ふんわり葉っぱが揺れて癒しの観葉植物「アジアンタム」の魅力と育て方
光に透ける薄い小さな葉っぱがふわふわと風に揺れるアジアンタムは、明るい窓辺に置かなくても、お部屋の真ん中でも十分に育ちます。
油断するとチリチリ葉っぱになってしまったり、剣山のように針山になってしまったりしますが、水をあげ続けていればいつの間にか復活します。
アジアンタムは200種類もあるシダ植物
ショップで販売されているアジアンタムに、たまに葉っぱの形が違うものがあって、個体差なのかと思っていましたが、アジアンタムは世界中に200種類もあり、日本に自生しているものでも8種類もあるそうです。
最もメジャーなのが熱帯アメリカ原産のアジアンタム・ラディアヌムです。
ラディアヌムに比べて葉っぱの小さいもの、大きいもの、もこもこ葉が密集したもの、別のシダじゃないの??と思うものなど、200種類もあればバリエーションも豊富になります。
アジアンタムはすぐ枯れかかるけれど復活もする
我が家のアジアンタムは、スーパーの鉢花プレゼントでもらってきたもので、このとき三男(成人済み)がまだ幼稚園児だったので、20年はたっていないかな?というもの。
長い栽培の歴史の中で、何度も枯れたかな?もうダメかな?と思いましたが、今も何とか葉を茂らせています。
葉っぱがチリチリ
長期のお出かけでお留守番をさせるとき、ついうっかり水を追加しておくのを忘れたとき。そういえば水やってないかも?と思ったとき。あっという間にアジアンタムの葉っぱはチリチリになってしまいます。
チリチリになった葉っぱに水を掛けたら復活するか?という考えが頭をよぎりがちですが、復活したのを見たことは一度もありません。チリチリの葉っぱは諦めて、しっかり水やりして、次の葉っぱが出てくるのを待ちましょう。
剣山化
アジアンタムの葉っぱは薄い緑色ですが、茎は濃い茶色。ワイヤーのような茎をしています。
芽吹いたばかりの時は、葉っぱの元も茎も透き通った緑色ですが、葉っぱが大きく展開してくると、いつしか茎だけ濃い茶色になっていきます。
水やりを忘れたチリチリ葉っぱを全部取り除くと、あわれな剣山状態のアジアンタムになってしまうことも。
潔い人はここで処分してしまうそうですが、まだまだ復活します。しっかり水やりして待ちましょう。画像は、一度剣山状態になってから復活したものです。ちゃんと緑の芽が伸びてきます。
ただし、2か月たっても芽が出なかったら、その時はあきらめましょう。
剣山化した上にぼこっと折れた
葉っぱがほぼない剣山状態になったアジアンタムの、剣山部分ぼこっと折れて塊で取れました。とっさに、剣山の部分があったところを軽く掘って、そこに取れたものをそのまま埋めました。
ここで植え替えたら、胞子もなくなると思ったので、土を変えなかったのですが、すごいですね、 2週間ほどで、葉っぱが出てきました。
我が家流!アジアンタムを長く育てる管理法
水切れさせないために春~秋は常に底面給水
アジアンタムはすぐに水切れするし、水切れすると枯れかかるので、 冬以外は常時鉢皿に水をためておく“底面給水状態” で育てています。
冬場でも、数日留守にする場合は底面給水にしますが、そうでなければ1~2日おきにしっかり水やりしています。
置き場所はお部屋のど真ん中のキッチンサイド
アジアンタムをよく日の当たる窓辺に置くと、しっかり茂ってくるといわれています。しかし、我が家のアジアンタムは窓辺に置くと、葉っぱチリチリ事件を始終起こします。
チェックがすぐ入るキッチンサイドに置いてみたら、管理や水やりがしやすく、どんどんもこもこしてきたので、依頼キッチンサイドがアジアンタムの定位置です。
長野の自宅から浜松の夫の単身赴任先にもってきて、こんもり具合が落ちています。ちょっと弱らせることをしたこともありますが、第一に、自宅より単身赴任先の方が室内に入る光の量が少ないのではないかと考えています。
アジアンタムは、お部屋の中の、人間にとって比較的明るいくらいの場所がいいのではないでしょうか。
葉裏の胞子がアジアンタムを作るから茶色になった葉も大切に
アジアンタムは、葉裏についた胞子で増えていきます。葉っぱの先端についている茶色いプチっとしたものが胞子です。
胞子が付いた葉は、何となく色が褪せてきています。ちょっと枯れこんできたとすぐに刈り込もうとすると、枯れてはいない胞子が付いた葉も取り除いてしまいます。
胞子がつかないと新芽が出てこなくなるので、 茶枯れた葉はやみくもに取り除かず、葉裏に胞子がついていないか確認しましょう 。胞子がついている葉を間違って刈り取らないようにしましょう。
アジアンタムの葉っぱが激減したとき
長い栽培歴の中で、アジアンタムの茎数があっと言う間に激減したことがありました。
明り取りのない玄関先に置いてみた
どのくらいの暗さなら耐えられるのか、調べてみようと思い、明り取りのない玄関先に置いてみました。出かけるとき、ちょっとだけ光が入るし、電気もつけるので、案外平気かもしれないと思っていました。
しかし、アジアンタムはわずか3日で、葉っぱの大部分が消えていました。どこへ行った!?と言いたくなるくらいの豹変ぶりでした。
土の水はけが悪くなっていた
実は、ここ1年間、アジアンタムが妙にお寂しくなっています。水やりするとき、なかなか水が切れないと思っていたので、思い切って鉢を外してみました。鉢の下の方の土が粘土状になっていて、水はけが悪くなっていました。
水はけのよい土に植え替えたので、これで何となく元気になってきたように思います。
アジアンタムは枯れやすいけれどすぐ復活するからあきらめないで
アジアンタムは水切れや過度の日照不足ですぐに葉っぱがちりちりになって枯れかかりますが、葉っぱが一枚もない剣山のような状態になっても復活することがあります。
諦めないで、水やりしながら様子を見ましょう。枯れた葉は戻ってきませんが、新しい葉っぱが芽吹いてくることがあります。
出典・参考
やってみよっか?