昌徳宮(チャンドックン)は、ソウルの5大王宮の中でもっとも保存状態に優れた宮殿で、世界文化遺産に登録されています。朝鮮王朝時代の政務の様子や生活様式などを垣間見ることができます。また、建物と自然との調和のすばらしさも昌徳宮の魅力の一つ。以前は景観を保護するため、観覧を制限していましたが、2010年より自由観覧が開始されました。また、ガイド付きのツアー「特別観覧」に申し込むと、王族たちの憩いの場であった美しい庭園「後苑(フウォン)」を見学することもできます。
地下鉄3号線安国(アングッ)駅の3番出口から徒歩5分です。
歴史
1405年、李氏朝鮮の第3代国王太宗(テジョン)により景福宮(キョンボックン)の離宮として建設されました。1592年の壬辰倭乱・丁酉再乱(豊臣秀吉による文禄・慶長の役)などの戦乱でほとんど焼けてしまいますが、1611年に李氏朝鮮代第15代国王である光海君(クァンヘグン)が当初の配置のまま再建。
それから1868年に景福宮が再建されるまでの約270年間、正宮として最も長く政務が行われ、また王族が暮らした場所となりました。
朝鮮時代最高の技術で建てられた荘厳な建物と自然との美しい配置が卓越していることから、1997年にユネスコ世界文化遺産に登録されています。
見どころ
【後苑(フウォン)】
宮殿の北に広がる庭園で、王族の憩いの場所でした。
自然本来の姿を尊重した造りになっているため、自然の地形がそのまま活かされ、そこに人口の池を配置することでより美しく自然を感じることができるように工夫されています。科挙試験が行われた英花堂(ヨンファダン)や図書館や学問研究の場所宙合楼(チュハンヌ)、王の休憩所や馬乗り場など見どころが満載です。
ガイドさんが詳しく説明しながら後苑を回ってくれますので約2時間かかりますが、韓国一の庭園を是非訪れてみて下さい。