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【ガーデニング】緑を楽しめる庭づくりをしよう!管理と作業の基本について

購入した植物を庭に植え付けるときは、「育てる環境」についてよく知っておくことが大切です。その環境にあわせた植物を選ぶことで株が弱ったり、枯れたりすることが少なくなります。

植物が生き生きと育てば、いつまでも緑を観賞でき、季節ごとに色の変化を楽しめる庭を演出できます。

まずは、自分の庭がどんな場所なのか、どのような植物が育てられるのかを確認してみましょう。

この記事では、緑を楽しめる庭づくりの基本的なことを紹介します。植物を植え付ける前に、いくつか確認しておきたいことを解説するので、ぜひこの記事を参考にしてガーデニングを楽しんでください。

緑のある庭づくりにおいての基本的なこと

庭づくりの前には自分の庭の確認が必要です。日照や土壌の質、風通しや周囲の地形、環境、気候など総合的に把握しておきましょう。

自分の庭の日照を確認する

庭づくりを始めようと思ったら、まずは 自分の庭の環境を知ることが大切 です。とくに植物の生育を考える上で、日当たりは重要な要素のひとつ。多くの植物は基本的に日当たりの良い場所を好みますが、一日中日当たりの良い場所というのも一般的にはなかなかありません。

そもそも日当たりは隣家や地形、家や塀などに影響されやすいものです。また、季節や時間によっても日射しの方角や日照時間も変わるため、日当たりは庭の向きや周囲の環境に加えて、季節も把握して植栽を考える必要があります。

日当たりの良い方角といえば南向きの庭です。南向きの庭は植物の生育に適していて大きく生長する傾向があります。

逆に日当たりの悪い方角といえば北向きの庭といわれます。北向きの庭では日陰や半日陰に強い植物を植えるようにしましょう。

東・西向きの庭は時間によって日照が違う、半日陰の庭といえますが、落葉樹などは夏の強い西日を嫌うので、植栽には注意が必要です。

  • 東:午前中を中心に日照が得られる日なた〜半日陰。
  • 西:夏の西日は日射しが強過ぎて、落葉樹では葉が焼けるようになる。
  • 南:午前〜午後を通して日照がある。植物の栽培に適した場所。
  • 北:傾斜地以外では建物の影になるので、日照時間は短い。日陰に強い植物を選ぶ。

庭の環境にあう植物を探してみよう

日当たりによって、その場所にどの植物が適しているかは、植物の特性である程度決まっています。しかし、日なたを好む植物を半日陰で植えても育つことがあります。この場合、日なたで生長するよりも生育は悪くなりますが、その植物本来の姿とは違った雰囲気になり、新たな個性を引き出します。

庭づくりでは、自分の庭の環境にあう植物を探すことが大きな楽しみのひとつです。自分の庭の環境にどの植物が適しているかは、実際に試してみないと誰もわかりません。これは日当たりや土の質など、さまざまな原因が考えられますが、改善するよりも庭の個性としてとらえて、自分の庭にあう植物を探してみましょう。

まずは 自分好みの植物を植えてみることが大切で、どの植物が庭で育つか経験しましょう 。経験を積むことで自分の庭の特徴や定着する植物がわかってくるはずです。

土の質を確認して土壌を改良する

植物を育てるための良い土の条件は水はけ、水持ち、通気性、栄養分のある土です。 水はけと水持ちは一見矛盾しているようにみえますが、土が団粒構造(だんりゅうこうぞう)になることでどちらの特徴も得られます

土壌改良する前に、地面を掘り起こしておく必要があります。庭木などを植える場所は深さ50cm以上を掘り起こして、石やゴミなどをよく取り除きます。その土の状態を確認してから植物にあわせた土にしていきます。必要な場合には、腐葉土などの堆肥を入れて土壌改良しましょう。

土は砂や小石が多くなると水はけが良過ぎて、乾燥しやすい土に。一方で粘りけのある粘土質の土は水はけが悪く、常に過湿状態で根が腐りやすくなります。

どちらの状態も堆肥などの腐葉土を土にすき込むことで改善されます。粘土質の土は粒状で穴の多い人工の砂れきであるパーライトを加えるとさらに水はけが良くなります。

また植物が生育する上で大切な栄養である肥料は、有機質肥料と無機質肥料があり、どちらもゆっくり効果の現れる緩効性肥料、すぐに効果の現れる速効性肥料に分けられます。どの肥料を使用するかは植物の状態を確認して施しましょう。

土地の気候と風通しを確認する

日照と土壌のほかに確認しておきたい要素は、その土地の気候です。日本の多くの地域は温暖・寒冷地で四季があり、梅雨があります。また、標高や海沿いなどさまざまな要素があります。

自分の住む地域が温暖な場合、暑さに極端に弱い植物を植えると枯れてしまうことも。住まいの地域の気候を確認して植物を選ぶか、植物にあわせた環境を整えたりすると良いでしょう。

気候による植物選びでは、基本的には近所の庭木や自然に生えている植物を見ることが手本となります 。例えば温暖な地域ではコナラなどが雑木林で見られ、庭では柑橘類などが植えられるでしょう。

一方で冬の気温が低くなる寒冷地では、寒さに強い針葉樹が自生し、暖かい気候を好む植物を地植えにしている庭は少ないはずです。このように自然と近くの庭を眺めることでも地域にあう植物を探すことができます。

また、比較的湿度の高い日本では、庭の風通しの良し悪しによっても植物に影響を与えることが多いです。風通しが悪い場所では、葉が蒸れて病害虫が発生しやすいです。風の通り道を確保するために、ブロック塀の一部をフェンスにするなど改良が必要になる場合も。

風が強過ぎる場合は、草花や若い木が風に揺れて傷むことがあります。風を防ぐためには、すだれをかけたり、常緑の木を植えて防風林として風を防ぎましょう。

まとめ

基本的な管理だけでなく、「育てる環境」にも目を向けることで植物はいつまでも元気で、緑を楽しめる庭を観賞できます。植物の生育にとって完璧な環境を目指すのではなく、それに近い、もしくはすくすくと育つ環境づくりを目指す程度で大丈夫です。

多くの植物は、その環境に慣れようとする特性をもっているので、その力を借りて庭づくりすることが大切です。

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