京都・愛宕神社のご利益とは?参拝のポイントについても解説!

京都愛宕神社の鳥居

京都・愛宕神社は、全国に約900社ある愛宕神社の総本山です。愛宕山に鎮座し地元では「愛宕さん」と愛称で呼ばれています。

本記事では京都・愛宕神社の特徴やご利益、参拝のポイントについて解説します。京都・嵯峨野への旅を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

京都嵯峨野の愛宕神社とは

有名な戦国武将も参拝した愛宕神社の石段

愛宕神社は、京都最高峰の霊山・愛宕山の山頂に建つ、豊かな自然に囲まれた神社です。その昔には、有名な戦国武将も参拝に訪れたといわれています。神社の境内や愛宕山の随所には、かつての歴史を感じられるスポットが数多くあるため、参拝時の登山ルートで、歴史の跡に触れることができるでしょう。

神社が創建されたのは1300年以上前。太古より愛宕神社には強力なパワーがあるとされています。その証拠に、明智光秀が本能寺の変の前に、愛宕神社に参拝したとの記述が残されています。

実はその強力なパワーとは、勝利を呼ぶ神の力です。愛宕神社の御祭神は、その前身であった白雲寺の仏、「勝軍地蔵菩薩(しょうぐんじぞうぼさつ)」が神に形を変えたものとされています。読んで字の如く、「軍が勝つ」のは、確かに勝運がありそうです。

また、愛宕神社は、主に火伏せのご利益があるといわれています。3歳までにお参りすると、一生火に関する災いを避けられるとされているため、全国から多くの方が参拝します。特に参拝者が多いのは、毎年7月31日から8月1日にかけて開催される千日詣です。なぜそんなに多いのかは、後ほど詳しくご紹介します。

愛宕神社の概要

愛宕神社までの登山道

まずは、京都嵯峨野にある愛宕神社の概要をご紹介します。

愛宕神社についてあらかじめ知っておけば、お参りや観光も一味違った楽しみ方ができるはずです。愛宕神社の参拝には登山が必要なため、心配されている方もいらっしゃるでしょう。この記事を読んで不安を解消し、そして観光の楽しみをみつけてください。

神社の基本情報

愛宕神社は、京都の中でも「嵐山・嵯峨野」と呼ばれるエリア内にあります。愛宕神社が鎮座する愛宕山は標高924m。参拝するためには片道約2時間、参拝する時間を加味すると、往復で5時間程度はみておく必要があるでしょう。それだけの時間と体力をかけてでも参拝したい方が多い愛宕神社。

実は火伏せ以外にも、パワースポットとされているものがあります。それは「縁結び」です。愛宕神社本殿の左奥にある「奥宮」が、縁結びのパワースポットといわれています。縁結びと聞くと、往復5時間かかったとしても、参拝してみたくなりますね。

所在地京都府京都市右京区嵯峨愛宕町1
拝観料無料
拝観時間9時~16時
休日無し
駐車場有料駐車場有(数十台分)
公式サイト愛宕神社

神社の歴史と日本三大愛宕について

愛宕神社は、古来より火伏せ・防火に霊験のある神社。建立されたのは飛鳥時代(701〜704年)で、修験僧・泰澄が愛宕山に登り社を建てたのが始まりとされます。現在は日本国内に約900の「愛宕神社」がありますが、ここ京都の愛宕神社が総本社です。国内では京都をはじめ、東京虎ノ門と福岡の愛宕神社を合わせて「日本三大愛宕」と呼ばれています。

東京虎ノ門の愛宕神社は、総本社と同じく火伏せや防火にご利益があります。一方で福岡は、日本の愛宕神社で随一、縁結び・合格受験にご利益がある神社です。同じ愛宕神社でも、ご利益が異なるのは珍しいようです。

京都愛宕神社の話に戻りますが、先ほどご紹介した通り、愛宕さんの頂上にある愛宕神社には、今も昔も徒歩で登る以外の手段はありません。かつて愛宕神社にお参りした方々と同じ方法でお参りに行くと、当時の方々の日常を知るきっかけになるかもしれません。

神社でもらえる御朱印

御朱印とは、神社仏閣参りをした際に、その場でいただける「拝観証明」のようなものです。ここ、愛宕神社でも御朱印制度を取り入れています。京都・愛宕神社でもらえる御朱印には、以下の5種類(直書き1種類・書き置き4種類)があります。

  • 本社の御朱印(神の使いといわれるイノシシのが描かれている)※直書き
  • 勝軍地蔵の御朱印(戦勝祈願の神様とされる勝軍地蔵が描かれている)
  • 若宮社の御朱印
  • 奥宮社の御朱印
  • 明智光秀公の御朱印(かつて本能寺の変の前に愛宕神社に参拝したとされている)

「千日詣り(千日通夜祭)」限定の御朱印は、金色のイノシシがとても美しく印象的な御朱印です。千日詣が開催される7月31日夜から8月1日早朝にかけて参拝すればもらえるので、気になる方は千日詣に合わせて参拝するのもよいでしょう。愛宕神社の御朱印の値段は、直書きが500円、書き置きが300円です。参拝の参考にしてください。

神社にある御札・お守り

愛宕神社では「火迺要慎」(ひのようじん)のお札数種類と各種お守りの授与を行っています。このお札に書かれている言葉は、火伏せや防火の修験道があった愛宕山を表している言葉です。

「火迺要慎」とは「火、すなわち慎みを要する」を意味します。「常日頃から火への畏敬の念を忘れずに生活してほしい」というメッセージが含まれる、縁起のよいお札・お守りです。そのためお札やお守りを手に入れたら、火災除けのためにも台所にお供えするのがよいでしょう。

愛宕神社では交通安全や開運、縁結びや登山安全のお守りの授与も行っています。水難・火災除けとして河童の絵がかかれたお守りもあり、種類は豊富です。気になるお守りやお札があれば、愛宕神社の参拝前に調べましょう。

愛宕山と参拝寺の登山について

愛宕山は、標高が924メートルで京都の最高峰に位置する霊山です。愛宕神社のある山頂までは、約2時間程度の登山ルートを登ります。愛宕神社は山道は険しくとも毎年火伏せのご利益を祈願して、多くの参拝者が訪れている神社です。

登山ルートにはお地蔵様や空也の滝、清滝などがあり、豊かな自然と歴史を感じながら参拝の道を登れます。登山に慣れていない方や山中で迷わないか不安がある方は、できるだけ時間に余裕を持っていきましょう。

京都府警のホームページでは、愛宕山登山安全マップを配布しています。愛宕神社への参拝を計画している方は安全に参拝ルートをたどるためにも、必ず登山安全マップをダウンロードして活用してください。

愛宕神社のご利益

1つ1つ表情の違う石像

愛宕神社にあるとされるご利益は、主に以下の2つです。

  • 火伏せのご利益
  • 戦勝のご利益

先ほどからご紹介している通り、火防の神様がまつられているため、火伏せのご利益は高いとされています。そのためか登山が必要な山頂にありながらも、毎年多くの参拝者が訪れています。

この章ではそれぞれのご利益について解説します。

火伏せのご利益

愛宕神社は古来から火の神と関わりが深いため、「火伏せ(防火、火除け)」の神様として長年親しまれてきました。愛宕神社には、火の神とされている加具土命(かぐつちのみこと)がまつられています。

愛宕神社で授かることができるお札に「火迺要慎(ひのようじん)」があります。この言葉に聞き覚えはありませんか?歳末など、火の元への注意喚起のために掲げる標語などでも解く目にするものです。お札のご利益はそのままで、火事などの火の災ごとから守っていただけるものです。そのありがたいご利益に、京都では各家庭のお台所に「火迺要慎」のお札が貼られているともいわれています。それほど当たり前に浸透しているものなのですね。

戦勝のご利益

先ほどご紹介したように、本能寺の変の前に明智光秀が愛宕神社を参拝したとされる逸話が残っています。「戦への勝利を願って」です。しかし運を占うおみくじは「凶」ばかりを引いてしまったとのこと。その結果が、その後の光秀の不運を暗示していたと、織田信長が残した信長公記に記されていたそうです。

愛宕神社には、悪行や煩悩を切るとされる勝軍地蔵菩薩(しょうぐんじぞうぼさつ)が御祭神としてまつられています。甲冑を着て馬にまたがる像が残されています。勝軍地蔵菩薩は、その勇ましい姿から、「戦勝」「勝運」を司る神としてまつられている御祭神です。

明智光秀のほかにも、伊達政宗や直江兼続などの名だたる戦国武将からも愛宕信仰が厚かったといわれています。全国に愛宕神社の社があるのは、戦乱の世でも人々からの信仰が厚かったからかもしれません。

多くのご利益を授かる!愛宕神社の行事

歴史を感じられる愛宕神社の鳥居

愛宕神社のご利益を最大限に授かるためには、愛宕神社の恒例行事に参加するとよいとされています。愛宕神社では、例年のように下記の行事が開催されています。

  • 鎮火祭(ちんかさい)
  • 千日詣(せんにちまいり)

この章では、愛宕神社の2つの行事を紹介します。行事の内容だけでなく、興味を持たれた方のために、参加時の注意点もご紹介しています。

鎮火祭(ちんかさい)

鎮火祭は愛宕神社に宿る火の霊力に感謝し、一年の防火防災を祈願するための行事です。近隣住民が参加し、毎年4月に行われています。

鎮火祭そのものは愛宕神社だけでなく、全国各地の社で開催されていますので、参加された経験のある方もいらっしゃるでしょう。しかし火の神を祀る愛宕神社の総本家である京都の地で、鎮火祭に参加するのは大きな意味があるのではないでしょうか。鎮火祭の時期に京都に行かれる場合は、参加されてみてください。

千日詣(せんにちまいり)

毎年7月31日の夜から8月1日の早朝の間に愛宕神社にお詣りをすれば、千日分の火伏・防火のご利益が授かれるといわれています。千日といえば約3年。3年もの長き間に火の災ごとから神様に守っていただけると思えば、お詣りしてみたいと考えても不思議ではありません。

しかも先ほどもご紹介した通り、3歳までのお子さんがこの日にお詣りすると、そのお子さんは生涯火の災いから守っていただけるのです。この言い伝えによって、小さなお子さんを連れたご家族の参拝姿もよく見られるとのこと。3歳までのお子さんがいらっしゃるお父さんやお母さんは、旅の予定に組み込んでみてはいかがでしょうか。

しかし千日詣は真夏に開催されます。しかも登山が必要なため、小さなお子さんには過酷かもしれません。体調に気をつけながら参加できるよう、十分な準備を忘れないようにしてください。

愛宕神社の参拝における注意点

登山が必要な愛宕神社への参道

愛宕神社への参拝は、愛宕山の頂上まで登山する必要があります。気軽に出かけて「登りきれなかった」とならないよう、あらかじめ準備をしておきましょう。また近辺は交通事情が整理された場所ではありません。その点にも注意が必要です。

主に注意すべき4点について、ご紹介します。

  • 登山に適した服装で参拝する
  • 飲料と食料を事前準備する
  • 事前にマップを確認しておく
  • アクセス方法や駐車場の場所をチェックする

愛宕神社の参拝を検討されている方は、参拝前にご覧ください。

登山に適した服装で参拝する

愛宕山は標高924メートルあります。登る山としては低いとされますが、安全のためにも登山に適した服装で参拝しましょう。登山向けのジャケット・靴・帽子など準備して、万全な服装で、身の安全を確保することが大切です。登山のルートには木々や雑草が生い茂っています。ケガから手を守る意味で、軍手があると安心です。

寒い季節に愛宕神社に行く場合は、防寒着を準備して寒さ対策を万全にして参拝しましょう。手袋や厚手のジャケットなどを用意して、山頂の寒さに備える必要があります。

また、愛宕山は街中とは違って、ところどころに急な坂道や滑りやすい場所もあります。履き慣れた歩きやすい靴で登山するようにしましょう。山頂に近づくほど足元が整備されていないため、登山靴をお持ちであれば履いて行かれることをおすすめします。

飲料と食料を準備する

愛宕山の標高は低いとはいえ、登山は体力を消耗しやすいものです。体力を温存するためにも、軽食や飲み物を事前に用意し、補給しながら登りましょう。もちろん登山中の適度な休憩は必要です。

特に夏の登山では、気温の高さから体力の消耗も激しくなります。熱中症の心配もあるため、こまめな水分補給を忘れないようにしましょう。しかし、大量に持ち込んでは、荷物の重さで登山が辛くなる可能性もあります。水分は必要ですが、持ち込み過ぎにはご注意を。

事前にマップを確認しておく

麓から頂上までの間には、どこにでも休憩所やトイレがあるわけではありません。あらかじめ山中にある場所を把握しておきましょう。そのためには、参拝ルートの詳しい道順の把握も必要です。京都府警察のホームページから安全登山マップがダウンロードできますので、事前に入手しておくようにしましょう。

登山ルートは1つではありません。安全登山マップを見ながら、無理のない範囲で登れるルートを探しておきましょう。そのうえで目印となる鳥居の場所や休憩所の場所をチェックしておけば、目的地までたどり着けます。周囲の美しい景色を楽しみながら、ゆっくりと愛宕神社を目指すのもよいでしょう。

アクセス方法や駐車場の場所などをチェックする

バスを使って神社まで行く場合は、あらかじめ清滝バス停の場所やバスの発車時刻を確認しておきましょう。バスの本数は決して多くはありません。最終バスの時刻も、到着時にチェックしておきましょう。参拝後に、最終バスが行ってしまった後だった……などとならないように注意が必要です。

また、愛宕山の駐車場は、清滝の1か所しかありません。公式サイトからも発表されているように、駐車スペースは数十台分のみとのこと。また、千日詣当日は交通規制の可能性もあるそうですので、あらかじめチェックしてから参拝されることをおすすめします。

ご利益だけじゃない!愛宕神社周辺の魅力あるスポット5選

京都を感じられる町並み

愛宕山に登れば、愛宕神社に参拝するほかにも自然が多く癒されるスポットに立ち寄れます。

  • 京都市嵯峨鳥居本町並み
  • 愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)
  • 月輪寺
  • 清滝(きよたき)
  • 空也の滝

いずれも、愛宕神社を参拝する道中に立ち寄れて自然を見ながらリフレッシュできるスポットです。この章でそれぞれ5つのスポットを紹介するので、ぜひチェックしてください。

京都市嵯峨鳥居本町並み

愛宕神社付近の門前町と農村を、昔のままの形で現存させている建造物群です。昔の面影のある伝統的な建物が並んでおり、歴史を感じさせる街並みになっています。

このエリアの中にある京都市嵯峨鳥居本町並み保存館を訪れると、嵯峨鳥居本の昭和初期の街並みを再現した模型があります。愛宕神社を参拝する前に、嵯峨鳥居本町並みと保存館を訪問すれば、周辺地区への理解が深まり、道中の風景も違った見え方をするかもしれません。

所在地京都府京都市右京区嵯峨鳥居本仙翁町
営業時間10時~16時
定休日月曜日(月曜日が祝日・振替休日のときは翌日)、年末年始(12月26日~1月6日)

愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)

奈良時代の末期に、聖武天皇の娘である称徳天皇が建立した歴史の古い寺です。名称の冒頭部分は、愛宕と書いてあたご、ではなく「おたぎ」と読みます。

鴨川の氾濫によって廃寺になりましたが、さまざまな人物の尽力のもと鎌倉時代に再建され、現在では重要文化財にも指定されています。四季折々の美しい風景が見られるため、多くの参拝者が訪れるお寺です。

境内には参拝者が彫った約1200体の羅漢(らかん)さんがならんでいます。羅漢さんはお地蔵さんのような石像です。1つ1つ違った表情をしているうえに、苔むすによってその表情に深みが感じられます。やわらかい表情の羅漢さんに癒され、静かな境内でゆっくりと心を落ち着けましょう。

所在地京都府京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町 2-5
拝観料大人:300円 (小・中学生 無料)
拝観時間8時〜16時半
定休日年中無休
公式サイト愛宕念仏寺

月輪寺

月輪寺は、781年(天応1年)に慶俊僧都が開いたとされる非常に歴史の古いお寺です。寺社は愛宕山の中腹に位置しています。

周囲は自然に囲まれていて静かで穏やかな雰囲気があり、境内のしだれ桜や天然記念物のしゃくなげ、秋には紅葉といった美しい風景が見られるお寺です。本堂には、本尊阿弥陀如来像などの平安時代の仏像が8体安置されています。

「空也の滝」の名の由来となった平安時代中期の僧侶である空也や、新宗教を開いた法然(ほうねん)や親鸞(しんらん)など、名だたる僧侶が登山参禅していたとも伝わっています。

所在地京都府京都市右京区嵯峨清滝月の輪町7
拝観料500円
拝観受付時間10時~14寺
駐車場愛宕神社に同じ
公式サイト月輪寺

清滝(きよたき)

清滝は、愛宕山の麓を流れ落ちており、京都市内を流れる保津川に合流します。名前の通り、愛宕山の清らかな水が流れ落ちる風景に癒されるスポットです。

清滝は愛宕山の入口であり、トンネルやバス停など愛宕山・愛宕神社へのアクセスに欠かせない要所が付近に点在しています。

空也の滝と同様に、あまり大きな滝ではありませんが自然美が感じられる滝です。夏には涼を求めて清滝に訪れる参拝客や登山客もいます。

所在地京都府京都市右京区嵯峨清滝
入場料無料
公式サイト清滝

空也の滝

700年代に空也上人が修行をしたため、「空也の滝」の名前がついたとされている滝です。現在でも、空也の滝で滝行が行われています。かつて厳しい修行の地であった愛宕山を象徴している存在です。

高さ12メートルほどの滝が静かに流れており、小さいながらも独特の自然美を感じられます。滝の周囲にはさまざまな仏像や石碑が立ち並んでおり、豊かな自然と歴史を同時に体感できます。愛宕神社に参拝する前に立ち寄れば、神聖な滝から癒しとパワーをもらえるでしょう。

所在地京都府京都市右京区嵯峨清滝月ノ輪町
入場料無料
公式サイト空也の滝

愛宕神社の近くで参拝しておきたい寺院・神社7選

心が清められる枯山水

愛宕神社のある京都市右京区には、ほかにもさまざまな寺院・神社が建立されています。この章では、愛宕神社と同じ京都市右京区にある寺院・神社で下記の7か所をピックアップして紹介します。

  • 龍安寺
  • 野宮神社
  • 仁和寺
  • 天龍寺
  • 退蔵院
  • 祇王寺
  • 御髪神社

どのスポットにも、独特の歴史やご利益があります。京都市右京区で、愛宕神社のほかにも参拝したい方はぜひ参考にしてください。

龍安寺

龍安寺(りょうあんじ)は、平成6年にユネスコで採択された条約によって世界遺産に登録された寺院です。趣を感じられる石庭は、龍安寺に寄ったら必ず見ておきたいほどの造形美があります。過去には応仁の乱で焼失した過去がありましたが、時代を経てさまざま人々の尽力によって再興・増改築されました。

境内にある鏡容池(きょうよういけ)では、年間を通して美しい草花を鑑賞して癒しをもらえます。さらに境内を歩くと、日本で最古といわれる侘助椿(わびすけつばき)が静かに佇んでいます。

ほかにも、龍安寺垣や参道など日本ならではの「わびさび」の美しさを堪能できる場所が境内にあり、心癒されるでしょう。

所在地京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13
拝観料大人・高校生 500円
小・中学生  300円
拝観時間3月1日~11月30日:8時~17時
12月1日~2月末日:8時半~16時半
駐車場有(1時間無料)
公式サイト大雲山 龍安寺

野宮神社

野宮神社は、源氏物語の「賢木の巻」にも登場した神社です。日本最古の様式を用いた黒木鳥居が入口にそびえたっています。かつては、伊勢神宮に仕える斎王が、京都から伊勢へ行く前に身を清めた神聖な場所だったといわれています。

主に、縁結び・安産・学業成就のご利益があるとされている神社です。大黒天の近くにある黒い神石「お亀石」をなでながらお祈りをすると、 一年以内に願い事が叶うとされています。叶えたい願い事があれば、野宮神社に参拝してみるのはいかがでしょうか。

所在地京都府京都市右京区嵯峨野宮町1
参拝拝観料無料
参拝拝観時間自由
公式サイト良縁、子宝、学問の神様 野宮神社

野宮神社は嵐山エリアにある「竹林の小径」に隣接しています。より風情を楽しみながら野宮神社に行きたい場合は、人力車で野宮神社や渡月橋などの名所を巡れるツアーの利用がおすすめです。

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仁和寺

仁和寺は仁和4年(888)に創建された、春には御室桜が美しく咲き誇る寺院です。1994年には、「古都京都の文化財」として世界遺産に認定されました。

また、仁和寺には見事な2つの庭園「北庭」「南庭」があります。北庭にある池の向かいには五重塔が望め、その風景は古都そのものが表現されています。五重塔は1644年に建立され、重要文化財に指定されています。ほかにも仁和寺には金堂・観音堂などの見どころが盛りだくさんです。参拝される際には、1時間程度の滞在を予定されるとよいでしょう。

所在地京都府京都市右京区御室大内33
拝観料大人:800円
小・中学生・高校生:無料
拝観時間3月~11月:9時~17時
12月~2月:9時~16時半
駐車場有(普通車 100台)
公式サイト世界遺産 真言宗御室派総本山 仁和寺

天龍寺

天龍寺は、暦応2年(1339年)に後醍醐天皇の菩提を弔うために創建されました。それから度重なる火災に見舞われながらも、復興と再建によって何度もよみがえっている寺院です。

境内にある曹源池庭園(そうげんちていえん)は国最初の特別名勝指定となりました。四季折々の美しい風景が見られる天龍寺随一の庭園です。

直営料理店の精進料理「篩月(しげつ)」では、動物性の素材を一切使用していない伝統的な精進料理がいただけます。美しい庭園の景色を眺めつつ、こだわりの精進料理に舌鼓を打つのはいかがでしょうか。

所在地京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
参拝料高校生以上:500円
小中学生:300円
未就学児:無料
※上記は庭園のみ、諸堂・法堂参拝の場合は別料金
参拝時間8時半~17時
駐車場有(100台)
公式サイト世界遺産 天龍寺

退蔵院

室町時代に建立されたとされる歴史の古い寺院です。一度火災に見舞われましたが、1597年に再建されて今に至ります。

境内には国宝「瓢鮎図(ひょうねんず)」の模本があります。模本とはいえ、一見の価値があるといえるでしょう。また、枯山水庭園「元信の庭」や池泉回遊式庭園「余香苑(よこうえん)」は、きれいに整った庭の景色に癒されます。拝観の途中には、お茶席「大休庵」で抹茶と和菓子を楽しみながら、美しい庭の景色を堪能できます。

所在地京都府京都市右京区花園妙心寺町35
拝観料一般:600円
小中学生:300円
小学生未満の幼児:無料 
拝観時間9時~17時
駐車場有(40台)
公式サイト退蔵院

祇王寺

祇王寺は、周囲を竹林と緑に囲まれている静かな寺院です。平家物語のエピソードから「悲恋の尼寺」ともいわれています。

苔庭では、四季折々の美しい景色が見られます。春の桜や秋の紅葉が、苔庭を自然美で彩られるのが魅力的です。ほかにも、境内にある祇王寺祇女桜や青もみじなどの木々には、自然の織りなすさまざまな芸術に癒されるでしょう。

敷地内にあるギャラリー祇王寺では、新進気鋭の美大生や芸術家、職人たちの魂がこもった芸術品を鑑賞できます。アートに関心のある方は、祇王寺に参拝した際にぜひ立ち寄ってみましょう。

所在地京都府京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32
拝観料大人:300円
小人(小中高):100円
拝観時間9時~16時半
駐車場有(3台)
公式サイト祇王寺

御髪神社

御髪神社は、日本で唯一、美容・理容にまつわる始祖がまつられている神社です。特に髪の悩みを抱える参拝客が多いとされています。ほかにも、美容・理容師の国家試験合格を祈願する専門学校生も多く参拝に訪れるているのも特徴です。

御髪神社の境内には、参拝客が献髪(けんぱつ)した髪を神社で祈祷して納める髪塚があります。一般の参拝客だけではなく、理美容業界の関係者や育毛剤の研究・開発をしている研究者なども献髪に訪れるようです。

美しい髪になりたい方や髪の悩みのある方は、一度御髪神社を参拝してはいかがでしょうか。

所在地京都府京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町10-2
拝観料無料
拝観時間9時~15時
公式サイト京都嵯峨 御髪神社

まとめ:愛宕神社に参拝してご利益を受けよう

愛宕神社までの自然と参道の階段

京都の愛宕神社は日本国内に900ある愛宕神社の総本家です。火伏せのご利益があり、小さなお子さんが詣ると一生火の災いを避けられるとされています。家内安全や家族との安心した生活を祈願したい方は、参拝してみるとよいでしょう。

付近には、ほかにも数々の神社仏閣があります。どこも一度は訪れてみたいスポットです。旅の途中に時間があれば、愛宕山付近の魅力あふれる自然スポットや近くの寺院や神社を巡ってみてはいかがでしょうか。さらに旅が楽しめるはずです。

京都には神社やお寺など多数のパワースポットがあるほか、古都を満喫できるアクティビティがたくさんあります。せっかく旅をするならば、一生残る思い出をつくりましょう。

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よくある質問

愛宕神社は何の神様?

愛宕神社は古来から火の神と関わりが深く「火伏せの神様」として祀られており、火にまつわる災いよけや、防火・防災にご利益があるといわれています。また一方で、本能寺の変の前に明智光秀が参拝したという逸話があることから、戦勝のご利益があるとも。

愛宕神社の縁結びの効果は?

愛宕神社といえば「火伏せの神様」「勝利の神様」が祀られていることで有名ですが、「恋愛成就のご利益がある」といわれることも。その所以は火伏せの神様が悪い縁に火をつけて燃やし、火遊びも防止するという一説があります。

愛宕神社の参拝のルールは?

愛宕神社での正しい参拝方法をご紹介します。

  • 鳥居前で一礼をしてから入場する
  • 手水舎で手と口を清める
  • 軽く会釈をしてから賽銭箱にお賽銭を静かにいれる
  • 「二礼二拍手一礼」で参拝
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