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【お気に入りの布で作る】ぺたんこフリルトートバッグの作り方【ハンドメイド】

本格的にソーイングを始めてみたいけれど、何から手をつければいいか分からず、なかなか始められない…そんな方には、まずは簡単な袋物作りからスタートすることをオススメします。

洋裁の基本的な知識を得られる上に、比較的短時間で完成し、洋服ほど難易度は高くないからです。

今回は濱田明日香さんの『甘い服』からフリルピローバッグを作ってみました。

甘い服
甘い服

リボン、ギャザー、ピンタック、パフスリーブ、フリル。言葉にするだけでも心ときめくかわいいディテール。デザインのかわいらしさだけではなく、ボリューム感やシルエットを調整することのできるとても興味深いパターン・テクニックと、これらが持つ可能性を紹介する一冊です。ボーイッシュやマニッシュなコーディネートにプラスするとかわいさが引き立つ、ほんのりデコレーションの甘い服を。

ベースはシンプルなマチのないトートバッグで、周りにぐるりとフリルが付いているデザインです。

本の作り方から少しアレンジして、裏地と内ポケットを追加し、フリルを表裏ない仕様にしています。

アレンジについてはこちらの動画を参考にしました。

今回はバッグ作り初心者の目線で、注意すべきポイントも記載していきます。

作る際には本と動画と共に、参考にしていただけたらと思います。

用意するもの

道具

  • ミシン
  • 裁ちばさみ
  • チャコペン
  • 文鎮
  • ハトロン紙
  • シャープペンシル
  • ハサミ
  • アイロン

材料

  • ミシン糸
  • 生地(表地、裏地)各約1m
  • 接着芯

今回生地には表地、裏地、ポケットとも同じもの(薄手の綿サテン)を使用しました。

出来上がりのサイズは、約50cm×55cm(持ち手含まず)です。

作り方

下準備

生地の水通しをし、アイロンをかけておきます。

また型紙から該当パターンを写しとり、縫い代付きで切り取ります。

生地の裁断

型紙を生地の上に置き、型紙に沿って裁断します。

今回フリルは直断ちの指示でしたので、直接生地に印をつけて裁断します。

【アレンジ】

本の通りにすると、フリルは片面のみで、裏はそのまま見えてしまう仕様でしたので、 両面表になるよう、フリルの幅は画像のように変更しました

(両面フリルのアレンジは薄手の生地向きです。この後の工程でタックとギャザーがあるため、少しでも厚手の生地の場合には本の通り、片面フリルにするのがいいでしょう。)

芯張り

持ち手と裏地の一部に接着芯を貼っていきます。

生地をクッキングペーパーで挟みながらアイロンがけをする と、生地やアイロン台にうっかり接着芯の糊がついてしまうことなく、きれいに仕上がります。

アレンジ

本ではバッグの見返し部分に接着芯を貼りますが、今回は裏地をつけるので、裏地の上部分にちょうど見返しと同じサイズの接着芯を貼りました。

ポイント

接着芯の選び方に自信がない方は、使用する生地と完成後に得たいイメージをしっかり伝え、購入するお店で店員さんに相談するといいでしょう。

今回はもともとくったりした生地の柔らかさを残したデザインなので、あまりバッグ用のしっかりした芯は合わないと思い、私は洋服用の薄手のものを選びました。

持ち手を作る

持ち手のパーツを上下半分に中表に折り、わになっている方の逆側を縫い合わせます。

裏返してアイロンで整えます。

【アレンジ】

生地がやや薄手でそのままだと少し強度が弱く感じたので、持ち手の両端にステッチをかけ、形をしっかりさせました。

フリルを作る

3枚の布を接ぎ合わせてフリルを作ります。

端は中表にして縫い合わせ、ひっくり返してアイロンで整えます。

タックをたたんできます。

【ポイント】

コツとしては、中央まで均等にタックが畳めるよう、まず 中央に印をつけ、それぞれフリルの左右の端から3cmずつの所に縦線を書いていきます

フリルの幅の指示は全て3の倍数なので、この線があると作業しやすいです。

そして真ん中のフリルの長さは、それぞれ左右からたたんできて余った長さにすると、左右均等にタックがたためます。

タックをたたみ終わったら、マチ針で仮止めし、二本の粗ミシンをかけてギャザー寄せをしましょう。

フリルと持ち手を仮止め

表地の片面にフリルと持ち手をミシンで仮止め(しつけ)します。

フリルは角のところがぐちゃっとなりがちですので、 角は特に綺麗に出るよう注意します

角のしつけはミシンでは難しい場合は、手縫いで丁寧に行うといいでしょう。

裏地にポケットを付ける

出来上がりサイズ縦20cm×横28cmのポケットを裏地の片面に付けます。

まず縫い代付きで縦42cm×横30cmにポケット用の布を裁断し、上下半分に中表に折り、5cm程度の返し口を残し、コの字型に縫います。

返し口からひっくり返し、アイロンで形を整えます。

裏地のポケットを付けたい位置にマチ針で止め、返し口も一緒に端から1mmの所を再度、コの字型に縫います。

縫いはじめと縫いおわりは、図のように三角になるようにします。

今回はこのポケットを2分割するべく、中央を縦に1本縫いました。

底を縫い合わせる

それぞれ、表地と裏地を中表に合わせて底の部分を縫い合わせます。

表地の底を縫い合わせたところ。

裏地の底を縫い合わせたところ。

バッグの口部分を縫い合わせる

表地と裏地を中表に合わせ、バッグの口部分を縫います。

この時、片側の持ち手から持ち手は後で返し口になるので、縫わないでおきます。

サイドの縫い合わせ【1】

表地と裏地のサイドをそれぞれ縫い合わせます。

サイドの縫い合わせ【2】

そのまま生地を移動させ、今後は表地同士と裏地同士のサイドを縫います。

仕上げ

返し口がらひっくり返し、アイロンで形を整えます。

端から1mmの所にぐるりと1周ステッチを入れ、同時に返し口も綴じます。

完成

最後にアイロンで形を整えたら完成です。

フリルのところがやや難しく感じられますが、ベースはシンプルなペタンコトートなので、直線縫いだけで簡単に作ることができます。

ぺたんこフリルトートバッグを作ってみよう

今回作ったこのバッグは、思った以上に存在感があり、洋服の一部のように持てます。

フリルという甘いディデールの入ったデザインですが、タック部分が個性的で、 大きめサイズであることと、くったりとした表情も相まって、程よいモード感があります。

簡単に縫えるのでソーイング初心者さんにはもちろん、既にソーイングを趣味としている方の1m~2m余ってしまって使い道が思いつかない生地の消費にもオススメです。

今回使用した生地は私自身、洋裁を始めた頃に柄と色が素敵で思わず2m勢いで買ってしまったものの、服にするには難しい色柄でなかなか使えずにいました。

ようやく形にできた今は、このバッグを主役にしたお出かけが楽しみです。

是非お気に入りの生地で作ってみてほしいバッグです。

やってみよっか?

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