瀬戸内海に浮かぶ周囲33,6kmの生口島は、広島県最南端の島です。島の半分が急傾斜で日当たりがよく、温暖な気候で、全国有数の柑橘類の生産地です。国産レモン発祥の地で、生産高日本一を誇り、島のいたるところにレモンの木が見られます。島のあちこちにオブジェがあり、島ごと美術館と称しています。瀬戸内の海に囲まれ、タコ漁も盛んです。船以外にもバスや車でのアクセスが可能です。尾道からは船で約40分、車では約30分です。
歴史
生口島は古くから、海運と塩業で栄えた島でした。多くの塩田がありましたが、その塩業も時代の流れで1971年には幕を閉じてしまいました。それと同時に、レモンなどの柑橘栽培が盛んになっていきました。1999年に多々羅大橋が完成し、本州と四国が繋がることで島を訪れる人々も増えました。そこで、島全体にアート作品を設置したり、サンセットビーチの名称をしまなみレモンビーチに変更するなど、観光の島へと島おこしをしています。
見どころ
島の北側には、建築手法が見事な耕三寺や、三重塔が美しい向上寺、日本画家の平山郁夫美術館など見応えのあるスポットが集まっています。島の南側にある柑橘類の魅力が楽しめるシトラスパーク瀬戸田は、伯方島や岩城島などの海の眺めも満喫できます。島の西側には、白い砂浜が800mも続くしまなみレモンビーチがあり、旧名称がサンセットビーチというくらい夕日がきれいなところです。ひょっこりひょうたん島のモデルとなった瓢箪島を眺めることもできます。