バース市街は、イギリス南部の首都ロンドンの西140kmに位置する街・バースにある、近世の名残りを色濃く残した街並みの地区です。全ての建物は、バース石と呼ばれる蜂蜜色の石で作られた美しい街ですが、紀元前からの温泉場としても有名です。温泉跡を展示した博物館や、18世紀の特徴的な建築物が溢れるバースは、1987年にユネスコ世界文化遺産に登録された街でもあります。
歴史
天然温泉が発見されたのは紀元前9世紀までさかのぼります。その後1世紀頃、ローマ帝国に支配されたバースは、温泉・保養地として栄えていました。数々のローマ式の浴場やサウナ、神殿などが建築されました。ローマ撤退後は一時的にさびれましたが、18世紀に再度復興、ジョージ3世の時代にジョージアン形式と呼ばれる、テラスハウスの建つ街並みへと変化を遂げ、再び上流階級の保養地にもなりました。この時代に作られた建築物が現在の街並みを形作りました。
見どころ
街全体が世界遺産のバース市街の中でも、特に注目の建造物は今もなお温泉が湧きだしているローマ浴場跡「ローマン・バス」です。ここはかつての温泉施設が発掘され博物館になっていて、当時の貴族たちが楽しんだ温泉が復元され目にすることができます。また、美しい半楕円形の集合住宅・ロイヤル・クレッセント、イングランド西部の灯火・バース寺院など、他のヨーロッパの都市ではあまり見る事のできない風景が広がるバース市街、ぜひ訪れてみてください。
