【愛知】尾張名古屋は城でもつ!名古屋城の魅力を紹介
お城には国宝に指定されているものが6つ、世界遺産のお城もありますが、名古屋城はそのいずれでもありません。
にもかかわらず、愛知県民だけでなく全国的な人気を誇る名古屋城の魅力を探ってみましょう。
無冠の名城
遠景が美しいでよ~お堀、石垣
とにかく敷地が広い名古屋城はぐるっと1周するのに小1時間はかかります。
お堀の巾も50メートルはあり、複雑に折れ曲がり入り組んでいるので見ていて飽きません。ここへ攻め込むと考えると絶望的な気持ちになります。石垣も高低差、曲線があります。樹木と共にお堀の 水面に反射してシンメトリーに なっています。
でら堂々とした天守だがや
お城は5層5階地下1階、1945年の空襲で焼けたあと、1959年にコンクリートで建て替えられたものです。もともとは1609年に 徳川家康が築城 したものでした。1609年といえば関ヶ原の戦いの後、大阪の陣の前ですが、摂津大阪城の動向を監視する前線基地として尾張のここに建てられました。
戦争で焼けてしまった建築物の中で、もっとも惜しいもののひとつがこの名古屋城でしょう。 なにしろこの築城にあたったのは築城の名手といわれた加藤清正をはじめ、福島正則、池田輝政、細川忠興、毛利高政、黒田長政、毛利秀就、浅野幸長、山内忠義などというメンバーだったのです。
名古屋城といえば金のしゃちほこ です。しゃちの大きさは2.6メートルといいます。
江戸時代までは本物の金で出来ていて、何度か盗難されかけたことがあるそうですが、江戸時代には大きい凧に乗って接近した泥棒もいたとか言う伝説まであります。
印鑑のシャチハタ さんは名古屋の会社で、この金のしゃちほこに由来しています。
本丸御殿復元しよみゃーか
城主が居住する御殿が2013年に復元再建されました。徳川将軍が京都へいく上洛時にも使われていた本丸御殿です。 2代秀忠、3代家光、14代家茂が宿泊した といいます。とにかく絢爛豪華で天井も柱も欄間も襖1枚、金具1つに至るまで予算と職人の手間がかけられていて、目がちかちかしてきます。特に コケラ葺き といわれる屋根ですが、薄い木の皮を何枚も重ねて微妙な曲線を描いています。
名古屋城
- 住所:愛知県名古屋市中区本丸1-1
- 電話:052-231-1700
- 営業時間:9:00~16:30(本丸御殿への入場は16:00まで)
- 料金:大人500円 ※中学生以下無料
- 駐車場:普通車・駐車場有り 有料30分ごとに180円
- アクセス:地下鉄名城線「市役所」駅下車。7番出口より徒歩5分
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お城周辺さんぽ
横丁行こみゃあ
お城の周辺には「 金シャチ横丁 」という飲食店ストリートが2箇所あります。並んでいるお店は、 味噌煮込みうどん、ひつまぶし、あんかけスパゲッティ、みそかつ、名古屋コーチン、台湾混ぜそばなど、ほとんどが名古屋めし です。
もちろんお土産やさんもあります。
城には公園だがや~名城公園
名古屋城の北側には、広い公園があります。散歩するには非常にいい環境で、 ジョギングにも最適 です。東京で言うと皇居周りのような感覚です。
園内では 花の展示施設やカフェも あります。
名城公園・名城公園フラワープラザ
- 住所:愛知県名古屋市北区名城1丁目2-25
- 電話:052-913-0087
- 開館時間:9:00~16:30
- 休館日:毎週月曜日 毎月第3水曜日 年末年始12/29~1/3
- 園内無料、有料施設あり
木造復元されるかもしれない名古屋城
名古屋市は現在お城の本丸を 木造で復元建て替え する意向があり、国に申請しています。
しかしいろいろと問題があり、まだ先になりそうです。
今の名古屋市を含む尾張は、戦国時代に織田信長や豊臣秀吉という軍事戦略と経済感覚に優れた偉人を出しています。ドラマなどではあまり強調されませんが、 信長も秀吉もかなり訛った「尾張弁」 つまり名古屋弁でしゃべっていたようです。当時の国の中心だった京都など関西の人たちはこてこての名古屋弁にびっくりしたでしょうか。
出典・参考
やってみよっか?