盆栽を自分流にこだわる!お買い得ミニ盆栽を仕立てて楽しむ方法
ホームセンターで、お正月飾り用の盆栽材料の横にお買い得盆栽コーナーを発見しました。バラ用の10号鉢を買いに行ったはずが、盆栽も購入してしまいました。
「お買い得」は、つまりは「訳アリ」。そのワケを探りつつ、動画も見て勉強し、新しい盆栽を自分流に楽しみます。
お買い得「盆栽」がお買い得なワケ
お正月飾り用の縁起のいい盆栽材料が並んでいる棚の通路を隔てた反対側に、おしゃれな器に植えられた盆栽が十数鉢並んでいました。半額以下に値下がりされて、 器込み、中にはそろいの鉢皿込みで、ほとんどが千円以下 です。
ざっと見ると、クチナシ。睡蓮木。ハマボウ。紅葉もありましたが、一鉢は全く葉がありません。睡蓮木はよくわからないので、どんな花が咲くのか、スマホでその場で検索しました。便利です。
どうやら、寒さに弱い品種と、冬に葉がなくなる品種が並んでいるようです。
お買い得の中から苗を選ぶ私流のこだわり
ハマボウはハイビスカスの仲間で、磐田市にハマボウ群落があり、通りかかったときは開花時期ではなかったのですが、ちょっとオクラに似た花が咲きます。ハイビスカスはもういいかも。
紅葉の盆栽はかつて育てていて、盆栽そのものは冬の水管理に失敗して枯れてしまいましたが、そのうちの一本を抜いて庭に植えたものが1mくらいに育っています。
花の美しさと目新しさで、クチナシと睡蓮木をチョイスしました。どちらも安いことは安かったのですが、山野草コーナーにもっと安い苗がないかチェックして、睡蓮木のポット苗が500円を切っていたので睡蓮木は苗木にチェンジして購入しました。
鉢用に、セリアで足のついた小さい器が売っていたので、穴を開けて盆栽鉢にすることにしました。
クチナシと睡蓮木の性質を育てる前に確認しておく
気温が低くなってきたので、クチナシと睡蓮木の盆栽は、現在ベランダのビニールハウスの中に多肉植物などとともに入っています。
クチナシ
クチナシは、樹高1mくらいのものが浜松市内で庭植えにされているのを見たことがありますが、寒さに弱く、小さいものは寒くて枯れる可能性もあります。
常緑樹なので、葉が落ちるようなら寒すぎます。 日当たりと水切れに注意して育てます 。腐植質の多い土を好みますが、通気性と保湿性、両方が欲しいようなので、ふわふわの軽い土、粒状の軽い土、十万年腐葉土をブレンドして使うことにしました。
花芽が、花が終わった後に伸びた枝先につくので、剪定をするなら花後すぐに行います。
しっぽがとがった巨大青虫「オオスカシバ」が付きやすいようです。盆栽ならついたら即わかるでしょうが、葉っぱが全滅するでしょう。要注意です。
睡蓮木
睡蓮木は、睡蓮のような花が咲く南アフリカ原産の常緑樹で、「グルーイア」とも呼ばれます。睡蓮木は、10℃以上の環境で育てるのに適していて、5℃くらいまでなら枯れないものの葉っぱが落ちて先端が枯れこみます。
日当たりを好み、水切れも過湿も嫌いなので、 水管理、特にお留守番には注意が必要 です。水はけのよい土を好むので、粒状の軽い土をメインに、十万年腐葉土とふわふわの軽い土を少し混ぜたものを使うことにしました。
鉢お任せ スイレンボクミニ盆栽
長い間盆栽用の樹として愛されてきました。
葉姿も花の姿も、和の心を見せてくれるから。
花期が長く秋まで楽しめます。
病害虫にも強く丈夫です。
ただ、すこーしお値段が張るかもしれません。
スイレンボクが2,000円を切るチャンスはなかなかありません(笑)
化粧砂、苔付、陶器鉢入りの盆栽です。
贈り物にも、自分用にも!是非盆栽の魅力をお試しください。
動画で学んで仕立て方をやり直す
小皿で作るモミジの苔庭ミニ盆栽【Bonsai diary 盆栽日記 9/25】を見て、「初心者の簡単盆栽の作り方」とありますが、私の大雑把な作業と全く違う点がいくつも見つかりました。
木を支える針金を鉢の外ではなく中に向ける
木を支える針金を、2~3か月したら抜き取ってしまうつもりで、器の内側から外側に向けて通して、器の外側からただ木を固定するだけに使っていました。
外側から内側に針金を通し、針金の先端に苗をぶす~~っとさして、木を固定し、枝までくるくる針金をまいて、曲げ加工も軽くやることにしました。
鉢穴が小さく太い針金を使っていないので、軽くしか曲げられないのは致し方ありません。もともとは、曲げるつもりがなかったのですが、枝が重なっている部分もあるので、この際ついでに曲げてみました。かる~く、です。
鉢穴をあける陶器用のドリル刃を使ってみる
磁器は本当に硬いので、なかなかドリルで穴が開きません。白い器は、6時間以上かけて開けました。
今回、これなら短い時間で穴が開くのでは??と思ったのですが、ちょっとドリルの先端を当てたくらいでは、かすりもしません。
じれて、割れる危険性のある、土や砂に埋めてドライバーなどをあててトンカチでどついて開ける、即穴が開く方法をチャレンジ。2個のうち、1個はまあままきれいに穴が開き、調子に乗った2個目は割れました。
動画を見て、陶器専用のドリル先があることを知り、ホームセンターで探したところ、動画の中に出てきた先端が1個3,000円以上することが発覚。
私のおもちゃに高い~~と思い、周りを探して、千円以下の陶器用のドリル先2種類を手に入れました。
30分以上かけて、きれいに空ききれませんでした。割れた陶器を接着剤で仮止めしたものなので、これ以上労力をかける気力がありませんでした。全て金属でできているドリルの方がちょっと使いにくかったです。
お買い得植物は枯れるリスクも考えながら育てる
お買い得植物は、つまりは訳アリ。多少弱っていることもあったり、育て始めるのに最適とは言えない時期に販売されていたりするものなので、植え替え適期まで待って植え替えるのがおすすめです。
しかし、すぐに植え替えるなどアクションを起こさないと、枯れそうなときもあります。その場合は、盆栽でも土は完全には取り除いてしまわず、ある程度残った状態で植え替えておきます。適期が来てからしっかり植え直しましょう。
枯れるリスクは訳アリの方が高めですが、どんな植物でも枯れることはあります。できるだけ長く育てられるよう、どういう環境で育てるのがいいのか、調べなおしておきましょう。
出典・参考
やってみよっか?