新幹線が止まる岐阜県羽島 地元パワースポット3選
愛知県と接する岐阜県西部は木曽三川が合流するように流れる全国的にも珍しいエリアです。東海道新幹線「岐阜羽島」駅は、岐阜市からかなり西へ外れた位置にあります。
この記事では、海津市の大人気お稲荷さん、羽島出身の謎の仏師、そして一夜で作られたというお城を巡ります。
地元人気ナンバーワン神社
地元の信頼、おちょぼさん
地元に「
おちょぼさん
」と愛される神社です。愛知、岐阜、三重からも会社の
初詣での定番
になっています。
年明けに行くと、いたるところ、名刺が散乱しています。もしかして東海地区の経済が元気なのはおちょぼさんのおかげではないかと思えます。
串カツ食べ歩き神社
参道には何件も店が並びますが、やはり玉屋さんなどの串カツが絶品。店内でも食べられますが食べながら散策も悪くありません。
千代保稲荷神社
- 住所:岐阜県海津市平田町三郷1980
- TEL:0584-66-2613
- 周辺に有料駐車場あり
- 「岐阜羽島」駅から「海津市コミュニティバス」約30分
クレイジー仏師 円空
とにかく彫り続けた
400年近く前に生きた仏師、円空の作品は現在5300体ほど残っていますが、60年余りの生涯では
12万体の仏像
を彫ったといわれています。
12万体ということは、実働50年と見ても休み無しで6.5体/日という計算になり、
本当だとすればクレイジー
というほかありません。もちろん円空の仏像はざっくりしていますが、それにしても、です。残っている5300体だけでも3日に1体は作っている計算になります。
円空最高作がある「観音堂・羽島円空資料館」
主に岐阜県、愛知県の寺や個人宅に残されていますが、 出身地の羽島市 にある「中観音堂・羽島円空資料館」にその一部が展示されています。
その中に、像高2メートルを超える十一面観音菩薩像があります。これは背中に埋め木がしてあり、昔から「 絶対に開けてはいけない 」と伝えられてきたのですが、数年前に開けられました。中から出てきたのは、お経が書かれた紙などでしたが、銅鏡が一枚入っていたそうです。それはどうやら 円空の母の形見 と推測されています。
円空の仏像はいわゆる私たちがよく見る仏像とは違い、独特の佇まいをしています。好き嫌いが分かれるといってもいいでしょう。ですが、どれもブサかわいいのが特徴です。
個人的に好きな
円空の弥勒菩薩像
は同じ岐阜県内の高山市郷土資料館で見ることができます。
中観音堂・羽島円空資料館
- 住所:岐阜県羽島市上中町中526
- 電話番号:058-398-6264
- 資料館:300円 駐車場無料
- 「岐阜羽島」駅から約2キロ
”一夜城”は真実 墨俣一夜城
チャレンジャー&パイオニア 豊臣秀吉
墨俣一夜城は 秀吉がまだ足軽大将程度 だったころ、信長の美濃攻略にあたって即席で作られました。実は柴田勝家などの重臣が何度かチャレンジに失敗して困っていたところを、 格下の秀吉が成功 。地元の河衆や農民などの協力を募り、河を使って加工した資材を流し現場で組み立てるだけ、という今で言う プレハブ工法を発想 したのです。
一夜城はウソでも誇張でもない
一夜城には小田原の石垣山など他にもありますが、定説では一夜で作られたほど早い、という程度の意味で、実際には何日もかかっていたというのですが、この墨俣一夜城だけは
本当に一夜で作られた
のではないかと思います。
今同じ場所に建っているのはコンクリートですが、天守からは素晴らしい景色が望めます。
黄金の茶室
を再現した部屋も公開されています。
墨俣一夜城
- 住所:岐阜県大垣市墨俣町墨俣1742-1
- 電話:0584-62-3322
- 開館時間:9時00分から17時00分まで ※入館受付は16時30分まで
- 入館料:一般200円/18歳未満無料 ※市内在住65歳以上無料
- 電車アクセス:「岐阜羽島」駅から名鉄竹鼻線で岐阜駅、名鉄岐阜駅発車の岐阜バス墨俣行き「墨俣」で下車、徒歩12分
歴史的なエリア
岐阜羽島駅は新幹線「こだま」が停車しますのでやや遠方からでも足をのばせます。
木曽川、揖斐川、長良川が交差し、美濃と尾張の境にあたり、 中世から重要なエリア でした。ここから関ヶ原を経て近江の国へ、現在の滋賀県米原にも「こだま」が停車します。この区間は織田信長も豊臣秀吉も、馬に乗って何度も往復したルートです。2人歴史に思いを馳せながら、ちょっと出かけてみませんか。
出典・参考
やってみよっか?