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簡単だけど奥深い!春に差がつくワンランク上のパンジー・ビオラの育て方

9月中旬ごろから、園芸店の店頭を色とりどりのかわいらしい花で埋め尽くすパンジー・ビオラは、毎年新品種が続々登場しています。

パンジー・ビオラは、初心者でも簡単に育てられる秋冬の定番の草花ですが、春の花姿に技術の差がはっきり出てしまう、実は奥深い植物なのです。

パンジー・ビオラは品種が大量で区別があいまい

パンジー・ビオラは、品種改良の歴史が19世紀初頭から始まり、現在も世界中で盛んに品種改良がおこなわれています。複雑に交配されすぎて、もはやどれだけの品種があるのかわからなくなっています。

かつては、花径が4cm以上のものがパンジー、それ以下の小さいものがビオラだったのですが、その境界までもがあいまいになっています。

この際、好きなように呼べばいいのでしょうが、あいまいなので、私はすべて「パンジー・ビオラ」とまとめて呼んでいます。

おさらいしておこう!パンジー・ビオラの日常管理

暖地でも寒冷地でもよく育つパンジー・ビオラですが、初心者向けと言われるからこそ、ここでもう一度、その基本的な育て方をおさらいしてみましょう。

日当たりがいい場所で育てる

多少日陰でも育ちますが、日当たりの方が圧倒的によく育ちます。できるだけ日当たりのよい場所で育てましょう。

パンジー・ビオラは、根っこはそれほど深くは伸ばさないので、鉢の深さはそれほど問題ではありませんが、横に伸びるスペースが十分にあるように間隔を取って植え付けましょう。

水切れしやすいので冬でも水やりする

庭植えの場合は、植え付け時だけで冬場の水やりはしなくても育ちますが、鉢植えの場合は、冬でもこまめに水やりが必要です。

冬でもよく育つパンジー・ビオラは、冬にも水やりが必要です。寒冷地では、冬の水やりは、できるだけ天気の良い午前中の遅い時間にするのがおすすめです。

花が閉じたら根元から摘み取って

花殻をそのままにしておくと、種をつけようとするため、どんどん花を咲かせるためにも、花殻摘みをします。閉じた花を茎の付け根のところから手で折って取り除きます。

もし間違って蕾を取ってしまったものがあっても、すぐに枯れるわけではないので、気にしすぎないようにします。

春に差が出るパンジー・ビオラの育て方

根っこがしっかりしているときは根をちぎってから植える

パンジー・ビオラの苗を植え付けるとき、ポリポットを外して培養土に植え付けます。このとき、白い根っこが底の方にいっぱいついているときは、底の方を1cmほどちぎり、上の方の角の土を軽く落としてから植え付けます。

あまり根が伸びていなくて、土のばかりが見える場合は、なるべく土を落とさないようにやさしくそのまま植え付けます。右側は根が伸びていますが、左側は伸びていないので、右側の株だけ上下落としています。

11月~12月上旬までにバッサリ切り戻す

年末までに、パンジー・ビオラの草丈が15cm以上に伸びたら、順調に伸びているというより、間延びしていると考えます。

茎の下の方3~4cmのところに、小さな芽が伸び始めているのが見えるので、この上でバッサリ切り落とし、草丈を押さえておく必要があります。

9月中に植え付け、11月の初旬に切り戻した場合、12月上旬にはまた草丈が15㎝くらいまで伸びていることもあります。この場合はもう一度、茎の下の方3~4cmのところの小さな芽が出ているのを確認しつつ、その上でバッサリ切り戻しなおします。

年内に草丈が伸びすぎないことが、春にちょうどいい具合にこんもりと大きな茂みにしてくれます。

横に広がるようにポンポンして伸びを抑える

ハーブは踏むと元気になるというので、ローマンカモミールは軽く踏むようにして育てますが、パンジー・ビオラもまた、横に広がっていくように、上からやさしくポンポン押さえます。花があるとやりにくいので、花のない切り戻した時などが好機です。年内で構わないので、上から優しくポンポンしましょう。

花数を増やすには肥料が不可欠!毎月追肥する

花をどんどんつけるパンジー・ビオラは、やはり肥料食いです。肥料がないと、そこそこにしか花をつけません。たくさん花をつけたこんもりした株に育てるには、毎月緩効性化成肥料を株元に2~3粒まきましょう。

春にこんもりした大株にするには年末までは草丈を小さく

パンジー・ビオラを春にこんもりとした大株に育てるには、年末までの間、草丈が高く伸びるのを防いでおきましょう。

冬寒いとつい追肥も水やりも忘れがちですが、パンジー・ビオラの花を咲かせるためには冬でも追肥が必要ですし、鉢植えで育てる場合、冬でも水やりは欠かせません。

上に雪がドカンと乗っているとき、湿度が保たれるのでその間の水やりは不要ですが、寒さが強いので、雪が降る前に土の上を藁やバークチップなどで覆っておくのがおすすめです。

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