円）と地下鉄利用がかなり便利です。地下鉄の路線は市内を南北に走る空港直結のRed Line（紅線）と東西に走るOrange Line（橘線）の2路線とシンプル。切符の券売機は日本語を含めて12言語に表示切替が出来ますので、ストレスフリーです。

高雄の中心地「美麗島」

地下鉄2路線が交差する美麗島駅は、数多くのホテルやレストランなどが集まる高雄の中心地。高雄で最も有名な夜市「六合夜市」もこの駅から直ぐの場所にあります。高雄滞在中に何度も利用することになるこの美麗島駅は、改札を出たところに世界最大のステンドグラスアートとされ、4,500枚のステンドグラスから成る「光のドーム」があります。その美しさから、かつて「世界で最も美しい地下鉄駅」の2位に選出されました。1日に数回、光のショー（無料）が開催されますので、時間帯があえば是非足を運んでみてください！

◆光のショー スケジュール（2025年12月現在）

• 月～木：11時、15時、20時
• 金：11時、15時、19時、20時
• 土・日：11時、15時、17時、19時、20時

少し離れた「龍虎塔」は先に訪れておくべき？

観光地や美食のレストランが比較的固まっている中で龍虎塔は少し離れた場所にあるので、どのタイミングで行こうか迷ったのですが、朝に高雄到着後にホテルに荷物を預けて、一番最初に訪れました。移動方法はレンタル自転車「YouBike」！夏の高雄はかなり暑くなりますが、それでも午前中の早い時間は比較的涼しかったので、午前中に先に行ったのは正解だったのではないかと思います。

龍虎塔を参拝する時のルールは、龍の口から入って虎の口から出ること。一度龍の口から入ってお尻（？）から抜け、虎のお尻（？）から入って口に抜けるのですが、内部がトンネルのようになっていて、両側には神話や仏教に関する壁画があります。立体的で精巧な壁画は見ごたえがありますので、少し時間を掛けてご覧いただくことをお勧めします。

龍虎塔から程近い場所に、台湾人の友人が「ここが一番美味しい！」と教えてくれた小籠包の名店「龍佳饌小籠湯包」があります。朝食と昼食の間の中途半端な時間でしたが、ひっきりなしに地元の人が訪れ、店先で大量の蒸し器がフル稼働しています。小籠包の値段は5個で50元（約250円）、10個で90元（450円）。5個から10個まで1個刻みで注文が出来ます。本場台湾人が勧めるだけあって、肉汁たっぷりでしっかりと味がついた小籠包は絶品でした。龍虎塔に行く際に是非立ち寄ってみてください！

龍佳饌小籠湯包

• 住所：高雄市左營區左營大路46號
• 営業時間：03:30～11:00（無くなったら閉店）※不定休

たった5分の船旅で行くローカル島「旗津」

高雄の町からフェリーでたった5分の船旅で、ローカルなリゾート感が何とも心地良い旗津に行くことが出来ます。フェリーが出るのは地下鉄オレンジライン「西子湾駅」から徒歩7～8分の鼓山輪渡駅（Gushoan Ferry Pier）。船のチケットは自動販売機（日本語対応）で30元（約150円）ですが、地下鉄やバスにも乗れる悠遊カードに対応していますので、タッチ＆ゴーが可能です。フェリーは5～15分間隔で運行されていますので、高雄市内を観光中にふらりと行くこともできます。

あまり広くはない島ですが、それなりの距離を歩くことになるので、お勧めしたいのが旗津名物のレンタル自転車。電動と普通の自転車、1名乗り・2名乗り・4名乗りなどの種類があり、お店ごとにデザインが違いますので、南国リゾートらしい1台を是非選んでください！

旗津のもう一つの名物が海産物。新鮮な海産物を販売するお店や、水槽から選んだ魚介類を好みの調理法で調理してくれるレストランがメインストリートに並んでいます。是非試していただきたいのが特大シャコ。しっかりと身が詰まっていて、蒸しても、炒めても、揚げても美味しいです！

高雄の夜といえば「六合夜市」

高雄で最も人気が高い夜市「六合夜市」は、地下鉄「美麗島」駅から直ぐの場所で毎日開催（17:00～翌02:00）されています。台北の夜市と比べて海産系のお店が多い印象ですが、台湾の様々な美味が手軽に食べられることは変わらずです。規模的には比較的コンパクトですので、一通り見てみてから食べ歩きをスタートしてもいいのではないかと思います。

ひと際人気が高いのが、港町ならではの海産物が食べられる屋台です。屋台の後方にテーブルと椅子が並んでいて、冷えたビールを飲みながら、出来立てアツアツの料理を食べることも出来ます。やっぱり外せないのが焼き牡蠣！大きな牡蠣が8個で150元（約800円）とリーズナブルな金額です。賞味期限が製造から18日間のみという台湾「生」ビールと共に焼き牡蠣を楽しみました。最高に贅沢な時間です。

一番長い行列が出来ていたのが、鉄板炒飯の屋台。メニューはたった一つ、肉入り炒飯70元（約350円）。注文してお金を払うと番号札をくれますので、自分の番号が呼ばれるのをひたすら待ちます。目の前の大きな鉄板で大量の炒飯が作られ、次々と容器に入れられていきます。自分の番号が呼ばれ、念願の炒飯と対面です。ベーシックな具材の炒飯ですが、濃いめの味付けの炒飯はまさに「箸が止まらない」美味しさで、一気に食べきってしまいました。行列が長いですが、並ぶ価値がある屋台です！

高雄グルメ食べ歩き！

ミシュランのビブグルマンに選ばれたルーロー飯「前金肉燥飯」

ミシュランのビブグルマンに選出された肉燥飯のローカル店。台湾の名物料理のルーローハンは台北など北部では「魯肉飯」、高雄など南部では「肉燥飯」と書きます。トロトロに煮込まれた豚バラ肉はご飯との相性が抜群で、半熟のアヒルの目玉焼きと絡めて食べると更に美味しさが増します！肉燥飯 40元（約200円）、目玉焼き 20元（約100円）と財布に優しいミュシュラン掲載店です。

前金肉燥飯

• 住所：高雄市大同二路26號
• 営業時間：月～金 07:15～17:00 土 07:15～14:00 *日曜定休

高雄で人気の牛肉麺「港園牛肉麵」

台湾の牛肉麺は日本のラーメンと同じくらい競争が激しいのですが、高雄で最も人気が高いと言われるお店が「港園牛肉麵」です。台湾南部の牛肉麺の特徴は味付けが甘めで、汁なしが選べること。平たいモチモチの麺に濃いめのスープがよく絡み、箸が止まらない美味しさ。また旨味が詰まった牛肉は食べ応え十分で、満足度の高い一杯です。牛肉麺は汁あり・汁なし共に140元（約700円）で、じっくりと煮込まれた豚足がドンと乗っている豚足麺も人気です。

港園牛肉麵

• 住所：高雄市鹽埕區大成街55號 *高雄市内に2店舗あり
• 営業時間：10:30～20:00

マンゴーかき氷の老舗「高雄婆婆氷」

高雄のマンゴーかき氷の名店といえば、創業90年を超える老舗「高雄婆婆氷」。大振りにカットされた生のマンゴーがたっぷり＆マンゴーアイスが2個乗っていてボリュームが凄いのですが、味付けがあっさり目で、不思議とペロリと食べられてしまいます。このお店のもう一つの人気商品は、カットしたトマトに生姜醤油を付けて食べる「蕃茄切盤」で、爽やかな酸味のトマトと生姜が効いたタレの相性が抜群です。是非、マンゴーかき氷と一緒にご賞味ください。マンゴーかき氷 120元（約600円）、蕃茄切盤 55元（約275円）。

高雄婆婆氷

• 住所：高雄市鹽埕區七賢三路98-12號 *高雄市内に複数店舗あり
• 営業時間：11:00～22:00 *木曜定休

南部限定のファストフードチェーン「丹丹漢堡（ダンダンバーガー）」

高雄市を中心とした台湾南部にしかないファストフードチェーンの「丹丹漢堡（ダンダンバーガー）」。もちろんバーガー類もありますが、台湾料理が食べられるのが特徴です。一番人気のメニューは、赤肉麺線焿とチキンと飲み物のセット 104元（520円）。「赤肉麺線焿」は豚肉とそうめんのような麺線を、とろみのある鰹だしのスープで煮込んだ台湾の屋台メニューの定番。優しい味で、いくらでも食べられます。また殆どの人が食べているチキンはサクサクジューシーで美味！台北では食べられないので、是非高雄滞在中のおやつとして試してみてください！

丹丹漢堡

• 住所：高雄市内に多数店舗あり
• 営業時間：店舗により異なります

地元民が大好きなアイスクリーム「小美冰淇淋」

台湾人が大好きな「小美冰淇淋」！台湾で最も歴史があるアイスクリームメーカーの小美が昔ながらの製法で作る冰淇淋（アイスクリーム）です。あっさり目のバニラ味で、どことなく懐かしい味がします。台湾のコンビニのアイス売り場は日本のアイスの種類がかなり多いのですが、台湾の人気アイスクリーム「小美冰淇淋」を是非食べてみてください！

高雄旅行を終えて

自他共に認める「台湾好き」で、台北を無限リピートしていましたが、初めて高雄を訪れてみて「もっと早く来ればよかった！」と思いました。港町ならではの開放的な雰囲気と南部独特のゆったりした空気感が心地良く、日頃の疲れを癒してくれます。

また台湾南部の少し甘めの味付けは、地元の九州の味付けとも通じる部分があって、個人的に非常に好みです。今後も台湾に行き続けますが、高雄にも定期的に来てみたいと思います。素敵な台湾南部の旅でした。