ゲッレールトの丘は、11世紀のイタリア出身の殉教者ジェラルド(ゲッレールト)がこの地でキリスト教を伝道したことから「ゲッレールトの丘」と名付けられました。彼がドナウ川に突き落とされたとされる南斜面には、1904年にヤンコヴィッチ・ジュラによって、聖ジェラルド像が建立されました。18世紀のゲッレールトの山の中腹ではブドウ栽培が行われ、ワインの産地となっていました。ハプスブルク家(オーストリア・ハンガリーの二重君主国)治世下の1848年にハンガリー革命が起こり、1848年から1849年にかけて、ブダ、ペシュトの街を監視するために見晴らしの良いこの地に「ツィタデッラ」という要塞が造られました。1956年のハンガリー動乱ではソ連軍がツィタデッラを占領し、ここから市内に向かって砲弾を浴びせ、時の政権が崩壊しました。
ゲッレールトの丘からの眺望は素晴らしく、中央にドナウ川が見え、右側に国会議事堂、中央にセーチェニー鎖橋、左側に王宮と、ブダペストの代表的な観光スポットを一望することができます。トラムとバスを乗り継いで丘の上まで行くことができますが、脚に自信のある方は徒歩でも登れます。徒歩では中央市場を見てから自由橋を渡り、公園のような斜面を登ります。ここは夜景スポットとしても人気です。19時半ごろからライトアップされる鎖橋や王宮も見ることができておすすめです。麓にはハンガリーでも人気のあるゲッレールト温泉があります。お時間がある方はぜひともお立ち寄りください。
流暢な日本語を話すハンガリー人のガイドさんから色々な話を聞きながらの観光で、すごく良かったです。交通渋滞で終了時間がオーバーしてしまいましたが、丁寧にご対応頂きありがとうございました。楽しかったです。