GWには新茶を飲もう～新茶の美味しさの秘密を徹底解明！お茶の産地・宇治の観光レポもご紹介

新茶とは？ふつうの煎茶と違うポイント

お茶は、 茶の木 の新芽と葉を摘みとり製品にしますが、 年に茶の木は4回ほど収穫 することができます。

その中で 年の最初に採れるお茶を「新茶」 といいます。「一番茶」ともいい、二番茶、三番茶と続きます。

新茶のおいしさの秘密

新茶は冬を乗り越えてきた木からはじめに収穫されるお茶。

寒い中栄養を蓄えて育ってきたため、 旨味成分であるアミノ酸の一種のテアニンがたっぷり含まれています 。その量はなんと二番茶以降と比べて 3倍以上 といいます。そのため、一番茶が価値があり、高品質と評価されているのです。

テアニンには他にも 健康作用 があるといわれていて、特に脳をリラックスさせる作用に注目されサプリメントにも用いられている成分だとか。おいしいお茶を飲んで体の不調の緩和や改善にも役立つと嬉しいですよね。

新茶の季節はいつ？

新茶の収穫は九州など温暖な地域から始まり、徐々に北上していきます。

4月下旬から5月上旬は有名な産地である京都や静岡などでも収穫シーズンに入り、新茶が各地で出回ります。

新茶の販売は？

お店によって、新茶の販売が始まる時期が異なるため、新茶が欲しい！という方はチェックが必要。電話で教えてくれるお店も中にはあるようです。

また、新茶を予約することも多くのお店で可能。 予約しておけば摘みたて、出来立ての新茶を発送してもらえる ため、ぜひ手に入れたいですね。

産地によって違う味わい

お茶の産地といえば東は 静岡 、西は 京都 を思い浮かべる方も多いかもしれません。他にも八女などお茶の産地は日本各地にたくさんありますが、産地によって味わいは異なるといいます。

ちなみに日本三大銘茶と言われる産地があり、

• 宇治（京都）
• 静岡
• 狭山（埼玉）または 知覧（鹿児島）

が有名です。

調べてみたところ、東は「 深蒸し 」という蒸し時間が長めの製法が主流。収穫した生の茶葉から煎茶をつくる時の最初の工程である「蒸し」の時間を、1分から3分程度と長く取るものを深蒸し茶というそうです。

一方西の京都では「 浅蒸し 」が主流。 深蒸しはコクが深く、浅蒸しはうまみが強い という特徴があるといいます。

ここに東西の味の好みの差が出ているのかもしれませんね。

お茶の産地・京都の宇治に行ってみた

京都の有名なお茶の産地、宇治は観光スポット にもなっています。

特に平等院鳳凰堂の周辺は参道にお茶屋さんが立ち並び、 有名なお茶ストリートです。

有名な抹茶スイーツだけでなく、本格的なお茶もいただくことができます。

新茶の季節には直接お店で新茶を飲んで、気に入ったらその場で購入することも可能になっています。

インスタ映えしそうなお茶のセットやスイーツを提供しているお店も多く、いろんなお店をみてまわりたい気持ちになります。

有名店を少しご紹介します。

■中村藤吉

東京にも店舗がある、 宇治のお茶としてはかなりの有名店 。宇治の本店は、イートインは番号札をとって待つかたちになるので要領が良く入りやすいお店でもあります。 抹茶ゼリイ が有名ですが、新茶をはじめ煎茶も有名でコクのある味わいでおすすめです。

■福寿園

全国的に有名な福寿園は、宇治に工房があり 、抹茶をひいたり茶器をつくったりと体験が充実しています。もちろんお茶も買うことができるのでおすすめです。つみたての新茶はいつも飲んでいる福寿園さんのお茶とは少し違った特別な味わいです。

■伊藤久右衛門

伊藤久右衛門は 京都・宇治に本店を構える有名な老舗茶屋 。JR宇治駅の近くと平等院の参道にも店舗があり、訪れるにはとても便利な立地です。お茶やお土産を購入できるだけでなく、 甘味処 としても営業しています。

ちなみに私たちは伊藤久右衛門さんのカフェで抹茶パフェをいただきました。

ほうじ茶も一緒に提供してもらえるので、お茶をたっぷり楽しめます。

■芳香園

こちらは宇治に店舗はありませんが、近く（京都の南）の 城陽 のお店。我が家ではこちらのお茶が好きで毎年購入しています。

宇治茶のお店はまだまだたくさんあるので、 実際にいろんなお茶を飲んでみてお気に入りを見つけてみて下さい！

お店では飲み比べもできるのでかなり迷ってしまいそう。お土産に、お茶のセットを購入することも可能。ちなみに新茶についても聞いてみましたが、宇治は4月末～や5月1日～販売予定というお店が多かったです。

宇治は一日中お茶を楽しめる、お茶好きにはとってもおすすめなスポットです！気になる方はぜひ一度訪れてみてください。

ただし、宇治は春は虫が多いため要注意。苦手な方は食べ歩きよりもお店に入ってゆっくりお茶をいただくことをおすすめします。

意外な新茶レシピも

宇治に行ったとき、伊藤久右衛門さんで面白そうなレシピを発見しました。「新茶ご飯」というごはん（おにぎり）です！

「新茶ご飯」は、新茶にお湯を注ぎ、茶葉の水気をきってご飯に混ぜれば出来上がり。
新茶の味が瑞々しく、まさに緑の若葉を食べているような味わいです。
摘みたての新鮮な香りを丸ごとお楽しみください。
※「新茶ご飯」の作り方は商品と一緒にお届けする栞に詳しく記載してあります。

確かにご飯とお茶はとっても相性がいいので美味しいはず。新茶ご飯、とっても気になったので新茶を手に入れたら我が家でも早速つくってみるつもりです。

お茶の資格も要チェック

お茶が気になる！もっとお茶のことを知りたいという方は、お茶の資格の取得も考えてみてはどうでしょうか？

実はお茶に関する資格はいろいろあるんです。

日本茶セレクター

日本安全食料理協会が認定する資格です。初心者向けの資格になっており、日本茶の基本を学ぶ資格です。

緑茶インストラクター

日本インストラクター協会（JIA）が主催し認定する資格です。日本茶に関する知識のほか、茶道に関する知識やレシピ・技術まで幅広く学びます。

日本茶セレクターと同時受験も可能になっています。

日本茶検定

NPO法人・日本茶インストラクター協会が主催する、初心者向けの資格です。

日本茶アドバイザー

NPO法人・日本茶インストラクター協会が認定する資格です。日本茶検定より少し深く、お茶選びのアドバイスができるようになるなど、販売店で働く人にもおすすめできるような資格になっています。

日本茶インストラクター

NPO法人・日本茶インストラクター協会が主催する中級者向けの資格です。日本茶アドバイザーよりもさらに踏み込んだ内容になっていて、日本茶スクールの教師や日本茶アドバイザーの育成などで活躍したい人向けの資格です。二次試験まであるため、本格的な勉強が必要です。

日本茶スペシャリスト

日本能力教育促進委員会（JAFA）が主催・認定する資格です。

産地毎の茶葉の特徴、美味しい入れ方など、お茶に関する専門的な知識が求められます。

これらの資格のうち、日本茶アドバイザーと日本茶インストラクターは、試験が年に1回だけ。他の資格は在宅受験可能です。

改めてみてみると、本当にたくさんの資格がありますね！

もし販売店やインストラクターとして活躍したいという方は勉強してみる価値がありそうです。しかし単純に興味がある、家でおいしいお茶を飲みたいという方も、この機会にチャレンジしてみるのもおすすめです。

新たな知識を得て、この先ずっとおいしいお茶をいれることができたら嬉しいですよね。

新茶を飲んで季節を楽しもう

長いGWはお出かけも行きたいですが、家でゆっくり新茶を楽しむのも季節を感じることができていいかもしれません。

お気に入りのお茶を見つけて、ティータイムを楽しんでみましょう！

出典・参考

• 日本茶インストラクター協会
• 宇治市

特集・連載