浅草寺境内の西側から浅草六区地区に続く商店街です。日本最古の遊園地「浅草花やしき」に面していることからこの名称があります。古くは見世物小屋や楊弓店が立ち並んでいた通りですが、現在は城下町を思わせる瓦屋根に木製の看板が立ち並ぶ景観に整えられています。江戸情緒溢れる町並みと、遊園地の絶叫マシンとのミスマッチが楽しめる独特の魅力のある通りです。飲食店や土産物店の他、忍者グッズのお店や、忍者体験のできる道場などもあります。
歴史
江戸時代の嘉永6(1853)年に開園した「花屋敷」は文字通り菊や牡丹を愛でる植物園で、主に上流階級の遊び場であったため、現在につながるような商店街はありませんでした。明治期になって浅草寺一帯が「浅草公園地」として整備されはじめると、次第に動物展示や遊具が増えてきて庶民に親しまれるようになりました。大正期には日本有数の動物園として知られるようになり、大正7(1918)年には露店営業が正式に許可され、多くの人々が往来する通りが形成されました。
見どころ
江戸情緒と遊園地のミスマッチを楽しむ撮影スポットは「花やしき」のシンボルである「Beeタワー」のすぐ横です。通りの屋根越しに見上げると、動きの激しい遊具「ディスク・オー」と一緒に撮影することができます。遊園地の屋外ショーが行われる大江戸ステージは通りに面しているので、時間が合えば入園しなくても見学することができます。「花やしき通り写真館」に行けば忍者になりきったポスターを作ることもでき、「花やしき流マルハナ忍者体験道場」の忍者体験には英語コースも用意されています。