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【フランス】ヴェルサイユ宮殿の見どころ5選を徹底解説!

世界の数ある宮殿の中でも、「宮殿」と聞くとまず思い浮かぶのは、フランスにある「ヴェルサイユ宮殿」ではないでしょうか。

フランス絶対王政のシンボルとして、今もなおその美しさを保ち続けているヴェルサイユ宮殿。こちらを観光するには、丸一日かけるのがおすすめです。今回は、その歴史から見どころまでを徹底解説します!

ヴェルサイユ宮殿の歴史

1661年に建設が始まったヴェルサイユ宮殿。 「有史以来、最も大きく、最も豪華な宮殿」 を造りたいと希望した当時のルイ14世の命令の下、パリから20km以上も離れた場所に造られました。

元々は、狩猟のために1624年に建設していた小館だったそうです。その場所に宮殿を造り、 建設から20年後には、宮廷と政府をこの場所に移し、それ以来約100年にわたってフランスの政治、文化、芸術の中心となりました。 それからルイ15世、16世と世代が変わっていくのに伴って、彼らの趣味に応じた改築がなされていきました。

しかし、 1789年に行われたフランス革命によって、その栄華は終わりを迎えます。 世界の歴史を語る中で、需要な宮殿として名を馳せた宮殿は、庭園と共に 1979年に世界遺産に登録されました。

ヴェルサイユ宮殿の見どころ

宮殿内は、 王と王妃の寝室やオペラ劇場に礼拝堂、第一次世界大戦を終結させるヴェルサイユ条約が結ばれた鏡の回廊 など、多くの部屋が広がっています。

鏡の回廊

鏡の回廊は全部で 357枚もの鏡で装飾 をされており、その豪華絢爛な回廊は、王族の結婚式において舞踏会会場として使われるなど、華やかな雰囲気が今も感じられます。じっくり見ていると当時の賑やかで豪華な様子に浸ることが出来そうです。

現在は、 当時使われていた椅子を展示 しているなど、当時の栄華を肌で感じることができます。貴族の豪華で贅沢な気分に浸ることができるこの場所は、時を忘れて永遠に立ち止まっていたい気持ちになります。

礼拝堂

こちらは高い高い天井が特徴の礼拝堂です。1710年に完成したこの礼拝堂は、今もなお落ち着いた当時の雰囲気を保っています。 ゴシック様式とバロック様式が見事に調和した、珍しい造り なのだそうです。その独特の美しさは必見です!神聖な美しさにきっと心が洗われることでしょう。

王の寝室

豪華絢爛な王の寝室。王の執務室としての役割も担っていました。宮殿を創設したルイ14世はこの寝室で息を引き取ったそうです。この寝室を見るだけで、当時どれだけの権力を持っていたが一目瞭然ですね。

これらの他にも、 「王妃の寝室」 や、青空に黄金の門が映える 「王の中庭」 など、王族が過ごした宮殿の隅々まで観光することができます。

また、 マリー・アントワネットとの結婚を機に造られたオペラ劇場 は仮面舞踏会など、数々のパーティーに使用されてきただけあって、こちらも豪華な内装になっているので、見落とすことなく必ず回ってみてくださいね。

マリー・アントワネットの愛した離宮

また、この宮殿で有名な女性といえば、 マリー・アントワネット。 オーストリアで生まれた彼女は、15歳でフランス皇太子であった、のちのルイ16世と結婚しました。王妃でありながら、「王妃」と呼ばれず、使用人たちから陰口を言われていたという噂が残っている彼女。

そんな彼女は、自分の王妃としての職務や慣れない宮廷生活の重圧からか、 自分の心が休まる様にヴェルサイユ宮殿の敷地を自分の思い通りに造ることを望んだそうです。 彼女の要望のため始まった工事は約20年もの年月をかけ、現在の姿となったと言われています。

大規模な工事によって完成した 「プティ・トリアノン(小休憩の宮殿)」と庭園からなる離宮には、彼女の思い出がたくさん詰まっています。 可愛らしい装飾がなされたプティ・トリアノンで、マリー・アントワネットは友人や家族とだけで親密で穏やかな時間を過ごすのが好きだったそうです。

また、建物の裏側には湖や小川など自然豊かな庭園が広がっています。

こちらは、 彼女の愛人との密会の場所であった「愛の神殿」 。この他にも、舞台が好きだった彼女が希望で造った 「王妃の劇場」 と呼ばれる場所もあります。

さらには、庭園の奥には素朴な農家の家を集めた 「王妃の村里」 があります。この村里で、子供達と過ごしたり、擬似的に農村での穏やかな暮らしを体験したりしていたそうですよ。離宮や庭園の中で当時のマリー・アントワネットがどんな気持ちで過ごしていたのか、彼女の心に思いを馳せることができる場所でもあります。 豪華絢爛なヴェルサイユ宮殿とはまた違った魅力を楽しむことも出来ますよ。

最高傑作の庭園

ヴェルサイユ宮殿の建設を命じたルイ14世の、宮殿に対する思いは熱く、毎日建設現場に自ら赴き、指示を出すほどの熱の入り様だったそうです。その中でも、この庭園は 「フランス式庭園の最高傑作」 と言われるほどの見事な造りになっています。広大な庭園と広大な運河は、見る人を圧倒し、隅々まで見ているとついつい時間を忘れてしまいます。

”最高傑作”とまで言わしめた自慢の庭園で、 ルイ14世は毎日のように過ごし、様々な趣向で庭園を楽しんでいたそうです。 そんな当時の彼が楽しんでいた様子を再現しているのが、 「大噴水ショー」 。水と音楽が見事に調和した豪華で壮大な光景です。なんとこのショーに使われている噴水のからくりは300年前から変わっていないそうです。当時、彼が見ていたショーと同じものを、今を生きる私たちも見ることができるのは、なんだか感慨深いものがありますね。

この大噴水ショーは、4月1日〜10月29日の間の土日、5月23日〜6月27日の火曜日と、開催期間が決まっています。また、このショーのほかにも、 夏には音楽やイルミネーション、花火と噴水を組み合わせた、煌びやかな「夜の大噴水ショー」、一般的には公開されていない部分をバロック時代の音楽と共に散策することができる「音楽の庭園」 なども、それぞれ期間限定で開催されています。

チラリとだけ見て帰るのはもったいない庭園。ご自分の体験したい催しものに合わせて、日程を組んで行くのがおすすめですよ!ルイ14世が最も愛したとも言われるこの美しい庭園を、隅々まで堪能してみてくださいね!

ヴェルサイユ宮殿で当時に思いを馳せてみよう

「フランスの黄金時代を物語る」と言われているヴェルサイユ宮殿 は、フランス観光において外せないスポットです。限りある旅行日程の中でも、ぜひその中の1日を宮殿観光のために当てていただきたい、心からおすすめする場所です。

歴史の中や物語の中でしか語られなかった当時のフランスを、この宮殿に訪れれば体全体で感じることができます。美しさの虜になって何度も訪れる人も多いそうですよ。フランスに訪れる際は、ぜひヴェルサイユ宮殿を訪れてみてくださいね!

※最新情報は公式ウェブサイトも合わせてご確認ください。

参考・出典

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