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サツマイモの芽を水栽培!つるを使い倒す方法も紹介

サツマイモを保存していたら、知らないうちに紫色の芽がちょこんと出ていたりします。そんな時はサツマイモの水栽培をはじめる絶好のタイミングです。

サツマイモは春に30㎝ほどのつるを買ってきて植えて育てます。来春は自分で育てたつるからサツマイモを収穫してみましょう。

畑から学ぶサツマイモの育て方

畑でサツマイモを育てるとき、どうやって育てるのか、学校で実際にやったばかりの子供の方がよく知っているのかもしれません。

4,5本に枝分かれしたつるを選ぶ

サツマイモは、30cmほどに伸びたつるを植えて育てます。サツマイモのつるは春になるとホームセンターや園芸店などで1本30円前後で売られています。

サツマイモのつるは、途中で枝分かれしていて、その先端に葉っぱが一枚付いています。枝別れして二股になる部分の下に根を伸ばし、その根が肥大してサツマイモになります。

枝分かれが4つか5つあるようなつるを選びましょう。

サツマイモはやせて水はけのよい土で育てる

サツマイモは、やせ気味で、水はけのよい土で育てるといい芋が取れるといわれています。水はけの悪い土では、砂を混ぜたりして土壌改良します。

過去に、我が家で借りていた貸し菜園は、粘土質の土だったので、掘り起こすのが非常に大変な上に、収穫率も悪く、つるばかり成長がよかった記憶があります。

土につるを斜めに挿して節を土に埋める

サツマイモのつるの枝分かれして二股になる部分を「節」と言います。節の部分が芋を育てるキーになるので、節を土に埋めるように植え付けます。ポピュラーな植え方は、つるを斜めに土に挿して植え付ける方法です。

植穴を掘り、穴にしっかり水を入れ、つるを差し入れ、土をかぶせたのち、もう一度しっかり水やりします。

少し育てるくらいなら黒マルチより敷き藁がおすすめ

サツマイモはある程度気温が高くないとよく育たないし、伸びたつるが土の上にあるとそこからも根を伸ばして肝心の芋の部分に栄養が行かなくなるので、土の上に黒いビニールである黒マルチをかけたりします。

しかし、ちょびっと栽培では黒マルチは持て余しやすく、処分にも困ります。黒マルチより、自然に帰る敷き藁の方がちょびっと栽培にはおすすめです。

わしゃわしゃ伸びるつるは丸めてひっくり返して寄せる

サツマイモのつるを植えたら、植え付け時以外は完全に放置します。放置しているのに、つるがわしゃわしゃ伸びてきます。つるがしっかり伸び広がっても芋の収穫量にはほぼ影響がないので、いらないところから伸びた根っこは引きはがし、コンパクトに治めるために寄せて丸めておきます。

サツマイモの出てきた芽を水栽培で春まで育てる

購入したサツマイモから、気が付いたら紫色の芽が出ていたことがありませんか。この芽が、いわゆるサツマイモのつるになります。つるを含めて3~5cm芋をカットして、水栽培してサツマイモのつるを育ててみましょう。

日当たりのよい場所に置いておくと、つるが次第に伸びてきます。寒い冬に青々とした芋の葉っぱはちょっとした観葉植物になります。

鉢に植え直してサツマイモを育てよう

冬の間育てていたサツマイモのつるは、そのまま土に埋めて育てれば、秋になれば小さいながらも芋が取れます。やせた土が適しているので、使い古しの土で十分ですが、できるだけ深さのある8号以上の鉢に植え付けましょう。

元の芋のかけらは成長しませんが、芋のかけらが付いたまま植えても構いません。途中でサツマイモのつるが枯れていたときは、つるを買ってきて植えてみましょう。

畑で育てるときは水をやるのは植え付け時だけですが、鉢植えの場合は、土が乾き切ったり葉がぐったりする前にしっかり水やりしましょう。

収穫は芋だけじゃない!育てたサツマイモを全部使い倒す

ベランダガーデニングでサツマイモを育てる場合、周りに土がないので、つるが地面に根付く心配がありません。ひもで上の方に誘引していくと、グリーンカーテンにもなります。

5月頃植え付ければ、10月になったら収穫頃になります。つるを切ってから芋を掘り出します。

ほんのり甘くておいしい!サツマイモのつる

太く長いサツマイモのつるから枝分かれして伸びている、先端に葉っぱがついていた短めのつるは、食べることができます。3~5cmにカットしてきんぴらにして食べると病みつきになるおいしさです。

葉っぱもおひたしや炒め物にして食べられるそうですが、兵庫県の実家ではつるを食べる習慣がなかったし、つるを食べる習慣があった長野でも、葉っぱは食べないので、定かではありません。

太いつるはリースやかごの材料にして遊ぶ

食べられる短いつるに反して、太く長いつるはものすごい繊維質で、切るのも苦労するほどなので、食べるのはおすすめできません。畑では穴を掘って、短く切った長いつるを土に埋めて置くことで自然に返しますが、このつるを切る作業は本当に大変です。

ものすごく長いし、しなやかだし、切るのは本当に重労働なので、リースやかごの材料にして遊び倒した後、だめなら捨てようと思って持ち帰ってみました。丈夫でしなやかでとげが全くないので、実にいい材料でした。でも、しっかり乾かさないとかびることもあります。

植木鉢でちょっぴり育てたサツマイモでも、小さめのリース位なら作れるかと思います。

収穫した芋は1か月ほど冷暗所で熟成させる

収穫ほやほやの芋は食べてもおいしくないので、食べる前に1か月ほど熟成させます。上下に新聞紙を敷いて、なるべく雨が当たらない場所に置いておきます。

芋がしっかり乾いてきたら、両手に軍手をはめて芋全体をこすると、大体の土が簡単に落とせます。土を落としたらキッチンの根菜類を保存している場所に移します。

育てたサツマイモを余すところなく使い尽くす

鉢植えなどでサツマイモを育てる場合、芋が成長するスペースがほとんどないので、当たり前ですが芋の収穫量は多くありません。それでも、サツマイモの葉っぱやつるは、わしゃわしゃ伸びます。

サツマイモはつるの成長が著しく、つるばかり伸びることを「つるボケ」と言いますが、つるも食べられるし、たぶん葉っぱも食べられるし、太い主となるつるはリースやかごを編むのにぴったりです。つるボケは、ベランダガーデニングではむしろウェルカムですね。

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