山登りしながらテント泊?標高の高い山で朝日を拝むための山中泊
この記事では、山中泊用の装備や準備、当日のスケジュールなどを紹介します。山登りの醍醐味と言えば大自然の絶景を拝むことですよね?
とりわけ、山頂から見る日の出には言葉に言い表せないくらい感動してしまいます。
山中泊をするための装備とは?
耐寒性と携帯性の高い山岳用テント
山中泊用の「山岳用テント」と呼ばれるテントがあります。 山岳用テントにはシングルウォールとダブルウォール、非自立式と自立式があります。シングルウォールは1枚のカバーで、ダブルウォールは2枚のシートから構成されています。非自立式は自分達で杭を打ち込まないと立たないテントで、自立式はテント内の骨組みで自立して立つテントです。山上は真夏でも冷え込むことが多いので、 ダブルウォールテント がおすすめです。 ダブルウォールテントであれば、結露しにくく、寒さに強いです。
また、山の質にもよりますが、非自立式だと岩山などの地面が固い場所にテントを固定するのが難しいので、自立式のテントがおすすめです。まとめると、山中泊をするなら、ダブルウォールの自立式のテントを選ぶべきです。場所をとるので、最大でも2名までのテントを選ぶといいでしょう。
防寒具と寝袋
山中は冷え込むので マウンテンパーカーなどの耐寒性の高い素材の上着 を持っていきましょう。そして、忘れてはならないのが 寝袋(シュラフ) です。寝袋は全身を温かい保温素材が覆ってくれるので、寒い環境での山中泊でも安心です。むしろ、寝袋無しで山中泊をしたら死ぬ可能性もあります。
ちなみに、筆者は山上のキャンプ場で半袖・短パンで乗り込んで死にかけた経験があります。あの時は気温0°前後でしたね。5月とはいえ、油断しすぎました泣。あらゆるアクシデントを想定して、 上着一枚 は持っておきましょう。山によっては障害物の少ない山風をもろに受けてしまう場所もあります。季節に関わらず防寒具を持つべきです。
火器や食料
山中泊に欠かせないのが 非常食や調理するための火器・食料 です。筆者の場合はでかめのおにぎりを5つくらい持っていきますが、標高の高い山にトライする場合には、 食材と火器を持っていくのがベター です。持っていく食べものとして便利なのがレトルトカレーやスープです。加熱するだけで完成し、味も悪くありません。また、選ぶ食べ物は「冷めても食べられる」くらい自分が好きな食べ物がいいです。山中は寒いので、アツアツの状態が数分で終了します。火器がうまく着火しないというアクシデントも考えられるので、 レトルト食品 は理想です。また、上記したカレーなら加熱しなくても食べられるので、おすすめです。
山中泊当日のスケジュール
前日の午後くらいから登山開始
山中泊する場所を決めるためには前日の明るい内にはテントを張っておく必要があります。暗くなってしまうと寒いし、手元が見えないので細かい動きができません。筆者の場合は、前日の昼頃から登山を開始して、夕方前までには目的地に着くようにしています。
もちろん、山小屋がある場合は周りが暗くてもいいですが、どの山にも山小屋のような暖かく、明るい文明の利器の尊さを感じられる場所ばかりではありません。山 での遭難や滑落を予防するためにも、前日の明るい内には目的地に到着しましょう。
山の7分目くらいの場所でテントを張る
テントを張るのは山頂まで1~2時間くらいの範囲がベストです。 とはいえ、草木の生えていない高山地帯は天候の変化や天候不順による悪影響をモロに受けるので、2時間前後の場所にテントを張っておくのが最も賢いといえます。筆者は山頂付近に陣取ってテント泊した時に、足場が不安定で、テントがうまくセッティングできなかった記憶があります。その時は、少し降りた場所でテントを張り直しましたね。
朝の3時前後に起きて山頂へ向かう
翌日の朝3時頃に起きて朝食を食べてから山頂を目指します。 時期によりますが、基本的には朝の3~4時までには山頂に向かって登山が開始できているといいです。山頂に着いたらカメラを構えて日の出を待ちます。山の稜線からこぼれる金色の円が姿を表す時には、誰しもが自然の豊かさ、偉大さに涙をしてしまうでしょう。筆者も思わず涙が込み上げてきてしまいました。
登山は運動不足が顕著な筆者にとって苦しい瞬間の方が多いスポーツです。それは、多くの登山家にとっても同じだと思います。しかし、 苦しみの後の絶景や出会いという極上の達成感に酔いしれることができる非常に魅力的なスポーツだと言えます。 このように、登頂して日の出を見るという絶大な達成感を得ることで、登山や山中泊の疲れを癒すことができるのでしょう。
山の上から朝日を眺める
この記事では、山中泊の装備や準備、スケジュールについてざっくりと紹介しました。今回紹介した装備は必要不可欠なものだけなので、今回挙げた道具の他に必要なものがある人もいると思います。自分のスタイルに合わせて持ち物やスケジュールを検討してみましょう。
やってみよっか?