はじめてでも失敗なしですぐできる|挿し木ではじめるハーブ栽培【ローズマリー】
ガーデニング経験ゼロでも育てやすい植物の一つにハーブがあります。
ガーデニングビギナーの次男が、育てやすい植物(熱帯魚埋葬用だそうです)はないかと聞いてきたのでローズマリーをすすめたところ、挿し木で簡単に育てられました。本当に失敗いらず。そのノウハウをご紹介しましょう。
育てやすいはずのハーブ栽培を失敗する人は多いのはなぜ?
ハーブはもともと自然に生えていたものなので、丈夫で育てやすいはずなのに、「失敗した」「枯れてしまった」という声をよく聞きます。失敗しやすい3つの原因を探ってみましょう。
ハーブは自然に生えている草だから世話のし過ぎ厳禁
雑草は、誰も世話しないし、水も肥料もあげないのにぐんぐん育ちます。ハーブも同じように、ほったらかしの方が元気に育ちます。鉢植えの場合は、地植えのように完全にほったらかしは無理ですが、枯れた人の話を聞くと、せっせと水やりし、弱ってきたらさらに水をあげて枯れていたケースが多いようです。
強い植物を一緒に植えると喧嘩するから寄せ植え厳禁
ハーブと言われる植物も、それぞれ成長の強さが違い、非常によく育つ品種とそれ程でもないものがあり、寄せ植えにすると、よく育つ品種が周りを駆逐することがよくあります。
また、ハーブによって湿った土が好きなものがあれば、カリカリに乾燥している方が好きなもの、ある程度乾き気味がいいものなど、好きな環境が違います。一緒にしたため、地下部でし烈な縄張り争いをして全滅することも。
寄せ植えで育てず、品種ごとに鉢で育てるのがおすすめです。
栽培に慣れていても枯れるときは枯れるから気にしない
私はローマンカモミールが好きで、グランドカバーにも使うし、ないと寂しいのでベランダでも鉢植えで育てていますが、よく枯らします。枯れたときは、また苗を買ってきて植え付けています。
ローズマリーは長年育てていて、大株に育ちすぎて困っていますが、突然枯れたこともあります。栽培に慣れていても、枯れるときは枯れるようです。
さし木からはじめるローズマリーの育て方
ローズマリーは丈夫で乾燥がちな環境を好むので、小さめの植木鉢でも問題なく育ちますが、大きく育てたいときは8号鉢で育てましょう。土は培養土で構いませんが、水はけがよい土を好みます。肥料は控えめでいいので、古い土を使っても育てられます。
ローズマリーの枝を手に入れる
スーパーで売られているハーブパックのローズマリーでも、十分挿し木に使えます。15cmくらいの枝を数本手に入れましょう。
ローズマリーの育ち方には、縦に樹木として育つタイプと、横に広がっていくタイプの2種類がありますが、どちらも非常に広がりやすく持て余しがちです。育てている方がいれば、分けてほしいと頼めばたいていは快く分けてもらえます。
くれぐれも、公園なども含めて、植えられているものを勝手に剪定して持っていくのは絶対にやめてください。
根が出てくるまで水にさしておく
植え付けやすいように、枝の下の方3cm分くらいの葉っぱをちぎってから、水に挿しておきます。最低でも1日1回は水を替えましょう。2週間前後で、白い根っこが生えてきます。
何本か根が生えてきたら、植え付けできます。
根を傷めないようにやさしく扱って植える
植木鉢の底にネットに入れた鉢底石を入れ、その上に培養土を鉢の半分くらいまで入れ、ローズマリーの枝を間隔をあけて並べ、その周りに優しく土を入れていきます。鉢のふち2cmくらいを残して土を入れたら、上から土を優しく押さえて枝を固定します。
植え付け後は毎日せっせと水やりする
枝を植え付けたら鉢底から水が流れ出るまで水やりし、1~2週間はなるべく土が乾かないように朝夕水やりして乾燥に気を付けます。水をためた鉢皿に植木鉢を入れておいても構いません。それでも、枝の先端がくったり曲がるものが出てきます。
曲がっていた枝の先端がピンとなったら水やりは控えめに
乾燥しないように注意して管理していくと、いつの間にか曲がっていた先端がピンと伸びてきます。そうなると、ローズマリーが根付いて、挿し木成功です。
水やりは表面の土が乾いてからたっぷりとあげるようにして、乾燥気味に管理していきます。
完全に枯れた枝が出てくることもあります。それは挿し木に失敗した枝なので、復活しません。抜いておきましょう。
挿し木でローズマリーを育ててさわやかな香りを楽しむ
ローズマリーの挿し木ははじめての人でも簡単にできるので、枝を手に入れて挑戦してみましょう。うまく育ったら、5cmくらい切り取って料理やお部屋の芳香剤として活用してみましょう。さわやかな香りが広がります。
ローズマリーはとても丈夫なので、どこを切ってもすぐにリカバリーします。
やってみよっか?