平和記念資料館は、広島平和記念公園敷地内に所在しています。国指定の重要文化財である西側の「本館」と東側の「東館」に分かれています。本館は、平成18年(2006年)7月5日に国の重要文化財に指定されました。東館には原爆投下までの広島市の歴史や原爆投下の歴史的背景に関する展示があり、本館には広島原爆の人的・物的被害に関する展示が行われています。開館以来多くの著名人も来館し平和へのメッセージを記帳しています。国内外から年間約140万人の人々が来館しており、展示資料などを通して核兵器の廃絶と世界平和を訴え続けている施設です。
歴史
昭和24年(1949年)、広島市中央公民館に「原爆参考資料陳列室」が設置され、原爆被災資料の公開展示が始められました。昭和30年(1955年)に広島記念公園の中に、広島平和記念館と広島平和記念資料館が開館しました。1973年から1975年にかけ、最初の大改修が行われました。1991年に展示内容の見直しのため、2度目の改装が行われました。 1994年に平和記念館を改築した際、平和記念館と併して「平和記念資料館」と呼ぶようになりました。
見どころ
平和記念資料館は、被爆者の遺品が被爆の惨状を示す多くの写真や資料・展示があります。 広島の被爆前後の歩みや各時代の状況などについて紹介されています。 また、被爆者による被爆体験講話会なども実施されており、平和学習のための資料の貸し出しも行われています。