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高山地帯の山を手軽に楽しめる"大菩薩嶺"

昨年の春に山登りに目覚めた筆者が、景色と手軽さから圧倒された大菩薩嶺。この記事では、大菩薩嶺の魅力を筆者の視点から余すことなく発信します(言い過ぎたかな?笑)。

車で1,600mまで登れる2,000m級の山

大菩薩嶺ってどんな山?

大菩薩嶺は標高2,057mの高さを誇る山です。 日本百名山の1つにも数えられ、江戸時代には甲斐と武蔵を結ぶ重要な峠として多くの人がこの山を往来していたと言われています 。季節によって山の見せる顔は違うようで、春は新緑、秋(10月の上旬から中旬がベスト)は紅葉が見どころとなります。

また、登山道には岩場や鎖場もあるなど、多彩なコースで登山客を楽しませてくれるでしょう。筆者の場合は、冬に近い時期の登山だったので、見事な紅葉とまではいきませんでしたが、自然や岩山が楽しめた登山でした。総評すると、圧巻の岩場と針葉樹林が特徴の登山道でした。この山に初めて登った時は、初心者登山家でありながら景色や植生の豊富さに感動しました。

大菩薩嶺ってどこにあるの?

大菩薩嶺は山梨県にあります。山梨県、埼玉県、東京都にまたがる「秩父多摩甲斐国立公園」の一角に位置しています。 豊富な自然が特徴で、狐やリス、熊や狐なども顔を出すことがあります。森林や山が豊富で、大自然を利用したトレッキングやキャンプが有名です。 山梨県側のキャンプ場からは富士山が見れたり、満点の星空が楽しめたりします。 山に近いキャンプ場だと2日目に山登りにもチャレンジできるので、体力と滞在日数に余裕がある方はキャンプと登山を並行して行ってみるのもアリかもしれませんね。

登山の難易度はどれくらい?

大菩薩嶺の登山の難易度は初心者から上級者まで幅広いと言われています。 というのも、標高2,000m級の山でありながら、1,600m付近までは車で登ることも可能だからです。筆者が利用したのは「上日川峠ルート」で、1,600m付近まで車で行きました。ここは大菩薩峠の王道ルートで、登山客(年齢層高めの団体客)も大勢いました。往復で4時間程度の山で、体力に自信の無い方にもおすすめの登山ルートです。

しかし、それでは物足りないという方のために、更に難易度の高い小金沢連嶺を縦断するルートもあります。具体的には、石丸峠から入り、最終的にはJR中央本線の笹子駅まで向かいます。片道ですが、8時間程度は掛かると想定されていて、山中でテント泊する方もいるようです。かなりの健脚向きのルートだと言えるでしょう。ちなみに、「あと5年登山歴を重ねたら、挑戦してみてもいいかもしれない」と筆者は考えています笑。

頂上付近の絶景と登山ルート

頂上までの景色は絶景

山を1時間程度登っていくと、すぐに岩山の尾根エリアに差し掛かります。 このエリアには草木があまり無いですが、一体の景色が広く堪能できる特徴があります。 筆者は以前にタジキスタンのパミール高原に行ったことがありますが、あそこも4,000m級の高山地帯で草木がまばらで、荒涼とした山道が印象的でした。ヤクなどのデカい高山動物はいませんが、 「江戸時代には人々はこの景色を見ながら江戸へと向かっていたのかな」と想像すると、何とも感慨深いです。

ちなみに、筆者が大菩薩嶺を登った日は快晴だったので、富士山や国立公園の山々を一望することができました。

頂上に特別な達成感は少ない

山頂付近では感動した景色ですが、山頂付近もその景色が大きく変わることはなく、むしろ富士山の存在感はあまり強くないです(おそらく慣れてしまうのか)。実際に、山頂には針葉樹が植えられていて視界が広くないし、山頂のスペースも狭いので注意が必要です。雷岩周辺で休息を取りながら景色を見るのがいいかもしれません。もちろん、山頂に行くこと自体には、達成感の面で価値があると思うので、目指してみるのも良いと思います。

道中の植生の変化に驚く

登山道の序盤には松や針葉樹の間を抜けていくルートが続きます。しかし、尾根道に差し掛かると、ママコナやクリンソウなどの高山植物を堪能できるでしょう。植物が多いとそれに伴って虫も多くなるものです。そんな森でのキャンプや登山に嫌気がさしている所に急に高山地帯の尾根を歩いていると、今度は逆に植物が恋しくなります。

岩の無骨な感じが自然の強さを感じさせますよね。不思議なのは、登山中にはその場所ごとの植生に目がいくのに、普段の生活では身の回りの植生をあまり意識しないことです。 「きっと、当たり前だと思っている風景の中に発見や驚きが隠されているんだろうなあ」と自然から帰って来るたびに痛感します。 「よし、もっと近所を散歩して自然を感じてみよう」と思う今日この頃です。

大菩薩嶺を登って、手軽に絶景の大パノラマを楽しもう!

この記事では、大菩薩嶺の特徴と見どころ、筆者の感じたことなどをシェアしました。大菩薩嶺は初心者でも登りやすい、大パノラマが楽しめる山として有名です。山の色々な顔を楽しみたい方は、大菩薩嶺を登って、登山歴で最初の絶景登山を経験してみてはいかがでしょうか。

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