毎月3・4・5はみたらし団子の日。発祥のお店で食べる絶品みたらし団子と有名店まとめ

みたらし団子の日とは？

み（3）たらし（4）だんご（5） の語呂合わせから、山崎製パン株式会社が制定した記念日だといいます。山崎製パン株式会社はパンだけでなくお菓子も取り扱っており、みたらし団子も製造しているため、 手ごろなおやつとして普及しよう という目的だそうです。

みたらし団子というと和菓子店や専門店で購入するイメージもありますが、スーパーやコンビニなどでも手軽に手に入るため、今やおやつにも人気の和菓子ですよね。

みたらし団子の由来は？

みたらし団子のかたちに注目！

みたらし団子は串にささったお団子というかたちは間違いないのですが、間をあけず串に刺さっているタイプのお団子を思い浮かべる方が多いと思います。

しかし発祥のかたちは、実はこういった、 「4＋1」の形で1個目と2個目のお団子の間にスペースがある ようなお団子だったといいます。

みたらし団子のルーツは京都にあり、いまでもこの「4＋1」のかたちで提供されているお店もあります。

みたらし団子発祥の逸話

みたらし団子の由来は、実は 京都にある下鴨神社 にあります。諸説ありますが、代表的な逸話はふたつ。

1. 鎌倉時代、後醍醐天皇が下鴨神社に立ち寄った際、糺（ただす）の森にある 御手洗（みたらし）池 で水を掬おうとして手を浸したところ、大きな泡が一つ出てきて、それに続いて4つの泡が出てきたという話があります。その 水の気泡を形取って作られた のが、みたらし団子だといいます。
2. 串に刺さった団子は 人間の身体にみたてた もので、これを神様に捧げ、 無病息災を祈る という意味があるといいます。団子一番上の1つは頭、そして下の4つが人間の四肢を表わしているそうで、この団子が境内の店で売られていたところ名物となり根付いたという説もあります。

みたらし団子発祥の地・下鴨神社と発祥の店を訪れてみる

下鴨神社の「みたらし」池は現存

みたらし団子の「発祥の地」ともいえる下鴨（加茂）神社を訪れました。

糺の森に囲まれた自然たっぷりの神社で、境内には御手洗川が流れています。奥には 御手洗（みたらし）社 と 御手洗（みたらし）池 があり、この池がみたらし団子発祥と言われる池です。御手洗池では現代でも神事が行われています。

またここは土用になると清水が湧きでるといわれ、その水に足を付けると疫病にかからないと信じられていることから、7月の土用の丑の日前後に御手洗池に足をつける 足つけ神事「御手洗（みたらし）祭」 が行われています。

御手洗祭は誰でも参加可能 なため、興味のある方は訪れてみてください！あつい夏にひんやりとした御手洗池に足をつけるのはとても気持ちいいです。

発祥の地で食べるみたらし団子

下鴨神社のすぐそばにある、 「加茂みたらし茶屋」 さんが有名です。

1922年創業の老舗の茶屋で、もちろんみたらし団子が名物。下鴨神社参拝には欠かせないお店で、みたらし団子のルーツといわれています。

下鴨神社を西側に抜けて、下鴨本通沿いを少し北に行ったところにあります。

訪れたのはお正月に近い日だったので、初詣客でかなりの混雑。しばらく並んで待ったあと、お庭に案内されました。店内と店外にお席があり、早い方から案内していただけました。

外の席は寒いのは寒いのですが、あったかいお茶とお団子をすぐに出していただけたのでとっても癒されました。みたらし団子以外にもメニューはたくさんあるので、余裕があれば食べてみたいですね。

ハイシーズンでなければ待ち時間も少なく、店内でいただくこともできます。また、急いでいる人には 持ち帰りもあります 。持ち帰りでも出来立てのみたらし団子をその場で包んでもらえるので味は落ちません。

持ち帰りの場合は待ち時間ほぼなしで用意してもらえるのでおすすめです！

「みたらし団子」（お茶付き） 3本450円（税込）

こちらでいただけるのは、まさに発祥のかたちである 「4+1」で串に刺さったみたらし団子 。 黒砂糖風味のタレ がたっぷりかかっています！

少し小ぶりに感じるのですが、餡が多めで食べ応えがあります。甘さもごってりではなく、意外に焦げの苦みも味わうことができて美味しいです。

関西の人気店を紹介

京都発祥ということで、関西にはみたらし団子を取り扱うお店がたくさんあります。人気店を調べてみました。

大阪：甘党まえだ

大阪の四天王寺が描かれたパッケージが有名。近鉄百貨店など、百貨店でも販売されているので手に取る機会は多いかもしれません。丸いお団子はもちもちしていて、タレもたっぷり。 濃いめの味が好きな方に おすすめです。

大阪：喜八洲総本舗

こちらのみたらし団子は 俵型 で有名です。お団子もやわらかく、あっさり食べることができます。新大阪の駅の構内にも店舗があるため、出張や旅行者も持ち帰り用に購入できおすすめです。

京都：うめぞの

老舗の有名和カフェ。こちらも俵型のみたらし団子で、こんがりした焦げ目が香ばしくておいしいです。京都のガイドブックなどでは必ずといっていいほど掲載されている有名店なので、機会があればぜひその場で食べてみてほしいです。

京都：みよしや

こちらも京都の有名店なのですが、 夜（20時以降ぐらい）からしか営業していないというお店 。いつも行列で、かつ営業日もはっきり決められていないので、注意が必要です。持ち帰り用でしか販売しておらず、食べ歩きはNG。きな粉がかかっているタイプのみたらし団子で、炭火焼きの香ばしさと粘りのあるタレがおいしいお団子です。

滋賀：たねや

老舗和菓子屋で有名なたねやでは、お盆の間だけ 「お迎え団子」 として、甘いタレのかかったお団子が発売されています。焼かれていないみたらし団子というような感じです。お盆のお供え物・そのお下がりにいただくことのできるお団子ですが、期間限定でお盆のうちの数日というわずかな間しか発売されないので要チェックです。

お取り寄せできるのは？

みたらし団子は、 冷めてしまうと食感が変わってしまう ため、保存が難しいです。スーパーやコンビニで売っているタイプは、冷めてもおいしく頂けるように工夫されて製造されたものですが、和菓子屋さんなどで販売されているみたらし団子はその場で食べる、また持ち帰ってすぐ食べるという前提で作られたものが多いので、冷蔵庫での保管も難しく、すぐに食べきった方が良いことが多いです。

あまりに遠い店舗だと買いに行くことも難しいですが、お取り寄せできるみたらし団子もあるのでご紹介します。

千鳥屋宗家

こちらの商品 「みたらし小餅」 はお土産として購入する人も多いみたらし団子です。お団子にみたらしがかかっているのではなく、お団子の中にみたらしが入っているという新食感！食べるときに手も汚れない上に、一口食べた時に口の中にとろっとタレが広がりとっても美味しいです。地方の友人にリクエストされて買うことも多いです。

むか新

「元祖大阪みたらしだんご」 が有名です。こちらも千鳥屋宗家のお団子と同じタイプで、甘じょっぱいタレがだんごに包まれているみたらし団子です。一番小さい6個入りは330円と値段も魅力！大阪の主要な駅などで購入できるため、お土産におすすめです。

Hakata//yamadaya

こちらはなんと 瓶詰めのお団子 が販売されています！見た目もかわいく、映えそうなイマドキのスイーツです。通販はすぐに売り切れになってしまったので要チェックです！

果朋 -KAHOU-

こちらも瓶詰のみたらし団子。見てわかるように 黄な粉が上に あるため、瓶から出すと黄な粉とみたらしのタレがうまく絡まっておいしいです！

2020年秋にOPENされたお店ですが、行列ができている時もある人気店。通販があるため、購入したい時にはうまく利用したいです。

好みのみたらし団子を探してみよう

みたらし団子が食べたくなってきませんか？

毎月のみたらし団子の日には、近くの店やお取り寄せなどを利用して、好みのみたらし団子を探すのも楽しいかもしれません。

機会があれば下鴨神社で由来になった「御手洗（みたらし）」も体験してみてくださいね！

出典・参考

• 下鴨神社