ガリレオ博物館は、ウフィツィ美術館のすぐ裏にあります。博物館にはガリレオがつくった望遠鏡や、天動説に基づいた大きな天球儀など、様々な展示がされています。いくつかの実験装置では、どのようにして実験を行ったのかを説明する映像が流れています。それを見ると、学校で習った公式や実験は、こんな風に実証されていたのかと、その発想に驚かされます。
歴史
ガリレオ博物館は、1927年にフィレンツェ大学によって設立され、2010年までは「科学史研究所博物館」という名で呼ばれていました。博物館にあるガリレオ・ガリレイの右手中指は、ガリレオの死から100年後の1737年に行われた埋葬式典で、フィレンツェのサンタ・クローチェ教会に遺体を移動させた時に、ガリレオの賛美者たちによって遺体から切り取られたものです。一時行方不明になっていましたが、2009年に某コレクターが他の美術品と一緒にオークションで偶然落札しました。
見どころ
アルノ川沿いにあるマンション風の四角い建物が、ガリレオ博物館です。メディチ家とロレーヌ家が収集したコレクションを展示しています。なかでも有名なのは、ガリレオ・ガリレイが考案してつくった望遠鏡と木星の衛星を発見した時に使われた望遠鏡の対物レンズです。ガリレオの右手中指も展示されています。外には日時計も展示されていて、ルネッサンス時代の科学や天体の進歩を感じられる穴場的スポットです。
