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金継ぎとは?種類や初心者でも挑戦できるワークショップを紹介

割れた器を漆でつなぎ、そこに金属粉を施していく金継ぎ。日本の伝統的な技術ですが、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、金継ぎの歴史から種類、金継ぎ体験できるワークショップまで紹介しています。

金継ぎとは?

金継ぎ(きんつぎ)ってご存知でしょうか。

以下の画像のように、器や皿の割れた部分に漆を流し込んで接着し、表面を金属粉でしあげる技法のことです。

漆を塗って壊れた器を貼り合わせて直す、という修理法は縄文時代から行われていたと言われており、金継ぎの歴史はここから始まったと言えます。

漆で繋ぎ止めた箇所に金属粉を塗るという現在の金継ぎの形になったのは、室町時代頃と言われています。漆を使う蒔絵(まきえ、漆器の表面に漆で絵や文様などを描き乾かないうちに金属粉を「蒔く」ことで器面に定着させる方法)などの工芸技術の発展と、修理した器もありのまま受け入れる茶道精神の普及により、金継ぎに芸術的な価値が見いだされるようになったそうです。

新しく傷一つない器も美しいですが、割れてしまった箇所を金属粉であえて目立たせて愛でる、この点に日本の文化らしさが感じられるように思います。

金継ぎにも種類が〜簡易金継ぎとは?〜

本漆を塗って接着するのが伝統的な金継ぎです。自然由来の素材のみを使用しているため、食器にも安心して使用することができます。

一方で、本漆を使用することによるデメリットもあります。主なデメリットは以下の3つ。

  • 本漆が皮膚につくとかぶれることがある
  • 本漆を乾かすのには時間がかかる
  • 本漆を乾かすための温度・湿度調整が難しい

皮膚のかぶれに関しては、漆に含まれるウルシオールの影響によるものです。ウルシオールが皮膚に浸透することによってかゆみが発生するので、漆が乾いた食器では皮膚かぶれを心配する必要はありません。金継ぎの作業をする際には乾いていない本漆に金属粉を塗る作業が発生するので、気をつける必要があります。

こうしたデメリットを解消してくれるのが簡易金継ぎという手法です。

簡易金継ぎでは本漆ではなく、 合成接着剤やエポキシ樹脂とよばれる工業用品を使用して、割れた器を繋ぎ止めます 。これらの瀬着材は本漆と比べてかぶれづらく、また乾くまでの時間も本漆にくらべて格段に短く済ませることができます。

作業にかかる工数が短いことから、本漆をつかった金継ぎ作品よりも価格は安くなります。簡易金継ぎのデメリットは、 食器には使えない という点です。食品安全法を通っていない材料(接着剤に用いる工業用品)を使っているため、食器には向きません。

このことから、食器として使用する場合には本漆を使った伝統的な金継ぎ、観賞用として使用する場合は簡易金継ぎが向いていると言うことになります。

金継ぎ、体験してみませんか?

ここまで金継ぎの簡単な歴史や、技法を紹介してきましたが、自分でも挑戦してみたくありませんか?

初心者の方でも気軽にトライできる金継ぎワークショップを紹介させていただきます。

こちらのワークショップでは割れてしまった器の持ち込みも可能で、大切にしていた器をワークショップのなかで甦らせることができます。

講師の方は陶芸歴50年、金継ぎ歴35年の大ベテランがつとめているので、 初心者の方にもわかりやすく丁寧に指導してくれます。 上記で紹介した簡易金継ぎではなく、漆を使った伝統的な金継ぎが体験できるので、完成した器はもちかえり食器としても使用することができます。

また、ワークショップの合間には講師の方の作品も見学できるので、金継ぎだけでなく陶芸も楽しむことができますよ!こちらのワークショップで金継ぎのノウハウを勉強して、自分で簡易金継ぎにトライしてみるのも面白いかもしれませんね。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

出典・参考

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