登録ガイドと一緒にカヤックでエコツアー＜知床・網走/小清水町＞by一般社団法人小清水町観光協会

春と秋に数千羽の水鳥が飛来する濤沸湖（とうふつこ）は、渡り鳥の中継地、越冬地、繁殖地として国際的に重要な湿地としてラムサール条約に2005年に登録されました。湖岸では、国の天然記念物であるオジロワシや、特別天然記念物であるタンチョウなどが春から夏にかけて繁殖し、1年を通して200種類以上の鳥が見られる鳥たちの楽園です。

また濤沸湖は、もともとは海だった場所が砂の堆積により海と隔てられ湖となった海跡湖であり、現在も一部がオホーツク海とつながる汽水湖です。淡水と海水が混ざりあう湖は栄養豊富で、鳥たちの餌となる水草や魚介類の種類が豊富です。またその豊かな水産資源を活かして、古くから漁業が営まれており、牡蠣やしじみの養殖も行われています。

一方で、土砂流入などによる湖の浅化や地形の変化が数十年で急速に進んでおり、野鳥たちの憩いの場であり豊かな水産資源を誇る湖の保全について、積極的な取り組みが必要とされています。