広島県には2つの世界遺産があります。どちらも観光地となっており、世界中から観光客が訪れる人気スポットとなっています。
ひとつは1996年に世界文化遺産に登録された「原爆ドーム」です。もともとは広島県物産陳列館として設立され、物産品の展示や販売を行う施設でした。ヨーロッパ風の建築が川面に映え、当時はモダンな美しさをたたえていました。原子爆弾による爆風と熱線によって建物は大きな損害を受けました。円蓋の鉄骨が残り、いまの印象的な姿になりました。その後原爆ドームと呼ばれるようになり、核兵器の廃絶と恒久平和をいまもなお世界に訴える象徴的な建物です。
もうひとつの世界遺産は原爆ドームと同年に世界文化遺産に登録された「厳島神社(いつくしまじんじゃ)」です。12世紀に平清盛の命によって創建され、何度も自然災害に見舞われながらも、創建当時の姿を残しています。「安芸の宮島」として日本三景の一つに数えられ、海を敷地とした大胆で独創的な構図と、朱色の社殿の背後に広がる緑とのコントラストは格別の美しさは必見です。 宮島フェリーに乗り海からのアクセスが便利です。