まるで本物!食品サンプルの世界と初心者も挑戦できる体験ツアー紹介
レストランでお馴染みの食品サンプル。本物と見分けげつかないくらい精巧なものもありますが、実はこれ、日本発祥のモノなんです。
この記事では食品サンプルの歴史から食品サンプルづくりを体験できるワークショップまでご紹介しています。
- 2〜3時間
- 5,000円以下
- 経験(難度) ■■■ 難易度の目安
食品サンプルって?
食品サンプルとはレストランのメニューを模してつくられた模型で、レストランの店頭にあるショーケースに飾られている「あれ」です。「料理模型」や「食品模型」と称されることもあります。
食品サンプルを見ながら、このお店にしよう、このメニューにしよう、と決めた経験は皆さんにもあるかと思います。
そんな食品サンプルですが、日本発祥のモノであることをご存知でしたか?実は、食品サンプルを諸外国で目にすることはほとんどないんです。
モノとしての精巧さと物珍しさから、近年、観光客にも人気になっています。(下記のYoutube動画ではロシア人の女性二人が東京の合羽橋で食品サンプルを見学し、盛り上がっています)
この記事では、 食品サンプルの歴史や食品サンプルの世界の奥深さ、食品サンプル制作体験ツアー をご紹介していきます。
食品サンプルの歴史
食品サンプルが初めて作られ、店頭に展示されたのは大正時代と言われています。
百貨店のはしりと言われている白木屋(東急に買収され、現在は屋号は消滅)がレストランをオープンする際、店頭に料理の見本を並べようと試みました。
本物の料理を並べると時間と共に見栄えが悪くなることから、劣化しない食品見本の需要が生まれ、食品サンプルが誕生するきっかけにとなりました。
1960年代まで原材料に蝋を使うことが一般的でしたが、 1970年代に合成樹脂による製造方法 が広がりました。これにより、蝋製の食品サンプルの弱点であった「熱によわく変色しやすい点」や「壊れやすく運搬しにくい点」が改善され、食品サンプルのクオリティはより高まり現在に至ります。
食品サンプルの奥深さ
食品サンプルは基本的に手作りです。店ごとにメニューの見栄えや大きさが異なるため、実際の料理の外観をヒアリングして職人が作り込んでいきます。
食品サンプルは人々の食欲を掻き立てる必要性があるため、より美味しそうな見栄えになるよう職人がひとつひとつ作り上げていきます。(実物よりも美味しそうに見えるように作ることも)
こちら、食品サンプルの一例ですがぱっと見本物と見分けがつかないですよね。
これほど精緻なものをてづくりしていくので、食品サンプルのコストは 実際の料理の十数倍することが一般的 です。
コストの問題や写真技術の向上により、近年食品サンプルの店頭における需要は減少傾向にあるものの、キーホルダーにして旅行者向けのお土産需要を狙うなど新たな分野への取り組みが行われています。
また、大分空港では手荷物受け取りレーンを回転寿司に見立て、軍艦巻きや果物などの巨大食品サンプルをレーンに流して空港利用者を楽しませています。
荷物の待ち時間も楽しく過ごせそうですね。
食品サンプル制作体験してみませんか
ここまで食品サンプルの歴史や特徴、現在の状況について紹介してきました。店頭のサンプル品としては需要の低下はある一方で、観光客向けのお土産やその他の分野に進出することで、食品サンプルは生き続けています。
日本オリジンの職人技、食品サンプルの文化が続いていくようにと願うばかりです。
そんな食品サンプルですが、みるだけでなく、製作を体験することもできるんです。
初心者の方でも、細かい作業が苦手な方でも食品サンプル作成に挑戦いただけるプランをご紹介させていただきます。
こちらのプランではミニチュアのパフェやタルトを作ることができます。 インストラクターの指導のもと作業できるので、お子さんでも参加可能です。
また、こちらのプランはちょっと変わり種。唐揚げ弁当の食品サンプルを作ることができます。こちらのページ内で完成写真がご覧いただけますが、本物そっくりのクオリティのものを作ることができます。
どちらのプランもインストラクターの指導を受けながら作ることができるので、安心してご参加いただけます。
ご自身でトライされるのももちろんオススメですが(少し先になるかもしれませんが)、外国から遊びにくる友人にアクティビティとして教えてあげるときっと喜んでくれると思いますよ!
日本のちょっと変わったものづくり体験、挑戦してみませんか?
やってみよっか?